いつものようにこれから書く事は、
プロフェッショナル写真家を目指す方、
またはアマチュアであってもプロ意識を持った方、
そういう人に向けて書きます。
さて前回書きましたように、
また世界の多数の国で紹介されました。
そうやって紹介して頂けるのはとても嬉しいですし、
プロにとっては宣伝にもなり大切です。
この一年間色々な国で紹介され、
おかげ様で知名度も上がってきました。
今ではFacebookページのファンは、
全体の80%以上が外国の方です。
少しずつしかし確実に世界に踏み出しています。
実は僕が世界に出て行こうと決めた頃、
既にパリで個展を開き成功を収めていた女流写真家がいました。
フランスの新聞でも大きく取り上げられ、
その後はNYタイムスにも掲載されていました。
若く素敵な写真家
★林ナツミさん
世界的にも有名な「浮遊」をご覧になった方も多いでしょう。
彼女の素晴らしさは写真はもちろんですが、
一つのテーマを徹底的に掘り下げ撮り続けているところが凄い。
僕はいつもそう感じていました。
プロ写真家には口の悪い者も多く、僕の周りにも、
彼女の事を「写真家」として見ていない方もいました。
しかしそんな風評を彼女は気にするはずもなく、
結果として今現在素晴らしい活躍をされています。
しかもその分野におけるパイオニアであり先駆者です。
彼女の活躍を陰ながら応援しその成功を見てきた僕は、
テーマの大切さを学ばせて頂きました。
次は彼女のインタビュー記事ですが、
とても参考になりました。
★林ナツミさんインタビュー
自分のコンプレックスを逆手にとってテーマにしてしまう。
もちろん色々努力されての結果でしょうが見事です。
しかも世界の多数の国で認められました。
実はこのテーマこそ、
世界でプロフェッショナル活動するにはとても大切です。
アマチュアとプロフェッショナルの大きな違いでもあります。
最近プロの卵、もしくはプロになり立ての若者から、
「写真を見て欲しい」と言われる事があります。
先日も札幌でその様に言われて拝見しました。
きちんと「ブック」に納められた写真は20枚。
どれも北海道の風景や動物、あるいはストリートを撮った写真でした。
なかなか良く撮れており、中には相当良い作品もありましたが、
「・・・ところでこの写真20枚のテーマはなんですか?」
そう尋ねると、
「・・・・・。」
答えがありません。
(#^.^#)
ただ良いと思った被写体を写し、
その中から良く撮れたと思う写真を集めて僕に見せた。
そんなところでしょう。
アマチュアの方で僕に写真を見せるような人達は、
例外なく同じ様な人達です。
もちろんそれで良いと思います。
だからアマチュアなんですから…。
しかしこの彼の様に既にプロとして活動しており、
尚且つ僕の様に世界に出て行こうと考えているのなら話は別です。
テーマがなければ世界で認められるのは難しいでしょう。
またそのテーマの一連の作品群から代表作が必要になります。
ようするに、世界でプロ活動していくためには、
代表作品とテーマが必要です。
僕は彼にきちんとそう話しました。
幸い彼は真剣に聞いていました。
若い彼は世界に出たいという気持ちが強く、
精悍な顔つきにその決意が見えました。
あとで僕自身の話もしました。
口の悪いプロ達から、
「青い池しか撮れないのか?」
「青い池はもう見飽きた!」
そう言われ続けながら一年間ずっと世界に発信し続けていると…。
それは誰がどう何と言おうと、
僕にとって「青い池」は大切なテーマだからです。
「The Most Beautiful Pond in the World」
「世界で最も美しい池」というテーマで発表し続けています。
世界でプロ活動するためには、
ようするに世界でプロとして稼ぐためには、
そういう「テーマ」こそもっとも大切だと分かっていたからです。
その結果、今回の様に世界で取り上げて頂けるのです。
★National Geographic Calls on Photographers to Show Our Changing World
そしてなんと本日も「ナショジオ」で今日の写真に選出されました。
★National Geographic Travel 365
こうやって同じテーマの「青い池」が、
それこそ何度も世界中で多くの人の眼に触れる事がとても大切です。
そうすれば「青い池」は世界中の大脳にインプットされ、
Kent Shiraishiの名前も少しずつ知られるようになり、
「北海道を世界の観光地にする」という目標にも近づくのです。
人は日常的に眼に触れることが出来ない物、
見た事がない現象に興味を持つ。
これは当たり前の事です。
また世界共通の事でもあります。
それが自然現象であろうと人工的であろうと関係ないのです。
だから「浮遊」も「青い池」も人気が出るのです。
このことを若き日本の女流写真家から学ばせて頂きました。
もちろん彼にも彼女の事は話し、
今後世界に出てプロを目指すならどうすべきか?
世界で「写真ビジネス」をしたいなら、
写真を撮る事だけでなく
もっと頭を使うようにと話しました。
これからのプロ写真家は写真術のみならず、
頭もSmart(スマート)でないと生き抜くのが厳しい時代だと思います。
10年後に生き残っているためには、
「世界の顧客満足」を考え、
今からそれ相応に準備しておく必要があると思います。
最後に写真を一枚貼付します。
自分の経営するホテルを撮りました。
こんな写真でも顧客満足を考えないプロ写真家に撮らせると、
アマチュアより酷い写真になります。
結局は全て自分で撮影するようになりました。
(#^.^#)
ケント白石
北海道を世界に売り込む侍写真家
Professional & SAMURAI Photographer
「Kent Shiraishi Photography」
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