Kent Shiraishi Photo Blog

北海道美瑛町の大自然や身近な写真を、
海外へ配信するArtistの呟き。

撮影現場の状況を把握出来なければ良い写真は撮れない!

2014年08月13日 | カメラ&写真
撮影現場の状況を把握出来なければ良い写真は撮れない!

ここ数日「青い池」は大変混雑しています。
それでも平気で大きな三脚立てて撮影している人がいます。
他人の迷惑を考えろ!と言いたいです。

撮影現場の空気・状況を把握出来ない写真家に良い写真は撮れない!
この事を肝に銘じた方がよいです。

どうしても三脚使いたいなら、
早朝に撮影するとか、
人の少ない時間帯を考えるべきでしょう。

先日、お客様を連れて「青い池」に行ったら、
大変な混雑。
僕は帰りたかったんですが、数年に一度しか来れないお客様は当然見たい。
しかたなく満員電車の様な状態の「青い池」を初めて見ました。

そうしたらそんな時にどでかい三脚を立てて、
その後ろを列なして人が歩いていて、
体がぶつかるほどなのに、全く気にしない男がいました。
皆さんがその男をわざわざどけて後ろを歩いているのに、
平気で鈍感な方。

僕はしばらく撮影しないでこの方を見ていました。
ガンガン連射で撮り、あっち向いては撮り、こっち向いては撮り、
まるで写真を撮らねば損といった感じで、
言うなれば「写真乞食」。

この男性に良い写真が撮れるとはとても思えませんでした。

そして何より他人の迷惑です。
でも日本人は写真家に優しいなあ~
顔をしかめて後ろを歩く男性、
呆れ顔で見つめる女性はいましたが、
誰も注意しようとはしません。

下手に注意したら、刺される御時世ですからね。
しかも畑に入っている訳ではないのでこちらも注意し辛い。

仕方が無いので、お客様の撮影指導に専念していたら、
「もしかして、ケントさんではないですか?」
そう声をかけてきた男がいました。
振り向くとなんとこの三脚男でした。

「ハイ、そうですが…」
軽くそう答えますと、
「私はあなたのファンなんです!」
「ブログもFacebookも全部見てます!」
いきなりそう言われました。
それもでかい声で。
・・・・・
こういうの困るんですよね~
こういうマナーの悪い方が、
「ファンなんです!」と言われるのが…。
しかも隣にどでかい三脚立てたまま。

周りの人もしっかり見ています。
なんせ混雑しているんですから。

「ケントのファンはマナーが悪い。」
「言ってる事と行動が違うね!」
そんな事言われたらたまりません。

心を鬼にしてまず注意しました。
「もしあなたが本当に僕のファンなら、この場面でそんなでかい三脚使ったらダメですよ!」
「撮影現場の状況をきちんと把握しないといけないです。」

「ああなるほどそうですね!失礼しました!!」
驚いた事にとても素直な返事。
この初老の男性、実は良い人そう…。

また彼はそう言うとすぐにその三脚をたたみました。
そして僕に次の様に尋ねたのです。

「ケント先生、三脚を使う場面と手持ちで撮る場合の判断基準を教えて下さい!」

「?????」
「ななななななな何を言ってるの?????」
・・・・・・・・・・・・・・
言葉が出ませんでした。

思わず隣に居たお客さんと顔を見合わせてしまいました。
しばしの沈黙の後、僕は深くため息をついてから、
「今お客様を連れて撮影指導中なので、後日ブログにその事を書きます。」
そう言いましたら、
「私の事を書いて下さるのですか?」
そう言われたので、
「必ずきちんと書きますから、よく読んでご理解下さい。」
そうお答えしましたら、
「光栄です!」と言われました。
<(_ _)>
・・・・・
あなた、
僕のこの記事読んでますか?

他人の迷惑になりそうな場所で三脚使ったらダメです。
ちゃんと理解して下さいよ!

そして次の写真見て下さい。


『僕の撮影スタイル - 「青い池」にて』

本来は右目でファインダーを覗き、
左目で被写体の色を確認しますが…。
今は右目が見えないので左目でファインダーを覗きます。

三脚は使いません。
ご覧の通り、池に落ちない様に作られた柵を利用します。
普通の撮影に三脚など必要無いでしょう?
70-200mmのズームも全くブレずに写せますから。

写真家にとっては機動力こそ大切!
一番の自由雲台は自分の手!!
トリミングしなくても良い様に1mmに拘ります。

ついでに書きますと、
池を見て下さい。
水の色が奥は淡いブルーで、
手前に曇り空の反射が映っています。

この空の白い反射を入れない様に、
望遠で撮っているところです。

この反射を入れてしまうと、
淡いブルー色が主役から脇役に落ちてしまい、
全ての舞台が台無しになります。

どこをどう切り撮るか?
よく考える必要があります。

この反射を入れないで撮影したのが下の写真です。

この程度の写真は三脚無しで誰でも撮れます。

それにしましても最後に一言、
僕のファンなら写真家の模範となる様な行動をして下さい。
どうか宜しくお願いします!
(#^.^#)
ケント白石

北海道を世界に売り込む侍写真家
Professional & SAMURAI Photographer Kent Shiraishi
ケント白石 写真家の宿「てふてふ」
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