雨音とキースジャレット。
友人が雨の日に勧めてくれ多例のやつです。
演奏メンバーはキース・ジャレット(ピアノ)、チャーリー・ヘイデン(ベース)、ポール・モチアン(ドラムス)キース・ジャレットが敬愛するビル・エバンス黄金期のトリオのポール・モチアンがドラムをたたいています。
エバンスの相棒といえばベースのスコット・ラファエロ。
1961年、スコット・ラファエロが交通事故で亡くなる10日前に録音されたヴィレッジ・ヴァンガードのライブ、「ワルツ・フォー・デビイ」や「サンデイ・アット・ザ・ヴィレッジ・ヴァンガード」の元となる「コンプリート・ライヴ・アット・ザ・ヴィレッジ・ヴァンガード1961」が最近のお気に入り・・・なのですが、その話はまた今度!
「サムホエア・ビフォー」の1曲目「マイ・バック・ペイジズ」が大好きなんです。
ジャズのコンピレーションを聞いて気に入ってこの曲聴きたさに買ったCDが「サムホエア・ビフォー」です。
ベースのソロのくぐもったAメロ、ワンコーラス後から、ピアノとシンバルが寄り添うように歌い出す。そう。歌うんだよね〜ピアノが。歌うんですよ!!
メロディアスで、哀愁があって、とても美しい曲。
初めて聞くのに、まるで昔から知ってるような懐かしいメロディーがとても印象的。
録音があまり良くないとの評判ですがそんなことを関係なく、エバーグリーンな曲と演奏。
(ちょっと大きな音で聞いてみると、ライブ会場の距離感、空気感なんか出てて、興味深い録音ですよ)
で、この曲は元はボブ・ディランの作詞、作曲で、ギターの弾き語りで発表した曲。
元の曲は、これまたた印象の違う曲なんだけど、世界中の様々なミュージシャンがカバーしている名曲なんですね。(ほー知らんかった)
日本でも「真心ブラザーズ+奥田民生」にカバーされてたり。(映画の主題歌らしいですよ)
日本人好みの哀愁のあるメロディー・・・的なことを先日書いたんですけど、世界中の人に愛される歌って、すげーなーって素直に感じます。ボブ・ディラン好きな先輩方には「当たり前じゃい!」と叱られそうですが・・・
「サムホエア・ビフォー」他の曲はほとんどキースジャレットによるモノで、若かりし頃の初々しくフレッシュ演奏が楽しめて良いかと。3曲目、これぞフリージャズなのか?エキセントリックなのか??(知らんけど)などと思わせる「ムービング・スーン」・・・同じ演奏ができるんかいなと心配・・・な曲とか。
5曲目、9曲目のジャズにも影響を与えたラグタイムもシンコペーションの勢いそのまま元気に演奏してくれてます。
新旧のラグタイムを感じてくだされ!
とはいえ、なんと言っても1曲目「マイ・バック・ペイジズ」が最高。
そんな一枚です。