『川柳マガジン』2025年1月号★川柳

本日は『川柳マガジン』発売日。いささかの入選あり。せっかくなので入選作を紹介しておきましょう。

◎失言を魔物のせいと言い逃れ
(月刊『川柳マガジン』2025年1月号/クラブ誌上句会※課題「魔物」/70秀/笹重耕三選)。

◎大国の選挙に棲んでいた魔物
(月刊『川柳マガジン』2025年1月号/クラブ誌上句会※課題「魔物」/70秀/宮内多美子選)。

◎きな臭い空気に祖母の第六感
(月刊『川柳マガジン』2025年1月号/全国誌上句会※課題「祖母」/佳作/坂本一光選)。

◎駆け引きは抜きのガチンコ勝負する
(月刊『川柳マガジン』2025年1月号/印象吟※課題＝添付画像/佳作/原脩二選)。

◎背を見せて競わないのもタクティクス
(月刊『川柳マガジン』2025年1月号/川柳杯2024長月賞※課題「背」/佳句/荒砂和彦選)。

◎間男の噂はいつも御用から
(月刊『川柳マガジン』2025年1月号/江戸時代吟※課題「常」/佳作/佐藤孔亮選)。

「祖母」という課題の場合、詠者の年代によって、何歳くらいの祖母かということで作も趣が異なるようです。それでも、ざっと見るところだと、さきの大戦を経験した祖母を題材に詠んだものは一定数ありました。自分の句もその範疇ですが、もっと発想を広げられたらよかったのにと省みるものであります。

□本日落語一席。
◆古今亭文菊「あくび指南」(衛星劇場『衛星演芸招待席』)。
深川江戸資料館小劇場、令和6(2024)年9月15日(桂雀々独演会「雀々の爆笑秋まつり」)。