2014年11月4日夜の10時過ぎ、天候晴れ。外気温12度湿度62%、南南東の風2m/s。
3連休明けの火曜日、予想通り一日長かった。
それでもあと3日でまた休みと思うと、それだけでモチベーションアップ(単純)
3連休最後の昨日、いつものアングルとは別場所でタワーをショット。
幾分斜塔ぽくなった福岡タワー、風に飛び去るちぎれた雲。晩秋と初冬の間に見かける空間。
ベートヴェンの序曲「エグモント」異演で連続演奏中。
只今は、ハインツ・レグナー指揮ベルリン放送交響楽団。
次に、カラヤン指揮ベルリン・フィル(1984年盤)
更に、スィトナー指揮シュターツカペレ・ベルリン
8分~9分弱の演奏時間なので、指揮者もオーケストラも次々に変わる。
それと本日、もうひとつのテーマである「つばき」
山本一力著作品である。連休初日の11月1日に図書館で借り、最終日の3日に読了。
寛政元年(1789年)5月頃からがこの作品のスタートだ。
ということは、一力作品おなじみの“棄捐令”発布が目前に迫った時期である。
棄捐令について資料には、
棄捐令(きえんれい)は、江戸時代幕府が財政難に陥った旗本・御家人を救済するために、債権者である札差に対し債権放棄・債務繰延べをさせた武士救済法令である。
この時の棄捐総額は、札差88人から届け出のあった額の合計で、金118万7808両3歩と銀14匁6分5厘4毛に達し、1軒平均1万3500両ほどとなる。
これは幕府の年間支出とほぼ同額だったと言われている。
札差一同と蔵前の町役人が、北町奉行所に召出され、勘定奉行久世広民の立合いのもとに、山村信濃守および初鹿野河内守から申渡しを受けたのは寛政元年9月16日のことであった(Wiki)
とある。要するに武家の負った借金を棒引きにさせるということだ。この発布以降、江戸の町は次第に景気が冷え込んでいく。
女主人公の名を「つばき」と言い、著書の題名となっている。
深川に出した一膳飯屋「だいこん」を舞台に、市井の人々、大店の隠居、その番頭頭取、大工の棟梁、渡世人(本書では、閻魔堂の弐蔵)、饅頭屋、折箱の店主等々がそれぞれの役割を演じる。
大店の隠居と頭取が一目置く(ことになる)主人公・つばきの才覚、深川と言う土地の慣習、見栄と矜持が全編に見え隠れする。
所謂、一力作品の髄の部分である。
テンポよく読み進め、一気に終章までに至る。欲を言えば、最後に垣間見せるつばきの行く末か。大工の棟梁も以外にあっけなく役を終える。
一力作品には、濃いとあっさりが表裏一体にある。著作量産作家にありがちか。
ま、次作に期待というところだ。
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