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えんじゃけん

里見八犬伝ゆかりの地めぐり

前々から行ってみたかった「里見八犬伝」のゆかりの地めぐり。
ネットでいろいろ調べて行ってきました!
千葉県南房総市・館山市辺りを中心に回ってきました。
電車で・・とも考えたのですが、ゆかりの地が点在するため、
レンタカーを借りていきました。

里見八犬伝は曲亭馬琴という人が江戸時代に28年もの年月を
かけて書いた長編小説です。
1814年に最初の5冊を出版してから1842年に全106冊を出し終えたそうです。
内容は、戦国時代に安房の地を活躍の拠点にしていた房総里見氏の
歴史を題材としつつも、決して歴史事実にはこだわらず、その全てが
新たに創作されたものなんだそうです。
主題は「勧善懲悪・因果応報」なんだそうです。

里見八犬伝は映画化、ドラマ化、書籍化などいろいろなメディアに
とりあげられています。
(例)
 映画:「里見八犬伝」 (1983)
 ドラマ:「里見八犬伝」 (2006年) 等・・・

■10:40「ウォーキングセンター」
調べたものの、位置関係がはっきりする資料を見つけられず・・・。
しかし、岩井駅というところに、ウォーキングセンターというところがあり、
そこで、岩井駅の付近(里見八犬伝ゆかりの地が密集している)を
案内してくれるということを知り、まずは、そこに行って位置関係を
確認することにしました。



そこには、案内の人が一人しかいないのですが、
電話の問い合わせがひっきりなしに鳴っているような感じで
忙しそうにしていました。
結構、八犬伝ゆかりの地めぐりに来る人が多いらしく、
どのレベルで回るのかとまずたずねられました。
一応、ネットで調べていたので、その資料を見せると、
地図に書き込みをしながら、どの順序で回るといいか、
また、曲がる目印は何とまで詳しく教えてもらえました。

■11:00「伏姫公園」
まずは、岩井駅に隣接している伏姫公園へ。
ここには伏姫と八房の像があります。



■11:15「富山」
その次に、岩井駅からも見えるのですが、富山へと向かいました。
標高は349.5mで二こぶなのが特徴な山です。
里見八犬伝の始まりの舞台でもあり、
八犬士の一人、親兵衛が育ったところともされています。
山の頂上にもゆかりのものがあるので、登りたかったのですが、
一緒に行った人が虫が苦手なのと、そんなに体力のある人では
なかったので、今回はその山のふもとにある伏姫龍穴へ。
伏姫龍穴とは、八犬伝の中で。伏姫と八房が隠れこもったとされる
龍穴のことです。


龍穴に向かう前に、伏姫山門をくぐります。

くぐってすぐ右手に犬塚があります。


物語の中で、八房がほおむられたとされる場所を
「犬塚」といつしか呼ばれるようになったそうです。


ずっと階段を登っていくと、伏姫舞台が見えてきます。
その付近に龍穴はあります。


写真右上の穴が伏姫龍穴です。
立ち入ることはできなくなっています。


穴を拡大して写真をとると、中に珠が見えます。
これは伏姫をイメージして作られた珠で、外からは見づらいですが、
この右手横には、八犬士の珠が八つあるそうです。
穴の中は、伏姫舞台から見るのが一番見やすいように思いました。


ちなみに舞台は八角形になっていて、床面にはそれぞれの八犬士の文字が
はめ込まれていました。


富山の登山口は、伏姫山門の斜め向かい前にありました。


その次に向かったのは、犬掛古戦場・里見氏の墓です。

■11:40「里見氏の墓」

車で入るのは、かなり細い道沿いにあるのですが、入れなくはありません。
一応、墓なので写真はとってません。
道沿いに写真のような看板があるので、そこを徒歩であがると、
ふたつお墓が並んであります。
里見氏三代目(義通)と五代目(義豊)の墓ということです。

この付近一体開けた場所があるんですが、そこが古戦場跡なのだそうです。
天文3年(1534)4月、犬掛の合戦がおこなわれた場所らしく、
里見氏の家督相続をめぐって、骨肉の争いがおこなわれたそうです。


■11:45「八房と狸の像」
その次に行ったのは犬掛の里にある八房と狸の像があるところ。

八房が誕生されたとされる場所で、八房を育てたとされる狸との像です。
なんでも八房の母親は狼に食い殺され、しかし、なぜか八房は無事だった
そうです。母親がいないので、この子犬もいずれ死ぬだろうと思われて
いたけれども、富山から年老いた狸がやってきてお乳をやってそれで、
八房は元気に育ったそうです。
「狸に育てられた犬」とうわさは広まり
里見義実がそのうわさを聞きつけ、その犬を愛娘の伏姫の愛犬として
城に迎え、八房という名をつけたんだそうです。

■11:50「滝田城跡」
その次に滝田城跡へ行きました。
と、いっても下から見ただけだけど。
これは、山道を登っていくと(徒歩で)みれるようです、
八犬伝の中では義実の本城。
玉梓の怨念が里見家にたたることになった物語の序章の舞台となる場所です。


山の上に赤い建物があるんですが・・・
この写真だと、ほとんど分かりませんね。
その赤い建物が、滝田城跡で展望台があります。

■12:00「道の駅三芳村鄙の里」
その跡に、昼食を道の駅三芳村鄙の里で採りました。

地元の野菜を使って料理をしてくれます。
私はビビンバ定食を頼みました。
ご飯の量が2,3杯分あるんじゃないか?ってほどボリューム満点でした。
美味しかったです!


大きな八犬伝の団扇(房州団扇)が飾られていました。

ここには足湯があります。
あと、健康ロードだっけ?足壷がマッサージできる道があります。
チャレンジしました!
かなり壷を押す石がとんがっている箇所があって痛かったです。
あとは、ソフトクリームを食べて、いざ出発!

■13:30「延命寺」
ここは、実堯以後の後期里見氏歴代の菩提寺になっているそうです。

もちろん、里見氏のお墓があります。


寺の入り口の門の扉には里見氏の家紋がありました。

■14:00「館山城跡」

ここは、館山市になります。
昭和57年に私立博物館の文官として復元されたそうです。
里見氏10代の歴史と里見八犬伝に関する資料が展示されています。

入ってすぐのところに、ワークシートや地図やら入れている木箱があります。
ワークシートをしながら見るのもお勧めです。
館内を案内してくれるおじいさん(?)がいらっしゃったのですが、
とても親切な方で、スタンプ押しを手伝ってくれたり、
写真撮影までかってでてくれました。


天守閣からの眺めはかなり遠くまで見ることができるようになっていました。
東西南北、どちらの方角も遠くまで見渡せました。


周りが公園になっているのですが、その中に孔雀園という所がありました。
たくさん孔雀がなきまくっていました。
なき声は猫のようでした。
ミャーミャーといったかんじ。
びっくりでした。こんな声なんだ~って。



最初にウォーキングセンターに立ち寄ったのは正解だなぁと思いました。
かなりスムーズに回ることができました。
一緒に行った友達は里見八犬伝自体も知らないって人だったのですが、
今回回ってみて興味を持ったということだったので、よかったです。
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