Kent Shiraishi Photo Blog

北海道美瑛町の大自然や身近な写真を、
海外へ配信するArtistの呟き。

一眼レフ機はいずれ市場から消える運命…Kentの予言

2017年12月15日 | SONY Camera
一眼レフ機はいずれ市場から消える運命… Kentの予言

これから書く発想はもちろん僕自身の発想です。
「それは違う!」と突っ込まれても困ります。
もし違うと思えば、それはそれで良いのです。
100人写真家がいれば100通りの発想がある。
それが自然で当然です。
(#^.^#)
さて、今回はSONYのカメラに関して僕の率直な意見を書きます。
興味の無い方は読まないで下さい。
特にCanonやNikonのカメラが世界で最高!
そう思ってる方やSONYが嫌いな方は読まない方が良いでしょう。
予めその様に書かせて頂きます…笑

**********

早速ですが、
今発売中の「アサヒカメラ」2017年12月号に、
元報道写真家で、現在は動物写真家に転身された「小原玲 おはられい」氏の書かれた記事と写真が8ページ掲載されています。

その冒頭でいきなり彼は次の様に書いています。
『ミラーレスカメラは動物撮影の救世主だ』

そして続けて本文で、
「動物写真の世界はソニーα9の登場で劇的に変わる。」
その様にも書かれています。

小原氏は出版不況のなか、
「出版社が写真集を作ってくれない」、「写真集が売れない!」などと、ただただ嘆いているプロ写真家が多い中で、
『シマエナガちゃん』という写真集を大ヒットさせた方です。

そんな彼が書いている興味ある文章を、記事中に見つけました。

「…もし私が若手の動物カメラマン志望なら、プロ用一眼レフとか大砲レンズとかにお金を使うのではなく、ミラーレスカメラでとにかくフィールドでの取材時間を増やして勝負するだろう。その方が斬新な写真が撮れるからだ。ピントが良くて画質が良い写真ではなく、見た事がない写真に商品価値があるのだから。」

『見た事がない写真に商品価値がある』

この発想は僕が世界に発信する際に、いつも考えている事でもあります。「青い池のライトアップ」も同様に考えてプロデユースしてきました。

やはり結果を出す写真家は、同じ様に考えているのだと改めて思った次第です。

小原プロはSONYのα9を使っています。
今後動物撮影はもちろん、スポーツ等、速い動き物の撮影で使用する写真家がどんどん増える事でしょう。
もちろん一号機故の小さな問題点はあるでしょうが、今後改善されて、素晴らしいカメラに進化していくでしょう。

また上記「アサヒカメラ」12月号では、
巻頭特集ページが、日本を代表する世界的な動物写真家 岩合光昭プロの写真と文章で飾られていますが、やはり彼が使用しているカメラもミラーレスです。
撮影は全てOLYMPUS OM-D E-M1 Mark IIを使用されています。

**************

さて…ところで、
僕は今回九州から東北まで訪れた長旅で、本州にある4軒のSONYストアに足を運びました。


Kent Shiraishi in SONY Store Nagoya.

そこでつい先日発売された、SONY-α7R3を触って試し撮りしていましたら…
ストアのスタッフから、
「ケントさんが以前ブログで書かれていた、α7R2の色々な問題点が、新しいα7R3ですべて改善されています…」と説明を受けまして…
まあ色々話しているうちに、結局買うはめになりました。
敵もさる者…僕の気持が変わらないうちに、すぐにダイレクトメールが来て、「一台ケントさんのために確保しています!…」との事。

う~~~ん、もはやどうしょうもない、買うしかない状況に追い込まれました。
HaHaHa!
素晴らしいクリスマスプレゼントです。
自分で買って自分に贈る…爆笑。


Which is α7R3? どっちがα7R3でα7R2か?
正面から見ると、殆ど、いや全く区別がつかないですね!
撮影iPhone

ところでその以前書いたブログ記事は次です。
SONYにお願いしたいα7の改善点2つ

その記事で僕は2点について書きました。
1、露出測光のお粗末さ
2、コントロールホイールが触れただけで動いてしまう機能的問題。

また実は別な記事でも、
データのバックアップが出来るように、ダブルスロットにする。そして誰もが感じているバッテリーの改善。
この辺りを問題点として書きました

どうやら…
救急絆創膏を貼った写真が、強烈なインパクトを与えたようです…笑。

でも、そのおかげで???
今回見事に改善されていました。


左がこれまでの機種。横から指が触れただけで、コントロールホイールが回ってしまうのです。
右が新しいα7R3です。
ご覧頂くと分かります様に、コントロールホイール周辺のボディ形状が土手の様に盛り上がっています。
その結果、横から触れても動きません。
それ以外にも、手袋を着けても操作がずいぶんし易いダイヤルやボタン配置になりました。
素晴らしい!

