泣き出すとそこ子はなかなか立ち直れない子だ。
どれくらい泣いていたんだろう。
3時間?
いろいろ原因をきいてみるが何も答えてはくれない。
首さえふってくれない。
表情は固まっている。
つい、短気な私は答えを焦る。
でも、そこをグッと我慢して、メモを渡してそれに思っていることを
書くように伝える。
しかし、少し書いたところでその文章はとまっていた。
「これが原因?」
ときいても反応なし。
ただ固まっている。
「もし、もうどうでもいいと思っているなら無理に書かなくていいよ。」
・・・・無反応。
でも、どうでもいいわけない。
だって、3時間泣いているんだから。
「どうでもいいことないよね、3時間も泣いてたんだもん。
今書けないなら家で書いてきてもいいよ。
家で書いてくる?」
ときくとやっと頷いた。
表情が固まっているので心配で、その子の家まで送ることにした。
極力、そこ子が今日のことを思い出さない話題をと思い、
他の話題をふる。
柄にもなく、クイズを出してみた。
「じゃぁ、クイズです!」
突然なことにその子は少し驚いた様子だったけど、反応が少しあった。
「私には兄弟がいるでしょうか?一番いる、二番いない、
さて、どっちでしょう。」
その子が少し、表情が柔らかくなった。
「一番だと思う人!」
というと手をその子があげた。
「すごい!ピンポンピンポン正解です!!○○さん、1ポイント獲得です!!」
・・・・・・いや、普段、こんなキャラじゃないんですよ、私。

でも、その子がやっとそれで笑った。
そんなクイズを出しながら、その子の家へと着く。
「じゃぁ、○○ちゃん、またね。」
と私が手を振ると、その子は恥ずかしそうに笑って手をふってくれた。
手をふってくれるのは初めてかも。
何も答えてくれないときは本当困ったし、私のこと嫌なのかなぁとか、
いろいろ思ってたけど、その笑顔と手をふってくれたことで一揆に
幸せ気分になった私です。(本当に単純)
家まで送ってよかったと思いました。
土・日は休みなので会わないけど、月にまた元気な顔を
見せてくれるといいなぁ。