Kent Shiraishi Photo Blog

北海道美瑛町の大自然や身近な写真を、
海外へ配信するArtistの呟き。

アマチュア写真家は自己満足、プロフェッショナルは顧客満足!

2013年09月22日 | フォトエッセイ&フォトアート
アマチュアとプロの意識の違いを一言で書けば、
「アマチュア写真家は自己満足、プロフェッショナルは顧客満足!」

何でこんなタイトルつけたかと言いますと…
ちょっと説明が必要な訳です。

実は昨年6月に僕の写真がアップル社に採用されてから、
世界中の色んな方から、
「採用までの経過や選考過程を知りたい…」
そういう質問がず~っと来ていました。

最近少し減ったかな~、
良かったなあ~っと思っていたんですが、
先日のios7への採用で、
ここ2、3日またまたメールの音がうるさく鳴り出しました。

それこそ日本で結構人気のある写真投稿サイト、
1x.comのトップであるジャコブかラルフだったか忘れましたが、
彼からも選考過程を教えてくれといったメールが来ていました。

彼には以前、アップル社から警告が来ているから、
自分の写真を削除してくれと頼んだのに、
半年もほったらかしにされてとても困りました。

今頃よく平気でそんな質問して来るよな~
どういうつもりなんだと言いたいですが…
まあ、もう関係ないので無視してます。(#^.^#)

さて、そんなこんなで色々な方々から、
また質問が来るようになってしまったんですが、
実は若いプロ写真家からも実名で、
しかもきちんとした文章で質問を受けています。
それもかなり多数の方から。

外国人も多数いますが、
日本人だけでも相当います。

やっぱり皆さん関心あるんですね~(#^.^#)

まあそれはそうでしょうけど、
契約期間中は色々しゃべれない訳です。
お許し下さい。

しかし今日はそういう方や、
これからプロフェッショナルを目指す方に、
僕の考えを書きます。
ただ関係ない方が読みますと、
単に偉そうに書いてると思われるかもしれません。
今回は一般の方向けに書いておりませんので、
その点ご理解下さい。

さて、一つとても面白い事をここで書きます。
僕でなければ書けない事でしょう。

それはアップル社に採用されなかった、
言い換えれば、
選考され候補には上がったが、
最終的には落選した方達のお話。

実はそういう方、
あたりまえですが世界中にたくさんいる訳です。
日本人にも結構いるんですよ!

ただその方達はそんな事語らないだけです。
しかし僕にわざわざその事を連絡して来た方がいます。

それは当然と言えば当然で、
普通は誰が採用されたか一切知り得ませんから。
自分で「僕が採用されました」と言えませんので。

アップル社の歴史上初めてそれを許されたのが自分で、
そういう方達が連絡出来るのが、唯一僕な訳です。

一年以上、世界のそういう方達から連絡を受け、
お互いにメールで色々話しますと、
これがまたとても勉強になる訳です。

言葉は悪いですが、
「他人の失敗から学ぶ事は、
他人の成功から学ぶ事より多い」

僕はこれは真実だと思いますね。

成功した方は大なり小なり自分を美化したがります。
そこには真実以外の事も時には粉飾されます。
しかし失敗した方の多くは事実を語るからです。

また成功するには運も大きな要素になります。
しかし失敗する場合は殆ど自己責任です。

「勝ちに不思議の勝ちあり。
負けに不思議の負けなし。」
そういう事です。

もちろんこの方達は失敗したわけではありませんが、
せっかく一度は選考段階にまで進みながら、
最後に落選した訳です。

ご本人に理由を伝えられたケースもありますが、
多くの場合は「次回に期待しています…」
というような感じで落選している訳です。

僕はその一連の写真を見せて頂き、
ほんとに良い勉強になりました。

何故この写真が落選するのか?
有名なフォトコンに入賞した作品でさえ落選してます。
彼らは自分で答えを見つけられないので、
僕に訊いてくるんですが・・・。

この学習はとても有意義で重要です。
写真に関する本がこれだけで一冊書けるほどです。
もちろん他人の不幸で金儲けしようなどと考えていませんが。
(#^.^#)

