野田マップ「南へ」観てきました。
ねたばれありですので,気をつけて。
実は今日で二回目です。
一回目は,震災前に,二回目は震災後に。
この芝居は火山が爆発するしないの話を中心に進んでいくんですけど,
ですので,地震のシーンが頻発するんですけど,
震災前のその地震のシーンが怖いなぁと思いながら観てたのですが,
今は,もっとそれ以上に恐怖を感じながら観ました。
私の住んでいるところは大きな被害がなかったものの,
それでも,今までに経験したことのないくらいの大きな揺れで,
生まれて初めて,地震で命の危険を感じた地震だった影響もあってか,
地震のシーンがものすごく怖く感じました。
それが一回目観た時と大きな差。
また,この話は天皇についての話も出てきます。
そして,朝鮮から逃亡して日本人になりすまし日本に隠れ暮らす人の話。
そして何事も視聴率のために真実を曲げたり,誇張して報道するマスコミの話。
そして,戦争の話。
それらは,嘘の塗り固め,嘘に嘘を重ねたものとして出てきます。
火山が爆発するとオオカミ少年的な青年が言って回ります。
「嘘」といったものが,一貫して出てくるって感じなのかなぁ。
話はどんどん膨らんでいくんですけど,
でも,最後のシーンでは,それらは彼の夢のようなものだったといった落ちなんです。
最初のシーンに戻るんですよね。
舞台美術はパイプいすとパイプの棒を効果的につかった舞台でした。
パイプいすの使い方が面白い。
あと,群衆の使い方が面白い。
いろいろ使ってみたいなぁと思う演出があったのでした。
つぎの芝居は何しようかなぁ。