また露出測光に関しても、想像以上に大きく改善されました。
まずAF追従のスポット測光は当然装備され、それも測光部分の大きさまで変えることができます。さらにこれまではNikonの専売特許の様だったハイライト測光も遂に装備。これで一気に業界Topの測光機能を持つカメラになりました。
C社のカメラには全く無い機能のようですが…正しいでしょうか?
HaHaHa
さらに言うまでもなく、
バッテリーも大きな改善がなされて、頻繁に交換する心配は今後無用。
SDスロットも二つになり、バックアップが出来るようになりました。

そして今回、画素数を据え置いた事でセンサー開発費が抑えられ、結果として販売価格が2年前のα7R2発売時より安価に出来たのは素晴らしいです。

…あとは、
センサーにゴミが付着し辛い様に、あるいは海辺や吹雪でも安心して使える様な「防塵防滴」仕様にすれば、世界一のカメラになるでしょう。
それはスペシャルバージョンで、5万円位高い価格設定にされても、僕の様にそれを必要とする人達は買うでしょう。

要は、SONYらしく、その世界でも一番を目指せば良いと思います。
つまりフルサイズミラーレスカメラは、中判サイズを除けば、すでに今現在SONYだけのオンリーワンなんです。
よって『防塵防滴』に関しても、
世界Topレベルの防塵防滴性能を持つ、高級フルサイズミラーレス カメラ

そういう売り込みで世界販売する高級カメラを製作すれば良いと思います。
高級感を出して、ユニークでオンリーワンのカメラを作ることで、世界中の写真好きの金持ちが買いたくなる、所有したくなる。
ライカブランドを吹き飛ばせ!

それくらい僕なら考えますけどね…笑。

そうそう大切な事を書き忘れていました。
EVF(電子ファインダー)の進化です。
普段α7R2を使いなれてる僕は、その進化に驚きました。被写体に対する情報が直接眼で確認できる。
もはや光学ファインダーには進化は全く期待出来ませんが、EVFは今後もどんどん進化進歩して、撮影者に対して、より正しい適切な情報を、直接眼に与えてくれるでしょう。

僕は未来の8K時代を見据えています。
素晴らしい8Kには、優れたコンテンツが必要です。
写真もその重要なコンテンツの一つですが、
8Kの全画面で使用するために、16:9にトリミングするなら、4000万画素以上のカメラが最低必要です。
よって僕にはα9の選択肢はありません。

さて、ここで僕が使っているSDカードについて少々書きます。
これまでに米国製、台湾製、色々使って来ましたが…
ニセモノが少なく、業界一の性能と故障が少ないカードはやはり日本製です。


TOSHIBA EXCERIA PRO 記録転送スピードも信頼性も業界Topです。
このクラスのカメラ(4000万画素を超えるカメラ)に使うなら、このレベルのカードが必要でしょう。

さあ、ここまで書いて来て、一切不満が無い様に思われるかもしれませんが…
やはり小さな不満はあります。
しかしそれはもう少し使い込んだ後で書こうと考えています。

ただ1点だけ、どうしても今から書いておきたい事があります。
それは今後、SONYがカメラ部門で世界的なシェアを持つ様になる際に、どうしても大きな問題になるからです。

次の写真をご覧下さい。
先程書いたメモリーカードのダブルスロット部分です。


良く見て下さい。
下のSLOT 1は「II」と書かれています。
つまり上で紹介した高速カード(UHS-II)が使えます。
…しかし、
上のSLOT 2は「II」の文字がありません。
実は同じ高速カードが同速度で使えないのです。

結局上で紹介した、現時点で最高速のカードを2枚同時使用出来ない。つまり同速度で記録やバックアップが出来ない。

ではなぜそうしたのか???

それは簡単な理由で、
SONYの昔から続く悪しき慣習、そう、古いテープ時代のビデオ機器での競争、「ベータvsVHS」と同じです。
わざわざメモリースティックが使用できる様にするために、規格を一ランク落としたのです。

今時誰が、世界中の誰が、こんな高級カメラを買う様な人間の誰が、
性能の劣るメモリースティックを、わざわざ買って使うのでしょうか???

