□本日落語一席。
◆十代目柳家小三治「鹿政談」(TBSチャンネル『落語研究会』)。
東京三宅坂国立劇場小劇場、平成6(1994)年1月18日(第307回「TBS落語研究会」)。
「落語研究会」というと、御通家の集まるホール落語会だとばかり思っていたが、この1994年あたりというのは、かならずしもそうではなかったのだろうか。というのも、この一席の最後でフライングの拍手があったからである。けっこう大きく響いたから、四割からもしかすると半分くらいの客が手を叩いたのではないだろうか。
確かに、この落語は初めて聞いた向きには「切らずに帰すぞ」で落げたのかと思わせるものがある。しかし、本当の落げはそのあとの「まめで帰れます」だ。この会が御通家ばかりだったら、「まめで帰れます」の言葉が出てくるまで拍手はしないだろう。
だから、ちょっと残念だったのはフライング拍手によって、本当の落げ「まめで……」がかき消されるようになってしまったことだ。何割かの客はきっと「まめで……」を聞き取れなかっただろう。残念だ。
◆十代目柳家小三治「鹿政談」(TBSチャンネル『落語研究会』)。
東京三宅坂国立劇場小劇場、平成6(1994)年1月18日(第307回「TBS落語研究会」)。
「落語研究会」というと、御通家の集まるホール落語会だとばかり思っていたが、この1994年あたりというのは、かならずしもそうではなかったのだろうか。というのも、この一席の最後でフライングの拍手があったからである。けっこう大きく響いたから、四割からもしかすると半分くらいの客が手を叩いたのではないだろうか。
確かに、この落語は初めて聞いた向きには「切らずに帰すぞ」で落げたのかと思わせるものがある。しかし、本当の落げはそのあとの「まめで帰れます」だ。この会が御通家ばかりだったら、「まめで帰れます」の言葉が出てくるまで拍手はしないだろう。
だから、ちょっと残念だったのはフライング拍手によって、本当の落げ「まめで……」がかき消されるようになってしまったことだ。何割かの客はきっと「まめで……」を聞き取れなかっただろう。残念だ。