口コミで「良い」という意見があり楽しみにしていた。
ネタばれありです。
さて、冒頭からいきなりショッキングな映像から始まります。
夫の電車事故での死。
線路に落ちた赤ちゃんとお母さんを救って死んでしまうんですが、なんていい人なんだと思わせておいてからの、夫婦間の倦怠感。
昔はラブラブだったのに、月日が経つにつれ、そんなことは忘れて、相手に対して嫌な感情しか持てなくなってしまっている二人。
そして、離婚届を書いて、それを提出する日の提出する前に夫が電車にはねられ死んでしまったのだ。
そんな中、松たか子演じるカンナが15年前にまるでバックツゥーザフューチャーのごとく、車で15年前にタイムスリップするのだ。
まだ、二人が出会う前の旦那に会う。
旦那と昔、出会う日に戻るのだが、カンナは何度も過去のその時間に戻り、（そこしか戻れない）昔の自分に出会う前の旦那に
色々試して、どうにか電車の事故に巻き込まれないようにする。
しかし、ちょっとした出来事の未来は変えられても、旦那が死んでしまうことは変えられず、また、ヘタをすると、更に大きな事故となって、
死者を増やしてしまうこともあった。
それで何度も何度もやり直すのだが、どの方法もうまくいかず、最後の手段で旦那と自分が二人が出逢わないようにしようとする。
ひょんなことから、カンナが未来から来たことがバレ、旦那が死んでしまうこと、夫婦仲が冷めきっていたことを話すことになるのだが、
しかし、若い頃の旦那はそれでもカンナと結婚したいという。
そして、15年後に今のカンナに出会いとも言った。
彼は、すべてを知った上で昔のかんなと出会い、結婚。
そして15年間、カンナをずっと愛おしく思いながら日々を大切に過ごした。
その結果、夫婦はずっと仲が良く、暮らすこととなるのだが、しかし、死は免れることができなかった。
それでも、残されたカンナの思いは、全く別のものであった。
カンナはカレンダーに旦那から手紙があることを知る。
それを読みながら涙するのだが、寂しさを感じても、一緒にいたことへの幸福を感じることがちゃんとできていた。
同じ死でも、こんなにも想いが変わるのかと思った。
つい一緒にずっといるとおざなりになってしまうことがある。
けど、今、一緒にいることの大切さにちゃんと気付けたなら、嫌な思い出の終わりより、いい思い出の終わりにしたい。
決して後悔が無いように。
今いるもの、あるものを大切にして生きていきたい、
そんな想いにさせてくれる映画であった。
おまけの感想
その1
よいしょよいしょでの松たか子さん面白すぎました。
犬と戯れる（襲われる）シーン、おめかしするシーン、よだれを紙幣で拭いて相手に渡すシーンなどなど、
「来る」とは全然違うテイストだよなぁと思いながら見ました。
その2
若い頃のシーンもあるんだけど、ロンバケの頃の松たか子さん（テレビドラマデビュー当時）を思い出しました。
どうやったらあんなに若く再現できるの？と思う位、若かったです。
とっても可愛かったです。
その3
ワープした後のトンネルが「あ、千葉じゃん！」と思いました。
多分、向山トンネルかと思うのだけど。
しかし、このシーンは一瞬で、その後は別の場所になっていました。
いつか行ってみたいと思っているトンネルです。
