福岡タワーとの対話

タワーと出会い早30年。動画制作にも意欲を持つ令和版高齢者!

半沢シリーズ、再読

2014年11月25日 22時35分47秒 | 積読、音読、心読
池井戸潤著「銀翼のイカロス」電子版読了。

これが引き金となり、半沢モノ再読。


昨年は随分と賑わった話題作。TVドラマも、堺 雅人の好演もあり高視聴率を叩き出した。
一年経つのが早い。

ヒット作、少し間を開けて読んでみると、以外に新鮮。

この勢いでロスジェネ

も再読だ。

序曲「エグモント」と「つばき」

2014年11月04日 23時18分36秒 | 積読、音読、心読
2014年11月4日夜の10時過ぎ、天候晴れ。外気温12度湿度62%、南南東の風2m/s。
3連休明けの火曜日、予想通り一日長かった。
それでもあと3日でまた休みと思うと、それだけでモチベーションアップ(単純)

3連休最後の昨日、いつものアングルとは別場所でタワーをショット。

幾分斜塔ぽくなった福岡タワー、風に飛び去るちぎれた雲。晩秋と初冬の間に見かける空間。

ベートヴェンの序曲「エグモント」異演で連続演奏中。
只今は、ハインツ・レグナー指揮ベルリン放送交響楽団。


次に、カラヤン指揮ベルリン・フィル(1984年盤)


更に、スィトナー指揮シュターツカペレ・ベルリン


8分~9分弱の演奏時間なので、指揮者もオーケストラも次々に変わる。

それと本日、もうひとつのテーマである「つばき」

山本一力著作品である。連休初日の11月1日に図書館で借り、最終日の3日に読了。
寛政元年(1789年)5月頃からがこの作品のスタートだ。
ということは、一力作品おなじみの“棄捐令”発布が目前に迫った時期である。
棄捐令について資料には、
棄捐令(きえんれい)は、江戸時代幕府が財政難に陥った旗本・御家人を救済するために、債権者である札差に対し債権放棄・債務繰延べをさせた武士救済法令である。
この時の棄捐総額は、札差88人から届け出のあった額の合計で、金118万7808両3歩と銀14匁6分5厘4毛に達し、1軒平均1万3500両ほどとなる。
これは幕府の年間支出とほぼ同額だったと言われている。
札差一同と蔵前の町役人が、北町奉行所に召出され、勘定奉行久世広民の立合いのもとに、山村信濃守および初鹿野河内守から申渡しを受けたのは寛政元年9月16日のことであった(Wiki)
とある。要するに武家の負った借金を棒引きにさせるということだ。この発布以降、江戸の町は次第に景気が冷え込んでいく。

女主人公の名を「つばき」と言い、著書の題名となっている。
深川に出した一膳飯屋「だいこん」を舞台に、市井の人々、大店の隠居、その番頭頭取、大工の棟梁、渡世人(本書では、閻魔堂の弐蔵)、饅頭屋、折箱の店主等々がそれぞれの役割を演じる。
大店の隠居と頭取が一目置く(ことになる)主人公・つばきの才覚、深川と言う土地の慣習、見栄と矜持が全編に見え隠れする。
所謂、一力作品の髄の部分である。
テンポよく読み進め、一気に終章までに至る。欲を言えば、最後に垣間見せるつばきの行く末か。大工の棟梁も以外にあっけなく役を終える。

一力作品には、濃いとあっさりが表裏一体にある。著作量産作家にありがちか。

ま、次作に期待というところだ。


日本ブログ村写真ランキングに登録しています。あなたの応援ポチポチ、お願いします。
にほんブログ村 写真ブログ 銀塩写真へ
にほんブログ村



初の未読了返却、山本一力著作

2014年09月09日 23時12分37秒 | 積読、音読、心読
山本一力著作で、初めての未読返却。

「紅けむり」

これまで全て読了返却していたが、山本一力作品で未読返却は初めてである。
何故? 読み進むだけの展開と魅力に欠け、気力・体力を失くすものだったからだ。

一力さんには悪い気もする、しかしプロの作家にはせめて読了させる内容に仕上げてもらわないと。

今後に期待したいと思う。

日本ブログ村写真ランキングに登録しています。あなたの応援ポチが、当方のモチベーションアップになります。
にほんブログ村 写真ブログ 銀塩写真へ
にほんブログ村

山本一力著「戌亥の追手」読書中

2014年08月25日 20時11分50秒 | 積読、音読、心読
先日、図書館から借りて来た本

山本一力著「戌亥の追手」を2/3ほど読み進む。
退屈な出だしに「2ヵ月以上も待たせた割には・・・」と失望感が先に立ったが、
読み進むうちに、展開が面白くなってきた。
あちこちに“一力節”が顔を出し始め、先を読みたくなる。
たいした作家だ。

最近定番の“黒船”登場、今回の肝は黒船に起因するものがある。
《石炭》・・・

さてこれからの展開を味合おうかな。


日本ブログ村写真ランキングに登録しています。あなたの応援ポチが、当方のモチベーションアップになります。
にほんブログ村 写真ブログ 銀塩写真へ
にほんブログ村

山本一力著「おたふく」読書中

2014年07月12日 20時40分59秒 | 積読、音読、心読
先日から少しづつ読み進んでいる、山本一力著「おたふく」。

主人公・裕治郎夫婦が弁当屋「梅屋」を開業し、普請場所や火消しの火の見櫓などに弁当を届けるところまで来た。様々な人との絡みから次々と配達先が増え、50個で始めた弁当の数が次第に追加される景気の良い展開は、読む方にも心地良い。この心地よさ、テンポの良さが一力作品の真骨頂と言える。自然で背伸びしない文脈、筋書きは読んでいて安心する。
池波正太郎の「鬼平」シリーズがあれほどの長期連載になったのも、読み手に安心させる筋書きとテンポだったのではなかろうか。章が変わるたびにテンポや筋書きが変わることほど、読み手に与える心地良さは半減する。
願わくば、一力さんにはこの方向で作品を出して欲しい。