世界に売り出すカメラに、SONYの未来を考えない化石の様な連中の発想で、この様な仕様にしているのです。

自分達で自分の首を絞めている事に気がついていない!
本当に馬鹿な連中です。
…そして情けないと思います。

メモリースティックは過去の遺物でありさっさと捨てるべきです。

カメラ作りは自動車とは違い、世界で日本だけが競争力を持っている産業です。
SONYが頑張れば、カメラ部門で世界一位のシェアさえ狙えるでしょう。けして夢ではないはずです。

そのためには、切り捨てなければいけない物がある。
切り捨てるのは人ではなく、メモリースティックの様な遺物です。

時代は科学の進化と共に進んでいます。メモリースティックの役目はもうとっくに終わっています。その事に誰もが気がついています。

敵は外にではなく、SONYの社内にいると思います。

ミラーレスカメラの時代が本格的に来るのはこれからでしょう。
世の中に8K-TVが普及しだす数年後、世界のカメラ市場、写真文化も大きく変化するはずです。

その時、SONYがその中心的存在でいるためには、どうすべきか?
ぜひ良く考えて頂きたいと思います。

いずれにしましても、
僕は今後も大きな期待を抱きながら、α7R3を使わせて頂きます。




Sapporo. December 2017.

・・・・・・・・

ここからは、Kentの宣伝広告なので、興味のない方は読まれなくても結構です!…笑。



『ケント白石の科学的写真術講座2018ご案内』約10分間


『世界で活躍する写真家・ケント白石氏に写真の講評をしてもらった』

2018年3月からは、8Kモニターを使い、「現像とプリント制作の講座」を開始。
ソフト「Lightroom」を使った現像をしっかり学び、モニター画像とプリントの色合わせや基礎的な印刷方法、さらには額装の仕方も学ぶ。

また同年春には講座内でフォトコンテストを開催。
優れた作品35点を選出して、札幌市内のギャラリーカフェにて展示しました。
参加された皆さんの楽しい雰囲気を次の動画でお伝えします。

★科学的写真術講座 受講生作品展 オープニングパーティー
(撮影:Hideyuki Nakatani)


さらに講座では受講生が投稿した写真を動画で講評する事もしています。さらに世界に発信するための「意識」について、ブランディングを交えた講義もしています。また僕が提供するTiffやRAWデータを受講生の皆さんが現像する課題も行っています。

そして…
僕の写真術講座は受講生が全国にいるので、皆さんが各地で盛んにオフ会を開いています。受講生の皆さんが自ら積極的に活動するのもこの講座の大きな特徴の一つだと思います。
昨年2017年4月は受講生の協力によって、東京のソニーストア銀座で公開講義、および六本木のDMM本社で写真講評会を開催しました。そして11月は九州の長崎から始まり、そのまま北上しながら、全国で受講生だけの写真講評会・懇親会を開催しました。

また今年2018年7月に、北海道室蘭市で開催された「撮りフェス」では、『ケント白石賞』まで作ってSONYの最新カメラを賞品としてプレゼントさせて頂きました。

★室蘭「撮りフェス」は最後に『ケント賞』で盛り上がって無事終了しました!


全国で写真講評&講義


時には自ら撮影モデルに成ることも…笑

そして嬉しい事に、今現在世界中のフォトコンテストで入賞者が相次ぎ、嬉しい報告がどんどん寄せられています。
入会金はもちろん無し、一ヶ月単位で入退会が自由。いつからでも入会出来、いつでも退会出来ます。
さあ「科学的写真術」を学びたい方は次へどうぞ!すでに多数の皆さんが受講されています。

ケント白石の科学的写真術講座
(#^.^#)
ケント白石

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Kent Shiraishi is a Photo Producer and SAMURAI Photographer.
When it comes to art and design, the hottest thing out of chilly Hokkaido is photographer Kent Shiraishi. Mac enthusiasts working on the latest Apple operating system probably already have one of his simple yet arresting photographs – “Blue Pond and First Snow” – as wallpaper on their laptop screens. The Blue Pond, which Shiraishi has captured in every season, is fed from a volcanic hot spring, so its hyper-natural turquoise color can be partially explained by the presence of minerals.



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