『川柳マガジン』2022年6月号★川柳

本日は月刊『川柳マガジン』発売日。若干の入選がありました。せっかくなので入選作を紹介しておきましょう。

◎弱虫で人の痛みを知り分ける
(月刊『川柳マガジン』2022年6月号/クラブ誌上句会※課題「弱虫」/七十秀/西美和子選)。

◎ワクチンは妻に毒味をさせてから
(月刊『川柳マガジン』2022年6月号/クラブ誌上句会※課題「弱虫」/七十秀/西美和子選)。

◎イントロが長く叱責言いそびれ
(月刊『川柳マガジン』2022年6月号/川柳道※課題「助走」/佳作/尾藤川柳選)。

◎晩学のノートがペンを踊らせる
(月刊『川柳マガジン』2022年6月号/全国誌上句会※雑詠/佳作/赤池加久選)。

◎糠床は絶やさぬことという家訓
(月刊『川柳マガジン』2022年6月号/川柳如月賞※課題「家」/佳句/川又暁子・鴨田昭紀選)。

三句めの「イントロが」は、出したあとにちょっとわかりにくい表現を使って失敗しちゃったなと思っていたけれど、佳作で拾ってもらったのはありがたいと言うほかない。別に「イントロ」なんて言葉を使わずに「前置き」でもよかったんじゃないかと。「前置きが長く叱責言いそびれ」。

どうだろう。こんなふうに表現すれば、嗚呼、あるよなあとより多くの人にわかってもらえたのではないだろうか。

□本日落語一席。
◆三遊亭遊かり「だくだく」(寄席チャンネル『鮮 あざやか』)。
両国江戸東京博物館小ホール、令和3(2021)年12月12日(「三遊亭遊かり独演会」vol.9)。