Kent Shiraishi Photo Blog

北海道美瑛町の大自然や身近な写真を、
海外へ配信するArtistの呟き。

「緑池」も世界に発信します!

2013年10月23日 | フォトエッセイ&フォトアート
「緑池」も世界に発信します!
緑池は青い池に負けない美しさがある!!

まずはご覧下さい。


「初雪降る緑池」
北海道美瑛町 10月

さて、実は前回の緑池の写真は大変な人気になりました!
僕は色々なサイトに参加していますが、
割と最近参加したGoogle+で、
一日で写真表示回数が22万回に達しました。
これは友達を殆ど作らないので、
日頃500~1,000位の表示回数の僕にとっては、
まさに驚異的な数字です。
それだけ皆さんにとってインパクトがあり、
人気も高かったのでしょう。

世界でも一般の方の評価はとても高く、
またそういう人達と商売する写真商にも人気作品となり、
すぐに注文が入りました。
僕にはそれが一番大切です。
そして今日先ほど、
英国で人気ベストスリーに入る写真誌の、
巻頭見開き2ページに大きな「青い池」の写真掲載が決まりました。
先日より契約に関してメールでの打ち合わせを行い本日合意しました。
作品に関するカラーマネジメントも僕が主導で行ないます。

編集長のお話ですと、
この雑誌で日本人の写真が掲載されるのは初めてだそうです。
いよいよ英国でも「青い池」、
そして北海道を売り込む第一歩がスタートできそうです。
これからどんどん世界中に、
日々変化する「青い池」をガンガン売り込んで見せます。
ご期待下さい!
(#^.^#)
★KSPC = Kent Shiraishi Photo Clubの皆様へ
ここからは僕が主催する写真クラブの皆様に向けて書きます。

今回はNikon D800Eを2台使用して撮影しました。
レンズ交換する時間が無いからです。
基本的にはF16まで絞り、
シャッタースピードは1/4~1/6の間で撮影。

もちろん全て手持ちです。
池の周囲にある柵を上手に使って撮影しています。
「青い池」の撮影では、
特別な目的以外、僕は三脚は使いません。
柵が邪魔で三脚を使用すると良い構図を作りづらいのと、
瞬発力に欠けて移動に時間がかかりチャンスを逃す危険性が高い。

もちろん3m×2mの巨大パネルにしても全く問題ない様に、
細心の注意を払って撮影しています。

当日は雨の様な湿った雪で、しかも風が強く、
その場にいた他の皆さんは、強風の中、
三脚を立てて撮影していました。
僕の場合は風が止むのを待ちます。
経験上そうなる事が分かっていたからです。

もちろんただじっと待っている訳ではありません。
周囲約200mの池をくまなく歩き、
簡単にロケハンで撮影して今回の撮影イメージを固めます。
結果5ヶ所ほど撮影ポイントと構図や撮影方法を決めました。

風が止んでいるおそらく何十秒から数分までの間に、
重要なポイントから順番に急いで撮影していく計画です。
既に頭の中には「完成作品」が出来上がっています。
色のデシタル化、カラーマネジメントも万全です。
あとはただその瞬間を待つだけ。
美味しいコーヒーと音楽を楽しみながら、
やがて来る撮影チャンスを待ちます。

ここからは余談ですが、
僕が待っている間に、真横で撮影していた関西人のオッチャンがいました。
がっちりしたジッツオの三脚を立てて、
ご本人はNikon D4のファインダーを覗き、
隣の奥さんが右手で自分、
左手でカメラの上に傘をさしていました。

気温は約1℃です。
奥さんはホントに寒そうでした。
僕は温かい珈琲飲んで音楽聴きながら撮影ポイントを確認し、
動き回っていましたから寒くはないですが、
ただじっと立っていたら寒くて凍えそうです。
・・・・・
ちょうど僕がご主人の横に戻ってきた時の事です。

「兄さん、三脚も使わないであちこち撮ってるの?」
いきなりそう声をかけられました。
感じは悪くないオッチャンでしたので、
「ハイ、そうです。」
そうニコニコして答えましたら、
「今撮った写真手ブレしてないかい?」
そう訊いてきました。

実は構図とポイントを決めるために簡易的にテスト撮影しているだけですから、
もちろんブレています。自分で分かって撮っていますから。
そこで、
「あ、あ~そうですね。ブレてると思いますよ。」
そう答えましたら・・・
「にいさん!悪い事は言わへんから、三脚使いな!」
「そんな良いカメラ2台も使っとるんやから…。」
「三脚使わんとあかんで!」
そう注意されました。
(#^.^#)
まあ感じのよさそうなオッチャンで、
きっと僕が素人に見えたんでしょう。
まあもっともいつもそう見えるようにしてるんですが…ヘヘヘ。

「僕三脚持ってないんです…。」そうウソをつきました。
すると、
「シャッタースピードはいくつ?」
そう訊かれたので、
「え~そうですね、今は1/6秒ですね!」
そう答えると、
「1/6秒!!!!!ほんまかいな!私は1/60秒でも三脚使っとるんやで!!」
「あかんあかん!三脚使わんとあかんよ!」
またそう注意されました。
(#^.^#)
さらには、
「ここはね、この街に住んでるプロ写真家で、何て言ったか名前は忘れたけどな、
その写真家が撮った作品がアップルの壁紙にもなって有名になっとるんよ、
それでこんな奇麗な景色やろ、運良く雪まで降ってな、
こんなチャンスもらって手ブレ写真ぎょうさん撮ったらあかんわ…。」

僕はニコニコしながら答えました。
「次のチャンスにそのアドバイス活かします!」
そうしたら・・・
「皆そう言うけどな、次のチャンスは無いんだわ!」
「プロなら皆そう言うで…。」
「そういうもんだ兄さん!まあ頑張ってな…」
そう語っているうちに、隣の奥さんの精神も限界になったらしく、
「あんたもう行くで、寒くてかなわんわ…。」
ということで二人は帰りました。

・・・そしてそれからわずか10分後、
風はピタリと止みました。
その時間は約2分間。
僕は撮りたかった5カ所のうち4カ所で撮影出来ました。
またすぐに風が吹いて来て雪も激しくなりました。
自分の周りを見ると誰もいません。
この5年間僕が撮影している時は誰もいませんでした。

コーヒーをゆっくり飲みほし、
思わず独り言が出ました。
「オッチャンの言う通りや、次のチャンスは無い!」
「今この瞬間ここに居るのがプロフェッショナルだ!」
(#^.^#)
ケント白石

北海道を世界に売り込む侍写真家
Professional & SAMURAI Photographer

Kent Shiraishi Photography
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