Kent Shiraishi Photo Blog

北海道美瑛町の大自然や身近な写真を、
海外へ配信するArtistの呟き。

8Kモニターは現像意欲を増加させる!

2019年02月14日 | 8Kモニター
8Kモニターは現像意欲を増加させる!

デュアルモニター使用で効率よく現像する。
8KモニターとColorEdge!!


素人が撮影したコンデジ写真を、A4プリントにする依頼を受けました。 依頼人の許可を頂き掲載。


画面左がDELLの32インチ8Kモニターで、モニター観賞用の写真。右がEIZOの27インチWQHDモニターで、印刷用の写真を表示。

『現像技術は科学で現像力は絵心』
僕の現像に対する意識なんですが・・・

絵心を表現するにも、
モニターが美しい方が良いに決まっています。
じっくり元画像を見て、
完成イメージ(目標ターゲット)を決めたら、可能な限り高画質(ノイズレス)な絵を描く。

実は写真は結構大変な写真でした。
会場がカクテル光線の様に、色々な光が混ざっていて、人物も、前席と後席ではホワイトバランスも違い、光の当たる強さも違い、顔色にも影響していました。しかもコンデジで撮影され、ISO2000です。ノイズが酷く、モニター観賞ならともかく、プリントするのは大変です。そのままではノイジーな写真になってしまうので、一人々に対してノイズ除去する必要があります。どうやら会場にいた女の子がハイ撮ります〜と言ってシャッター押しただけの写真のようです。ですから、傾いてるは、歪んでるわ…なんにも考えないで、ただシャッター押しただけですから…せめてISO感度を1000以下にして欲しかった‼︎ 厳しいです・・・苦笑。

まあ、こういう作業は地味な仕事であり、多くの写真家がレタッチャーにお任せしたい作業なんです。僕はそれさえも手を抜かずにしますので・・・笑。

*******************

ところで、今は8Kを買えないが、将来考えていると言われる方は・・・僕のように2台のモニター体制を目指せば良いと思います。
つまり今はもう少し安価で、でも10年は使えるようなしっかりした物を買う。そして将来安くなった4Kや8Kモニターを追加して2台で使う。その様な考え方が現実的かもしれません。

個人的にお勧めなのは、
もし測色センサーをお持ちで無いなら、
一緒にセットでお得に買える下記がお勧めです。
★CS230-CNX3
(ColorNavigator 6とEX3センサー付属 / 旧モデル未使用品)
約65,000円(税込)

色範囲はsRGBですが・・・
EIZOのカラーマネージメントモニター ColorEdgeは、ほぼパーフェクトなハードウェアキャリブレーションが出来、色に関しては素晴らしいです。またDisplay Port 1.3で接続すれば(HDMI等他の接続では無理・またグラフィックボードが10bit対応である事が必要ですが)、10bitカラーの10億色で表現できます。

将来4Kや8Kを買っても、サブモニターとして、10年以上使えます!!
ちなみに僕も以前使ってました。お勧め出来ます。

ここからは、このブログ読者の皆さんにも役立つかもしれませんので・・・「ケントの科学的写真術講座」の受講生から尋ねられた質問も書いておきます。

『BenQと比較してどうか?』

迷われている方もいるでしょう・・・
例えば、価格が上記EIZOとほぼ一緒なのが、
BenQの カラーマネジメントモニター ディスプレイ SW240 24.1インチ
約5万円

価格がEIZOより安く、AdobeRGBを99%表現すると謳っています。さらには一応ハードウェアキャリブレーション仕様であると…。

ただし・・・とても大切なことを書いておきます。

色空間はsRGBで画面全体に色ムラの殆ど無いモニターと、色ムラが多少あってAdobeRGB100%OKのモニターなら・・・
僕は前者を買います!

今世界広しといえども、その分野で技術的にTopを走るのはEIZOです!BenQのこの価格帯のモノは色ムラがあると思って下さい。メーカーもそれを認めています。
上で紹介した『EIZOのカラーエッジ」シリーズは、画面を均一にするための補正回路『デジタルユニフォミティ補正』が組み込まれています。大変優れた回路です。

よって僕がこの価格帯で二者択一するなら、
★EIZO ColorEdge 23型 CS230-CNを選びます。

製品発売が2012年とかなり昔の製品ですが・・・実はモニターの世界は4K・8Kと解像度は進化していますが・・・それ以外は、意外と進化していないのです。
よって価格がこなれてきた今、買い時の製品と言えます。
そして将来、4Kや8Kとデユアルモニター使用で10年以上使えます。
(^^)/
『・・・お聞きしたいのですが、僕は今現在CS230をMacBookPro2015で
Display portで繋いでいるのですが、グラフィックボードはデスクトップでの話ですか?それともMacBookProでもカスタムできるんでしょうか? 正直グラフィックボード自体が良く分かってません..』

