福岡タワーとの対話

タワーと出会い早30年。動画制作にも意欲を持つ令和版高齢者!

モーツアルトの「ピアノ協奏曲第23番イ長調K.488」第3楽章を聴き比べる(その2)

2016年12月24日 19時24分22秒 | 音楽、聴き比べ
2016年12月24日土曜日、天候曇り時々晴れ。午後7時現在時外気温8℃湿度85%、南南西の風2m/s。
年の瀬3連休の中日は土曜日、前夜来からの夜更かし。
Amazon.comプライム観放題は時の感覚無く、気が付くと朝・・・
それから就寝、11時起床と言うなんともぐうたらな生活です。

昼間ちょいとだけ外へ。
久々?浴びる日光か。

さてモーツアルトのピアノ協奏曲K.488聴き比べ。
今回はこの二人で。

Mozart: Piano Concerto #23 In A, K 488 - 3. Allegro Assai

András Schiff; Sándor Végh: Camerata Academica Salzburg
ピアノ:アンドラーシュ・シフ
指揮:シャーンドル・ヴェーグ
管弦楽:ザルツブルク・モーツァルテウム・カメラータ・アカデミカ
Recording Date: May 1989

やや高速なピアノですね。
管弦楽の各楽器の音色が美しい。
ずっと聴いていたくなります。
端正な音に徹したピアノと、音色の美しい管弦楽。
とてもぜいたくな仕上がりですね。



Murray Perahia: English Chamber Orchestra
ピアノ・指揮:マレイ・ペライア
管弦楽:イギリス室内管弦楽団
Recording: St. John's Square, London, Great Britain, February 16, 1984

キレと柔軟さの両面で、鍵盤を走るペライアのタッチ。
何の心配をせず聴いてます。
弾き振りのペライア、良いですね。
当方お気に入りのピアニストですが、先入観を排して試聴。
出来の良さにしばしうっとりです。


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モーツアルトの「ピアノ協奏曲第23番イ長調K.488」第3楽章を聴き比べる

2016年12月23日 12時29分20秒 | 音楽、聴き比べ
2016年12月23日金曜日祝日(天皇誕生日)、天候曇り時々晴れ。午前11時40分現在時外気温9℃湿度83%、西北西の風6m/s。
年の瀬の三連休初日、風強く多少荒れ模様。
大好きな休日がやって来ました。
時間はぜいたくに使います。
おそらく家内からは、家の掃除やらの指示が飛んで来るかとは思いますが・・・

朝からモーツアルトを聴いています。
今朝方までAmazon.comプライム見放題で映画を観ていたせいか、アタマがまだボーっとしてます。
そんなアタマに効きますね、モーツアルト。

さてそのモーツアルトですが、この曲、この楽章を聴き比べてみたい。
Mozart: Piano Concerto #23 In A, K 488 - 3. Allegro Assai

Böhm, Direttore. Pollini, piano. Vienna Philharmonic Orch.
モーツアルト作曲:ピアノ協奏曲第23番イ長調K.488第3楽章
ピアノ:マウリツィオ・ポリーニ
指揮:カール・ベーム
管弦楽:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音時期:1976年4月 ウィーン、ムジークフェラインザール

1942年生まれのポリーニ34歳、かたや1894年生まれのベーム84歳時の録音です。
半世紀の歳の開きがある二人ですが、まことに息の合った演奏です。
当方所有盤の中でベストマッチの作品です。
何度聴いても飽きませんね。
コロコロと転がるようなポリーニのピアノタッチが、とても心地よく響きます。
ウィーン・フィルを指揮するベームの、包容するようなサポートが仕上がりを高めます。


Maria João Pires; Théodor Guschlbauer: Gulbenkian Orchestra
ピアノ:マリア・ジョアン・ピリス
指揮:テオドール・グシュルバウアー
管弦楽:リスボン・グルベンキアン財団室内管弦楽団
録音時期:1973年

