福岡タワーとの対話

タワーと出会い早30年。動画制作にも意欲を持つ令和版高齢者!

バイエルン放送響の演奏でドヴォルザークの「交響曲第8番」を聴き比べる

2017年03月11日 18時33分50秒 | 音楽、聴き比べ
2017年3月11日土曜日、天候快晴。午後5時30分現在時外気温14℃湿度57%、北の風5m/s。
週末土曜日の夕方です。

あれから6年ということ、NHKのニュース報じる。
2011.3.11 当時は単身赴任先の大分でした。



環境の再建復活とは異なる次元で、人のこころの復活は未だ道半ばでしょうか。ともにご冥福を祈ります。

さて、バイエルン放送交響楽団の演奏するドヴォルザーク。
なかでも第8番は弦楽器群の芳醇な音色を味わうに、持って来いかと。
昨年2016年の来日に合わせたかのような、この番組をエアチェックしていた。

2016年12月2日放送の「ベスト・オブクラシック」では、バイエルン放送交響楽団の演奏を放送した。
中でも、最後の演奏曲目であるドヴォルザークの「交響曲第8番」を繰り返し聴いている。
ドヴォルザーク作曲:交響曲第8番ト長調作品88

管弦楽:バイエルン放送交響楽団


指揮:マリス・ヤンソンス


弦楽器群が重厚です。ブンブン唸ってます。第4楽章を快速で飛ばしてますね、しかも気持ちいい。
ミュンヘン・フィルハーモニー・ホールの音響効果が良いんでしょうね。
この作品の芳醇な音を、工芸品のような仕上がりに高めているようです。

当ブログでもたびたび登場するバイエルン放送交響楽団は1975年、首席指揮者のラファエル・クーベリックとともに来日(2回目)しており、
その来日演奏会の中で同曲がプログラム化されていた。
指揮:ラファエル・クーベリック


この時は、大阪のフェスティバル・ホールでの演奏だったようで。
当時の演奏もエアチェックしていた、Maxell UD C90に。
世の中に様々な情報があるようで、この時の演奏はこのYoutubeサイトでも聴くことが出来る。

1975年の来日公演では、最終日に演奏されたマーラーの9番に評価が集まっていますが、
当時、マーラーのことをあまり知らなかった私は、ドヴォルザークの作品に気が行っていたようです。

中には録音状態が良くないテープもありますが、
これらのエアチェックの音源が今では、わたしの大切な青年時代のアーカイブです。
先で振り返ったときに、これらを含めたものが、人生のアーカイブになるんでしょうね。


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シューマンの「交響曲第3番変ホ長調“ライン”」第2楽章を聴き比べる(その2)

2016年12月31日 01時38分06秒 | 音楽、聴き比べ
2016年12月31日土曜日、天候快晴。午前1時25分現在時外気温2℃湿度91%、南南東の風1m/s。
年末休暇も四日目、今日は大晦日である。
いい加減、今日くらいは家内を応援しないとイカンだろうな。
玄関掃除やら何やらを。


さて今夜も聴き比べです。
この曲の2回目か。
いずれもバーンスタインの指揮ですね。


Schumann: Symphony #3 In E Flat, "Rhenish" - 2. Scherzo
Leonard Bernstein: New York Philharmonic Orchestra
シューマン作曲:交響曲第3番変ホ長調“ライン”第2楽章スケルツォ
指揮:レナード・バーンスタイン
管弦楽:ニューヨーク・フィルハーモニック
録音:1960年10月17日

弦楽器の美しさを感じます。
録音会場の特性なのか、硬質な響きがあります。
1918年生まれのバーンスタイン、42歳ですね。


Leonard Bernstein: Vienna Philharmonic Orchestra
管弦楽:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
Live Recording: Vienna, Musikverein, Grober Saal, October 1984; February 1984

1960年にニューヨーク・フィルハーモニック、1984年にウィーン・フィルとでこの作品を指揮。
この間約24年の隔たりがあります。
それでどう変わったんでしょうか。
少し演奏時間が長くなったようで(5:42⇒6:26)・・・はあ?
ウィーン・フィル盤では金管楽器、特にホルンを少し強調してますかね。

