竹林亭白房

『ハイポジ』最終回★観る

人に勧められて、2020年にOAされていたというドラマ『ハイポジ』の再放送を視聴した。設定としては、ドラマ・映画でありがちなタイムスリップものなのだが、ちょっとかわっているのは、魂だけがタイムスリップして過去の自分にのりうつるというところ。

主人公の男が2020年からタイムスリップしたさきは1986年。タイトルのハイポジは当時カセットテープの録音レベルを表したハイポジションの略ハイポジである。で、毎回ハイポジで聞く音楽の楽曲がタイトルになっていて、すこぶるなつかしい。

一昨日が最終回だったのだが、タイムスリップから回復したさきの2020年で、男がふたたび1986年時代に恋をした女子と再会するところで終る。
主人公の男が四十六歳である姿は、ドラマのなかで何度も登場するが、恋をした相手の女の子が四十六歳になった容姿は、後ろ姿だけで終ったところが秀逸だ。

後ろ姿から想像する視聴者は、たぶん十六歳時代の女子高生時代の容姿を想像しつつも、どんな四十六歳になっているのだろうと妄想してドラマは閉じる。
そのときにかかる音楽は渡辺美里の「My Revolution」。第一回で二人が出会う場面でかかるのが中村あゆみの「翼の折れたエンジェル」だが、そのときのシーンを再現するようで、異なる楽曲にこめられたメッセージを読み解くのが楽しい。とても、よくできたドラマだった。

それにしても、主演の柳憂怜(柳ユーレイ)がこんなところで活躍していたとは知らなかった。好演だった。

□本日落語二席。
◆四代目三遊亭金朝「厩火事」(寄席チャンネル『夢 寄席』)。
江東区江戸東京ビール/ONTAP、令和3(2021)年2月14日(第七回「醸造所で落語会」)。

◆『笑点』大喜利:春風亭昇太(司会)/三遊亭小遊三・桂三度(六代目三遊亭円楽代演)・林家たい平・林家木久扇・三遊亭好楽・桂宮治(日本テレビ『笑点』第2816回)。
後楽園ホール、令和4(2022)年6月26日OA。
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