実は11月のApple User Group Meeting
「AUGM」で北九州に招待されています。

ゲストで講演するんですが、
その時に少々語ろうかと考えています。
詳しい日程は次回に書きます。

どうしてもこういったブログでは、
不特定多数の方を相手に書いていますので、
色々難しい面があります。

大体こういう内容を書きますと、
必ず偉そうに書いてるとか、
人を見下しているとか・・・
そういう事コメントする方が増えるんです。
嫌なら読まなければいいだけなんですが、
そういう方に限って、
しっかり「お気に入り」に入れてるんです。
いやほんと、困ったもんです!
(#^.^#)

まあ今回は何と言われようとも書きますが、
書いて欲しいというファンも多いですから(笑)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

まず言えるのは、
アマチュアを経験していないプロはいないので、
僕自身の事を考えても、
アマチュア時代はとにかく写真を撮る事が楽しく、
他人に見せては褒められるのが嬉しく、
フォトコンに入賞すれば歓喜の叫びをあげていた訳です。

全てが自己満足な訳ですが、
当然それが楽しい訳ですしそれで良いのです。
何も問題ありません。

しかしプロになると、
金を払ってくれる方を見つけなければいけない訳です。

自分で「俺の写真は素晴らしい!」
そう言ったところで、
使ってくれる、買ってくれる顧客がいなければ一円にもなりません!

例えば米国で有名な写真コラムがいくつかあるんですが、
そのうちのある一つに掲載されますと、
必ず買って下さるご婦人が僕の顧客にいます。
それも大変な高額で…。

その方に言わせますと、
そのコラムの有名な編集者の審美眼は確かで、
彼女と感性が一緒だそうです。

実は「ナショジオ」で発行するトラベラーズ・マガジン、
「ナショジオ」の弟分のような雑誌ですが、
そちらでも春にフォトコンテストが毎年行われています。

今回そちらに応募した作品が、
その有名な写真コラムに取り上げられました。

米国の凄さは、
ナショジオの審査員が審査結果を発表する前に、
それぞれのコラム編集者が自分の感性で、
勝手に優秀作品を選出する点です。

またそれぞれの編集者には絶大なファンがいます。
彼女にとってはナショジオの審査員より、
この編集者の審美眼の方が上なんです。

案の定掲載されましたら直ぐに連絡が来て、
高額でお買い上げ頂きました。

フォトコンテストの本選では落選したんですが、
結局ビッグマネーを獲得しました。
ようするにその方にとって、
そのコラムに掲載される事が「顧客満足」だった訳です。
もちろんプロフェッショナルとして僕も満足です。
(#^.^#)

結局僕が世界に作品を発表するのは、
自己満足ではなく、顧客を満足させるためです。
もちろん同時に、
「北海道を世界の観光地にする」
この目標にも近づけます。

世界に出ていくんでも、
何も戦略がないと(そんなプロはいないでしょうが)、
観光旅行に行くのと同じ事になります。

たとえば有名な写真サイト500pxに、
ただ写真を投稿していても、
目的がはっきりしていないと、
だんだん面白くなくなるはずです。

だからもし、
あなたが本当にプロフェッショナルを目指すなら、
名刺に「写真家」あるいは「フォトグラファー」と書いて、
自己満足しているレベルではダメなんです。

ようするに、
プロの真似事ではだめなんです。

プロフェッショナルは、
「顧客を満足させる」のが仕事ですから。

続きは次回に!
くれぐれも興味のある方のみお読み下さい。
(#^.^#)

ケント白石

北海道を世界に売り込む侍写真家
Professional & SAMURAI Photographer

Kent Shiraishi Photography
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