たゆたうようなリズムと管楽器の柔らかい響き。

2つを聴き比べるとこの作品そのものは、ウィーン・フィルの持つ温もりを感じる音のほうが肌に合うようです。

バーンスタインはニューヨーク・フィルを離れて以降、ウィーン・フィルを指揮する機会が増えましたが、
良い仕事をけっこう残したように感じます。
このシューマンの作品もそれの一つだと思いますね。



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モーツアルトの「ピアノ協奏曲第23番イ長調K.488」第3楽章を聴き比べる(その4、ひとまず完)

2016年12月30日 07時42分39秒 | 音楽、聴き比べ
2016年12月30日金曜日、美しい朝焼けで夜が明けましたが、天候は「ところにより曇り」を表示。
午前7時30分現在時外気温0℃湿度94%、南南東の風1m/s。
年末休暇三日目、今日もボーっとした一日になるか。

モーツアルトのピアノ協奏曲K.488聴き比べの4回目。
男性ピアニスト二人に弾いてもらいましょう。


Mozart: Piano Concerto #23 In A, K 488 - 3. Allegro Assai
Richard Goode: Orpheus Chamber Orchestra
ピアノ:リチャード・グード
管弦楽:オルフェウス室内管弦楽団
録音:1981年12月、ニューヨーク、RCAスタジオ

管弦楽は好きなオルフェウス室内管弦楽団です。
リチャード・グードと言うピアニストは初めてでして、オルフェウスの伴奏と言うことで聴いてみました。
特にこれと言って無いんですが、無難な演奏で安心できるかな。



Eric Heidsieck (pf); Hans Graf / Das Mozarteum Orchester Salzburg
ピアノ:エリック・ハイドシェック
指揮:ハンス・グラーフ
管弦楽:モーツァルテウム管弦楽団
Recording on April 3, 4. 1993 at Mozarteim Grober Saai, Salzburg

聴き比べたピアニストの中で最も高速です。
速射砲のような打鍵、キレの良い余韻。
内に持つ毅然さのようなものが次第に姿を現す、といったような演奏。
指揮のグラーフは、ピアニストに引っ張られて行きますね。
1936年生まれのハイドシェック57歳、グラーフ44歳時の演奏です。
アルフレッド・コルトーの愛弟子の一人であり、ヴィルヘルム・ケンプの薫陶も受けている。
いずれも妥協を許さない師匠であり、ハイドシェックの演奏に色濃く残るそれらの影響。
孤高、峻厳なピアノには、逝った師匠への賛歌があるのか。
他にも聴いてみたいピアニストの一人ですね。

モーツアルトのピアノ協奏曲第23番イ長調K.488、全曲では無く第3楽章のみの聴き比べ。
ひとまず今回で完としたい。
新しいアルバムを入手したら別の機会に取り上げてみたい。


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モーツアルトの「ピアノ協奏曲第23番イ長調K.488」第3楽章を聴き比べる(その3)

2016年12月29日 10時09分04秒 | 音楽、聴き比べ
2016年12月29日木曜日、天候曇り時々晴れ。午前10時現在時外気温6℃湿度91%、西の風3m/s。
年末年始の休みに入って二日目、昨夜来の雨が降ったり止んだり。
数日前から例年並みの冷え込んできて、遠くに観る脊振山系北壁は雪模様だ。

さてモーツアルトのピアノ協奏曲K.488聴き比べ、今日は三人の女性ピアニストにお出で頂いた。


Mozart: Piano Concerto #23 In A, K 488 - 3. Allegro Assai
Ingrid Haebler; Witold Rowicki: London Symphony Orchestra
ピアノ:イングリット・ヘブラー
指揮:ヴィトルド・ロヴィツキ
管弦楽:ロンドン交響楽団
【録音】1965年

このペースが良いな。
そう感じさせる夜もある。
今夜がそうだ。
1926生まれのヘブラー、40歳前後の演奏のようで。

「モーツァルト演奏家といわれるピアニストはかなりいるが、イングリッド・ヘブラーほど、
その主要レパートリーをモーツァルトに特化して演奏をし続けているピアニストは稀であるといえよう。
ヘブラーは決してモーツァルトしか演奏しないわけではない。
しかし他のピアニストに比べれば圧倒的にモーツァルトが多いことは事実である。
1960年代の半ばから後半にかけての時期、すなわち40歳前後の時期に、
モーツァルトのピアソナタ及びピアノ協奏曲の全集を録音した」(Wiki)とあるように、
ヘブラー=モーツアルトという印象が強い(と言うか、ヘブラーのピアノで他の作曲家の作品を聴く機会がなかった)