もう一つの演奏、ピリス盤。
1944年生まれのピリス(ピレシュと表記されたりして、どっちでしょ?)はこの時、29歳ですか。
1934年生まれのグシュルバウアー39歳。
弾かれたような高速ピアノタッチ、ほとばしると言う表現が最適か。
解き放たれたピリスのエネルギーが、波を蹴立てて突き進む帆船の様で。

いずれの演奏も記憶に残ります。

数日前、モーツアルトのピアノ曲の中で、いきなりこの曲のメロディが浮かんで来ました。
作品名までは覚えておりませんで、各曲をつまみながら聴き探してましたら、この作品だということがわかりました。
それ以来各ピアニストごとに、この楽章を聴き比べしている次第でして。

この聴き比べ、数回に分けてアップしていきたいと思います。年内で完結するかどうかは・・・未定ですね。


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バーンスタインの指揮でシューベルトの「交響曲第8番ロ短調作品D.759“未完成”」を聴き比べる

2016年12月17日 00時13分26秒 | 音楽、聴き比べ
2016年12月16日金曜日、天候晴れ。午後11時30分現在時外気温2℃湿度82%、南南東の風1m/s。
週末がやって来ました。特に金曜日の夜はもっとも高揚しますね。

先日ポチりましたこの作品から


Schubert: Symphonies #5 & 8
Leonard Bernstein: Royal Concertgebouw Orchestra
シューベルト作曲:交響曲第8番ロ短調D.759“未完成”
指揮:レナード・バーンスタイン
管弦楽:ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
Live Recording: Amsterdam, Concertgebouw, Grote Zaal, October 1987; June 1987

シューベルトの“未完成”
第8番と呼ぶ時代があり、自分としても未完成=8番と呼ぶのが自然だ。
バーンスタインのコレクション(2)からこの作品を聴いた時に思わず「身震い」してしまった。
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団(旧称アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団)の音が素晴らしい。
3度ほど聴き返してみた。
そのたびに感動を味わっている。
豊かなふくらみ、音に尖りがない。これはまさに名演だ。


Schubert: Symphonies #8 & 9
Leonard Bernstein: New York Philharmonic Orchestra
管弦楽:ニューヨーク・フィルハーモニック
[3/27/1963]
コンセルトヘボウ盤から遡ること24年前、手兵・ニューヨーク・フィルハーモニックとの演奏はどうだ。
何と、なかなかの演奏です。
重低音の弦楽器群が静かに助走を試みます。
多少の尖りは避けられませんが、金管楽器群にイヤミは感じません。
しかしコンセルトヘボウ盤のような、繰り返し聴きたくなる演奏かと言えば、ちょっとな。

バーンスタイン指揮する“未完成”は実のところ“完成”してます。


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バーンスタイン指揮ウィーン・フィルでベートーヴェンの「交響曲第5番ハ短調作品67」を聴き比べる

2016年12月10日 11時44分09秒 | 音楽、聴き比べ
2016年12月10日土曜日、天候晴れ。午前10時25分現在時外気温12℃湿度80%、南南西の風1m/s。
週末土曜日、窓際はポカポカとした小春日和。
まことに気持ちのよい初冬の週末だ。
先日来よりの風邪が原因のような体調不良、ようやくにして回復の兆し。
ひどかった咳も治まりかけ、かすれて出なかった声も少しずつ出るようになった。
今回の風邪(と思うが)は、随分と長引いてしまった。
体力の衰えか、スタミナの減退か。
何れにせよ、余り無理の効かない年齢かな。

さて、聴き比べ。
今日はバーンスタインの指揮、ウィーン・フィルで
ベートーヴェンの交響曲第5番を聴き比べたい。
いずれも1977年の演奏である。
音源は当時FMエアチェックしたカセット・テープとCDである。
1918年生まれのバーンスタイン、59歳時の指揮ですね。

