Kent Shiraishi Photo Blog

北海道美瑛町の大自然や身近な写真を、
海外へ配信するArtistの呟き。

デジタル現像だから自然な色で表現出来る!

2011年12月07日 | 500px
デジタル現像だから自然な色で表現出来る!

最近ちょくちょく質問されるんですが、
「フィルムで撮ってるんですか?」
「デジタルにしては色合いが自然な感じですね・・・。」
そうよく言われます。

でもちょっと待って下さい。
私はペンタックス6×7も含めて、ニコンFも使いますし、
オリンパスOM-1もいまだ現役です。

要するに銀塩も使ってきましたが、
「フィルムの方が自然じゃない感じがしていました、ずっと・・・。」

そもそも決まったフィルムで、決まった色合いですよね!
極端に言えば・・・選択肢が限られていたわけですから・・・。

ベルビアなんかどう使っても、絶対自然な色合いとはいえない。
僕はずっとそう感じていました。
もちろんそれが良いとか悪いとかそういう意見じゃないです。

言いたいことは、
フィルムで色が決められてしまっていたという事実です。

その点、デジタルになって、しかも近年現像ソフトが飛躍的に進歩して、
今や自由に自分の感性で色も含めて、全てが調整できます。

まさに私にとっては水を得た魚。
自分の感性に忠実に表現出来るわけですから・・・。

よってデジタル現像こそ、自分にとっての自然な色合いや表現が可能なんです。

もちろんその技術の習得は簡単ではありませんし、
感性も磨く必要がありますが・・・。

フィルムのように決められた範囲で(もちろんフィルターで変化させられますが)、
自由がきかない中での現像と違い、
RAWデータでの撮影、そしてデジタル現像は未来に向かって可能性が開けています。

私のブログを読まれている方なら既におわかりでしょう・・・。

もちろん趣味で銀塩カメラを楽しむのは最高です。
私もその仲間です。

しかし自然界に存在する色合いは、デジタルだからこそ表現できるのです。
それが出来ないとすれば、自分の感性と現像技術が未熟なだけです。
けしてデジタルのせいにしてはいけません!

デジタルカメラで撮影した画像が、彩度やコントラストが異常に高くて嫌いだ!
そう感じている方は多いと思います。

しかしそれはデジタルのせいではないのです。
全て撮影者の、あるいは現像した者の感性と技術の問題だけです。
ここでその事はハッキリと書いておきます。

最後になりましたが、
デジタル現像の究極は、My Colorすなわち自分の色の構築です。
押し付けられたフィルムのような色ではなく、
自分の感性によって創られる、いわば「自分色」です。

奥の深い現像術を学びながら、
これからはフィルムに出来ない自然な色合いを、
またデジタルだからこそ出来る素晴らしい表現に、
楽しんで挑戦しましょう!

★「The Hut Of A Red Roof

追伸:

久々に海外写真サイトFotoblurに、
昨日投稿しましたら、
人気Topページに掲載されていました。
(7日16時現在。本日夜10時頃まで掲載されると思います。)

うれしいのは、全く知らない多数の方から投票されていることです。

来年1月の有料会員満期で止めますので、
なんか申し訳ないですけど・・・。

相変わらずギャラリーとしては最高です。
シンプルなデザインでCMなし。
写真の見せ方が上手です。

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2 コメント

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よくぞ書いてくださいました! (普通の感覚)
2011-12-07 14:31:31
私は地方の写真倶楽部に30年近く所属している者です。
会員の半数は今も銀塩です。また撮影対象は主に風景です。よって殆どがベルビアを使っています。

私は最初からベルビアの色が好きではありませんでした。作りこんだような不自然さを感じていました。

その後デジタルカメラを買う際も、先輩達からはフジの一眼を勧められました。
理由はベルビアに近い設定が出来るからでした。
しかしそのカメラを買って使って感じたことは、その設定で撮影するとさらに不自然になることです。
普通に疑問を持ちました。なぜベルビアにこだわるのか?
そもそもが不自然な色なのに。
勝手にフジフィルムに決められた色を、デジタル使ってまでなぜ同じくする必要があるのか?
この辺の事は倶楽部では一切しゃべれません。

でも貴方のブログを読みすっきりしました。
私の感覚が普通なんだとわかりました。
お礼申し上げます。ありがとうございました。
これからも色々書いて下さい。読ませて頂きます。
返信する
新しい発想が大切です。 (ちまき)
2011-12-07 16:57:33

はじめまして!
コメントありがとうございました。

まず一番最初に書かなければいけない事があります。
それは別に「ベルビア」が悪いとか良いとか、そういう事ではないと言う事です。

そもそもフィルムは自分の感性に合うのを選べば良いわけで、
それが「エクタクローム」であれ「プロビア」であれ何でも自由です。

ですから「ベルビア」が気に入って使われているのなら文句ないはずです。

問題はそうでない私や貴方のような方、
すなわちフィルムの色でさえ満足しなかった者。
極論で言えば、フィルムはメーカーサイドが作った色です。
「自分色」ではありません。
人間の眼で見た色とももちろん違います。

これからは過去にとらわれるのではなく、
自分のオリジナルな発想・感性で、
「自分色」を創ればよろしいでしょう。

もちろんそれに対する評価や責任は全て自分が背負うのです。
写真家はそれくらいの意識は当然持つべきであると、
私は考えています。

音楽を語る時には、
CDとレコードは同次元で語る事が出来ても、
技術的には別なものです。

同様に、写真の話でデジタルと銀塩は同次元で語れますが、
技術的にはやはり別なものなのです。

しかし、銀塩を知らない若者より、
我々の方がプラスになる部分もあるのは確かです。
だから尚更「生きた化石」にならず、
銀塩の経験を活かしながら、デジタルでの表現方法を最大限に使う、
新しい現像術をマスターする。

この事が大切です。
我々の歳になれば後ろなど観ている暇はありません。
前に向かって進む、前進あるのみです。
どうか頑張って下さい!
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