グラフィックボード(グラボ)は、マザーボード上に取り付けて使います。画像を見たり編集するための機能を持ったパーツ部品です。
使用目的によって大きく分けて2系統のグラフィックボードがあります。

主にゲーム等の描画スピードや3D画質等を得意とするグラボ。その代表格はNVIDIA Geforce(ジーフォース)シリーズです。
それと映像編集やCAD等の処理速度を上げ、適応したモニターに10bit表示が可能なグラボです。代表格は同じくNVIDIA Quadroシリーズ

もちろん目的で使い分けるのですが…
一般的に販売しているPC(ノート含む)は、安価な物を使用している場合が多いです。また高級なノートでも、ゲーム系の描画スピードや画質に向いてるGeforce(ジーフォース)シリーズを使用するのが殆どです。しかもノートは基本的にグラボを交換できないはずです。

僕の知る限り、今現在、8Kモニターに画像を出力出来るノートPCは販売されてない、そう思いますが…もしあれば、ケント号内で使用したいですが…笑。

また今自分の使用しているPCは自作なので、色々考えて、グラボを取り換える事にしまして…近日中に「NVIDIA QuadroP2000」に交換します(正確には下に書く理由で、2台のグラボでデユアルモニター環境にします)。理由は8Kモニターを10bit、10億色の色で表現させたいからです。それを着けて、ケント号に8Kモニターと一緒に積もうと考えています。

尚今現在は、Macでは、DELLの8Kモニターを再生出来ないと思います。グラボの問題もそうですが何より接続コネクターの規格の問題があります。
また本来なら、質問者の方がお持ちのEIZO CS230は、10bit表示出来るモニターなんですが…クワドロ系グラボ(他にもありますが…)じゃないと10bit出力出来ません。

さて・・・実は、僕を含めて、多くの方が一番悩み分りづらいのが、コネクターの規格に関する問題です。

例えばMacに見られるThunderbolt3。
Thunderbolt3→Display Portに変換できるのですが・・・

実際にはここからが問題です。
実はDisplay Portには、
Display Port 1.2
Display Port 1.3
Display Port 1.4と大きく分けて3つの規格があります。

上のThunderbolt3は通常Display Port 1.2に変換されます。
新しい15インチMacBook Pro 2018は、理論的にはAppleが確認したDisplayPort 1.4をサポートしているようですが、少なくとも今現在は、まだ8Kディスプレイを駆動することはできません!。

『今現在DELLの8Kモニターを正しく表示させるためには、Display Port 1.4の接続が2つ必要です!!』
しかも1.2を1.4に変換するプラグを使っても・・・多分Dellの8Kを正しく再生でき無いと思います。そしてさらに、通常8bit表示の画像を10bitで色表示させるためには、それが出来るグラフィックボード(例えばNVIDIA Quadro P2000番以上)が必要になります。

ちなみに、
NVIDIA Quadro P1000以下では、接続がミニDisplay Portとなりダメです。また変換プラグで Display Port1.4に無理にするのも止めた方が良いです。変換プラグには色々問題があります。

8Kモニターを正しく表示するには、正しくDisplay Port 1.4の規格のコネクターを使い、コードを2本使って接続する必要があります!!』

ところで、EIZOのCS230モニターは、Display Port 1.3のようです。僕のEIZOモニターも同じです。その場合は、一つのグラボ(グラフィックボード)で、8Kモニターと別けて二つの信号が取り出せないケースが多々あるようです。実際僕のグラボもダメでした。

理論上の問題では無く、信号が上手く送信されないようです。

結論として、
一つのグラボで8Kと他のモニターを2台同時使用するなら、両方共に、Display Port 1.4で繋げる様にする。
僕が持ってるDisplay Port 1.4で接続できる別な4Kモニターなら、問題なく2台同時に使えます。

またもしくは二つグラボをPCに組み込む。
今僕がそうしています。8Kモニター用とEIZOのWQHDのモニター用です。理由はEIZOのモニターがDisplay Port 1.3規格のため、一つのグラボで2台同時に表示できなかったからです。

接続に関するこのような規格は、なかなか理解するのが難しいですね!

