先行・一般と取れなかったのだが、当日券で見にいくことができた。
見たい日の前日の15時より電話受付があり、先着順で整理券をいただける。
しかし、整理券を手に入れたからといって、見れるという確約ではない。
その日のキャンセルの数によって、みれるか見れないかが決まってくるのである。
なんとか、電話がつながった。
しかし、私が見たかった昼の部はもうなくなっており、夕方の部ならあるとのことであった。
どうしようかと一瞬迷ったが、なかなか見ることのできない舞台なので、整理券をいただくことにした。
どうして昼の部がよかったかというと、カオナシが森山開次さんだからである。
今日の千尋は、川栄李奈さん。ハクは醍醐虎汰朗さんである。
さて、当日券は開演20分前から販売となるので、20分前までにチケット売り場に集合であった。
20分前になると係員さんに番号を呼ばれるので、呼ばれた順にチケット売り場の前へと並ぶ。
私を入れて、全員で10人の人が並んだ。
「今日は若干数、S席が出ています。ですので、うしろの方に並んでいる方にはご希望に添えないかも知れません」
実際に、後ろの方の人の前で呼ばれるのがストップしてしまったようであった。
私はチケットをいただくことができたのだが、もらった瞬間を嬉しい気持ちであったが、もらえない人を見るとなんだか申し訳ない気持ちになった。
もらえない可能性はあるとは言われたものの、わざわざ出てきてもらえないのはやはり気の毒である。
見られない人の分もしっかり見よう!と心に決め、会場へと入った。
席はかなり良い席であった。
前の方だったので、肉眼で役者の表情がよく見えた。
入口のディスプレイ
会場に入る人たち。
夕暮れの帝国劇場の看板
今回のキャスト
リン役の人は、Understudiesとなっていて、なんだろう?と思っていたら、キャストに何かあった時用の人らしくて、パンフレットには、正規の役者さんより、小さく写真が載っている感じだったが、いやいや、リン役の人、すごく輝いていて、心に残ってるんだよな。
Understudiesだってことは家に帰ってから知ったんだけど、だから、カーテンコールの時に、リン役の人が出ると仲間達から大きな歓声が上がったのかなと思った。川栄さんも高橋さんを舞台上で抱き締めていた。リン役をやった人は高橋莉瑚さんという人。Understudiesでもものすごく演技力や魅力のある人が選ばれているんだなと思った。
ちなみに再演で千尋役をやったのは4人。
橋本環奈・上白石萌音
川栄李奈・福地桃子
時間は以下の通り
舞台は圧巻だった。
時間は以下の通り
舞台は圧巻だった。
音楽がいいのはもちろん、演出も豪華というか、迫力というか。
私は歌舞伎的要素が沢山入っているなと感じた。
最新のテクノロジーも使いつつ、黒子が動かすアナログな部分もあり、でも、全く自然でおかしくないのが面白かった。
黒子ならぬベージュ子だった。
音楽は生演奏で、オケピを使ってなかったので、どこで演奏しているんだろうと思っていたら、カーテンコールで明らかに。
なんと、舞台奥の二階部分みたいなところで演奏していた。
この感じも歌舞伎っぽいなと思った。
後は回転舞台をうまく使ったり、速着替えをしたり、紙吹雪を投げたり、和の要素満点であった。
キャスト大勢で歌って踊るシーンは本当に圧巻。
ハクが龍になって、千尋がそれに乗るシーンはベージュ子が大活躍。
でも、全然変じゃなく、本当に飛んでいるようだった。
後、チームワークもすごくて、千(千尋)の背中にヒトガタが貼り付くシーンがあるんだけど、ベージュ子がペタと千に貼り付けると、ヒトガタが下に落ちてしまい、千はヒトガタがついてない状態で上手にはけた。どうするんだろう、落ちたの気づくかなぁ・・・と思っていたら、上手から再び登場した千の背中にはしっかりと、ヒトガタが貼られていた。そんなところを見て、すごいチームワークだなと感じた。
大きな仕掛けも色々あるんだけど、小さな仕掛けや演出も結構あって、これって後ろ席の人、見えないんじゃないかと思ってしまった。
まっくろくろすけは後ろの人に見えているんだろうか、とか、ご飯が一瞬にして腐った色になるのも見えるのだろうか、とか。
川栄さんの千尋、ちゃんと成長していく様子を演じていてよかった。
最後、嬉しさから涙がジワって溢れ出すシーンがあって、一瞬で涙が出てくる演技を見てすごいなと思った。
毎回泣いているのだろうか。
醍醐さんのハクは、動きが綺麗でこんな役者さんがいたんだと驚きながら見た。
後、何気に楽しみにしていたのが、おばたのお兄さんのカエル。
おばたのお兄さん、YouTubeで千と千尋の神隠しのパロディをやっていて、それが面白くて好きだったんだけど、今回、実際に舞台に出演することになったと知った時、ものすごくい気になっていた。運よく、今回、おばたのお兄さんを見ることができた。動く時にほとんどウサギ飛びをしているんだけど、どすんどすんと跳ぶでなく、音を出さすに滑らかに跳んでいてすごかった。地面から縁側に後ろ向きで跳び上がるシーンもあったのだが、それも静かに跳び上がっていてもう、ただただ驚きと尊敬であった。カエル役ということで、あまり出番がないのかと思っていたけど、結構出演していて嬉しかった。
カオナシは小尻健太さんで、知らない人かと思いきや、なんと、森山開次さん演出・振付・出演の「星の王子さまーサン=テグジュペリからの手紙ー」に出ていたそうだ。バレエ出身の方なのだそうだ。カオナシは他にもキャストがいて、そのうちの一人の中川賢さんも何気に森山開次さんの「新版・NINJA」に出ているようで。森山開次さん関係の人がこんなにも出ているんだとそれも嬉しかった。
帰りにグッズとパンフレットを買った。当たり前だが、舞台写真は、初演のものしかなく、橋本環奈さんと上白石萌音さんの千の写真であった。
これ、地方にいくと、舞台写真が変わって、川栄李奈さんと福地桃子さんの舞台写真も載るのだろうか?
グッズはカオナシのピンバッチと巾着袋を買った。
今回の舞台、とっても満足であったのだが、でも、やはり、森山開次さんのカオナシも見てみたかったなぁと思う。
海外にも進出する「千と千尋の神隠し」の舞台。
日本の舞台が、外国でも評価されるといいなぁと思う。