尖りのない、冬の夜のストーブの温もりに似た
丸みを帯びたピアノのタッチが、心地良い。
録音は決して新しくない(1965年)が、彼女のピアノは新鮮味さえ漂わせる。
演奏時の年齢は40歳前後、まさに気力・体力横溢の時期でもあったろう。

印象に残るピアノだ。




Mitsuko Uchida; Jeffrey Tate: English Chamber Orchestra
ピアノ:内田光子
指揮:ジェフリー・テイト
管弦楽:イギリス室内管弦楽団
録音:1985年10月~1990年2月

ハイペースでキレのあるピアノなんですが、温もりを感じますね。
過去歴は錚々たるもので、日本人にこんなすごい人がいると思うと何やら誇らしくなります。
最新録音に内田女史弾き振りによるモーツァルトのピアノ協奏曲第23番。
伴奏クリーヴランド管弦楽団を、機会あれば是非聴いてみたい。



Alicia De Larrocha; Colin Davis: English Chamber Orchestra
ピアノ:アリシア・デ・ラローチャ
指揮:コリン・デイヴィス
管弦楽:イギリス室内管弦楽団
Recorded: July 18-19, 1991, at Warford Town Hall, England

1923年生まれのラローチャ68歳、1927年生まれのデイヴィス64歳時の録音。
ひとつひとつ丁寧なピアノタッチは、好感持てます。
コリン・デイヴィスの指揮、伴奏はイギリス室内管弦楽団。前出の内田女史のときと同じ管弦楽である。
ラローチャのピアノタッチが、次第に激しくなっていくようで。
激しさの中で、愉しんでいるような。
そこを衒いのない伴奏でバックアップする、デイヴィス指揮の管弦楽。
両者良い仕事をしてます。



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シューマンの「交響曲第3番変ホ長調“ライン”」第2楽章を聴き比べる

2016年12月26日 01時04分08秒 | 音楽、聴き比べ
2016年12月25日日曜日、天候曇り時々晴れ。午後5時50分現在時外気温12℃湿度84%、南の風1m/s。

休日の図書館訪問、数週間ぶり。
玄関前に何やらお飾りが。

開館20週年と、クリスマスを祝っての氷像だった。
このような飾り物を始めたのか、と思った。
数年間、休日のたんびに訪れてるが、過去にこのような飾り物の記憶がない。
20周年記念とクリスマスツリーを表現、その横には雄叫び上げる?白鳥らしき氷像。
このようなイベントは歓迎だな。

さて今日は、この曲を聴き比べたい。

Schumann: Symphony #3 In E Flat, "Rhenish" - 2. Scherzo
George Szell: Cleveland Orchestra
シューマン作曲:交響曲第3番変ホ長調“ライン”第2楽章スケルツォ
指揮:ジョージ・セル
管弦楽:クリーブランド管弦楽団
Recording: Severance Hall, Cleveland, October 21, 1960
いつもながら、クリーブランド管弦楽団の潤いのある豊潤な音色が良い。

滔々と流れるさまを音楽で表現すると、こうなるのか。
行ってみたい、見てみたい。
ライン川の流れを見て、この第3番の発想を得たとか。
シューマンが見たライン川を見たいな。



Wolfgang Sawallisch: Staatskapelle Dresden
指揮:ウォルフガング・サヴァリッシュ
管弦楽団:シュターツカペレ・ドレスデン
録音時期:1972年9月 ドレスデン、ルカ教会
録音方式:ステレオ(アナログ/セッション)
ややゆっくり目のスケルツォ、ホルンが良いな。
シュターツカペレ・ドレスデンの音を聴いていると、自然とまぶたを閉じます。
ここで指揮するサヴァリッシュ、良いんじゃないでしょうか。

ほめてばかりで試聴感になって無いかな。

図書館前庭に咲く一輪のツバキ。冬の風物詩か。



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