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さあ最後に、
上の写真をモノクロで現像しました!
手前に完成したプリントを置いていますが、素晴らしいです!!・・・笑。
プリント用紙は「ピクトランのバライタ」です。高価な高級紙ですが、その価値は十分あります。


歴史の重さを感じるモノクロ!
いずれ10年20年~経つと、歴史における有名人と一緒に撮られた写真は、その価値が、あるいは味わいが出てくると思いますね~
自分史に残る写真はモノクロでどうぞ!

追伸:

今僕の目に入ってきた最新情報を書きます。
今年の3月19日に次のEIZOモニターが発売されます!
ななんと¥53,784(税込)です。

★ColorEdge CS2410

カラーマネージメントモニターの最高峰 ColorEdgeは、ほぼパーフェクトなハードウェアキャリブレーションが出来るモニターです。
上で紹介した、★EIZO ColorEdge 23型 CS230-CNとの一番大きな差は、色表示が10bitか8bitかの違いでしょう。
それはまた上で書いたように、使用するグラボに依存します。10bitモニターを買っても、PCにその能力が無ければ意味が無いのです。ですから一般の方には、3月19日に発売される新製品をお勧め致します!

こんな価格で、EIZOのColorEdgeシリーズが買えるなんて・・・つい10年前には想像も出来ませんでした・・・笑。
誰もが正しい色を見られる時代になってきましたね~~~



・・・・・・・・

ここからは、Kentの宣伝広告なので、興味のない方は読まれなくても結構ですよ!…笑。



ケント講座の人気講義の一つ「動画講義」をちょっとだけご覧に入れます。

以前ある方に、数枚の素人写真を見せられまして…「これらの写真の中から3枚選んで、現像と解説をして下さい…。」そのようにお願いされました。講座の中で詳しく講義しているんですが…写真にとって最も大切な「訴求ポイントと絵心」の話にも繋がりますので、ぜひご覧ください。

『絵心で駄作を作品にする!』(約12分間)


2018年3月からは、8Kモニターを使い、「現像とプリント制作の講座」を開始。
ソフト「Lightroom」を使った現像をしっかり学び、モニター画像とプリントの色合わせや基礎的な印刷方法、さらには額装の仕方も学ぶ。

また同年春には講座内でフォトコンテストを開催。
優れた作品35点を選出して、札幌市内のギャラリーカフェにて展示しました。
参加された皆さんの楽しい雰囲気を次の動画でお伝えします。

★科学的写真術講座 受講生作品展 オープニングパーティー
(撮影:Hideyuki Nakatani)


さらに講座では受講生が投稿した写真を動画で講評する事もしています。さらに世界に発信するための「意識」について、ブランディングを交えた講義もしています。また僕が提供するTiffやRAWデータを受講生の皆さんが現像する課題も行っています。

そして…
僕の写真術講座は受講生が全国にいるので、皆さんが各地で盛んにオフ会を開いています。受講生の皆さんが自ら積極的に活動するのもこの講座の大きな特徴の一つだと思います。

2017年4月は受講生の協力によって、東京のソニーストア銀座で公開講義、および六本木のDMM本社で写真講評会を開催しました。そして11月は九州の長崎から始まり、そのまま北上しながら、全国で受講生だけの写真講評会・懇親会を開催しました。

また2018年7月に、北海道室蘭市で開催された「撮りフェス」では、『ケント白石賞』まで作ってSONYの最新カメラを賞品としてプレゼントさせて頂きました。

★室蘭「撮りフェス」は最後に『ケント賞』で盛り上がって無事終了しました!


全国で写真講評&講義


時には自ら撮影モデルに成ることも…笑

そして嬉しい事に、今現在世界中のフォトコンテストで入賞者が相次ぎ、嬉しい報告がどんどん寄せられています。
入会金はもちろん無し、一ヶ月単位で入退会が自由。いつからでも入会出来、いつでも退会出来ます。
さあ「科学的写真術」を学びたい方は次へどうぞ!すでに多数の皆さんが受講されています。

『ケント白石の科学的写真術講座』
(#^.^#)
ケント白石

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Kent Shiraishi is a Photo Producer and SAMURAI Photographer.
When it comes to art and design, the hottest thing out of chilly Hokkaido is photographer Kent Shiraishi. Mac enthusiasts working on the latest Apple operating system probably already have one of his simple yet arresting photographs – “Blue Pond and First Snow” – as wallpaper on their laptop screens. The Blue Pond, which Shiraishi has captured in every season, is fed from a volcanic hot spring, so its hyper-natural turquoise color can be partially explained by the presence of minerals.



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