1977年8月30日、ザルツブルグ音楽祭大ホールでのライブ
ノイズリダクションのDOLBYをOFFで録音しているが、テープ再生時特有の“シャー”音が耳につくので、敢えてDOLBYをONにした。
OFFとONを切換えたときに気になるくらいで、ONにしてずっと聴いていると、余り気にならない(と言うか、その程度の駄耳ということか)
演奏全般が聴ければいいかと、かなり大ざっぱです。
聴きながら“GaregeBand”でアナログ音源のデジタル化並行作業してます。
第1楽章から第2楽章へストレートな演奏、第3楽章からいよいよフィニッシュの第4楽章へと差し掛かります。
バーンスタインの唸りが聴こえて来そうな気配、かなり熱くなっているのか。
解説(の金子健志さん)も言っておられますが、トロンボーンの咆哮が際立ちます。
観客の拍手と賛嘆の足踏み音、長い長い拍手が演奏の出来を讃えてます。


1977年9月(第5番)、ウィーン、ムジークフェラインザールでのライブ
ザルツブルグ音楽祭演奏翌月の録音です。
カセットテープ聴いた後に聴くCD、さすがにクリアですね。
ライプ録音とありますが残念ながら、演奏終了後の観客の拍手は消されてます。編集時にそのような処理を施したのでしょうが、
できればそのまま残しておいて欲しかった。これら観客の拍手や歓声がライブそのものを物語るのですから。
さて演奏ですが、クリアな音源は良しとして、先に聴いたエアチェック音源に比べるとパンチが足りません。
ちょっとスマート過ぎるくらいで、期待した高揚感を感じません。
第4楽章では堂々とした仕上がりで、管楽器、弦楽器群とも気持の良いくらいに吹き上がってます。
最後の貯めも良い感じです。
ですが、ザルツブルグ音楽祭での演奏会に比べるとどうでしょう。
エアチェックしたカセットテープの録音状態は決して良くは無いものの、
この聴き比べ、音楽祭の演奏に軍配ですね。


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ワーグナーの「リエンツィ序曲」を聴き比べる(その5、ひとまず完)

2016年12月06日 10時20分38秒 | 音楽、聴き比べ
2016年12月6日火曜日、天候曇りところにより曇り。午前10時現在時外気温12℃湿度45%、北北西の風5m/s。
体調回復せず、今日一日有休を取る。
せめて音楽くらいは元気が出るのをと、この曲の聴き比べを続ける。

ワーグナー作曲“リエンツィ序曲”聴き比べ・・・その5回目、
今日はマゼール指揮で聴き比べます。
Wagner: Ouverturen

Lorin Maazel: Philharmonia Orchestra
指揮:ロリン・マゼール
管弦楽:フィルハーモニア管弦楽団
録音:1978年、ロンドン、オール・セインツ教会(1-4)

弦楽器群に芯の強さと柔軟さを共に感じます。
そのように引き出す指揮者の技なんでしょうか。
分厚くなくイヤミのない金管楽器群、好感が持てます。
全体に横溢した、躍動感ある演奏ですね。
壮々期に駆け抜ける、マゼールのエネルギーが伝わります。

Wagner: Orchestral Pieces

Lorin Maazel: Berlin Philharmonic Orchestra
指揮:ロリン・マゼール
管弦楽:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
Recorded at the Jesus-Christus-Kirche, Berlin-Dahlem, September 13 & 14, 1999

これ
にも入っていましたが、既に完売しているようですね、残念。

当時48歳だったマゼールのフィルハーモニア盤から約20年後の録音、69歳時のベルリン・フィル盤です。
壮々期だったマゼールも老成期となり、作品には醸成され馥郁と香る音を聴かせてくれます。

重厚な演奏ですねえ、金管楽器群は大編成なのでしょうか。
録音の会場にも空間の広さを感じます(実際にはどうか、行ったこと無いので判りませんが)・・・
弦楽器群の音の美しさは当然です、トップクラスのオーケストラですからね。
指揮者によっては、その本領を引き出せないこともあるでしょうが、
マゼールは本領を発揮させた指揮者です。
ほんと、この指揮者は、凄かったんですねえ。
絵に描いたような重厚長大版「リエンツィ序曲」でした。

5回にわたり聴き比べて参りました「リエンツィ序曲」ですが、以上でひとまず終了です。
新たな音源に出会いましたら、続編をアップしたいなと考えております。


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