福岡タワーとの対話

タワーと出会い早30年。動画制作にも意欲を持つ令和版高齢者!

1972年夏、宮崎機関区にて(C57169号機)

2015年07月05日 19時30分10秒 | 蒸気機関車
2015年7月5日日曜日、曇天続く空模様。午後7時過ぎ現在時外気温22℃湿度87%、北西の風2m/s。


1972年夏、日豊本線・宮崎機関区、釜はC57169号機。前泊した宮崎駅前旅館を出て、そのまま真っすぐに駅へと向かった。(三脚担いだ姿を見て)駅員は機関区の方向を指さした。このような気遣いがファンにはたまらない。機関区事務所に立ち寄り、構内撮影許可を貰う。当時はヘルメット無しでも入区させてもらえた。構内は未だ蒸氣天国状態だった。間近に見るC61や群れをなすC57群、幾分興奮気味にカメラを構えたことを思い出す。本来の予定では朝、宮崎駅を発車する日南線のC11旅客列車を撮るはずであったが、前日来の強行軍に疲れていたのか、流石に朝寝坊してしまった訳で。その列車の発車時刻にはまだ旅館の布団の中で、友人の弟共にぐっすり眠り込んでいた。しかしタップリと睡眠をとったおかげで、区内での撮影は順調に。最も撮影枚数の多い場所となった。43年も昔のことなのだが、1枚の写真が記憶を呼び覚ましてくれる。記憶と記録、これは表裏一体なことだろうな。この169号機は今、動輪のみがモニュメントとして(八代に?)残されているようだ。

photo:Minolta-SRT101+55mm NeopanSS 1972年夏・日豊本線宮崎機関区内

さて今日の1枚はこれです。
Sibelius & Tchaikovsky

Mariko Senju(Vn), Vladimir Valek & Chech National Symphony Orchestra
シベリウス作曲:ヴァイオリン協奏曲ニ短調作品47
チャイコフスキー作曲:ヴァイオリン協奏曲ニ長調作品35
ヴァイオリン:千住真理子
指揮:ウラジミール・ヴァーレク
管弦楽:チェコ・ナショナル交響楽団
Recorded at ICN Studio, Prague on May 27-30, 2001
シベリウス作曲ヴァイオリン協奏曲、1962年4月生まれの千住真理子さん39歳時の録音のようです。日本人アーティストの演奏は多くを聴きませんが、この演奏はそれなりに頑張っているようですね。
しかしながらこの曲をサラ・チャンのライブ映像で聴いた時の衝撃と比較するのもなんですが、この作品のパワーと推進力のようなものを余り感じません。きれいに弦楽を演奏するに気遣いし過ぎかと(あくまでも私感です~)
先にサラ・チャンの演奏を聴いたから、作品へのイメージが出来てしまっているのかもですけどねえ。これもクラシックの底深さなのかも知れませんね(泣)


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1975年夏、夜の追分駅構内にて

2015年07月04日 13時26分59秒 | 蒸気機関車
2015年7月4日土曜日、昨夜半から降り止まぬ雨。梅雨末期の雨か?午後1時過ぎ現在時外気温21℃湿度95%、東南東の風2m/s。

天候は回復しそうにもなく部屋でおとなしく、日頃の疲労回復策に時間費やす。音源の整理、画像の再チェック等々。
その中に見たこの1枚の写真。
かれこれ40年も昔の夏の一夜。夜汽車の去った駅構内に、三脚を立て久々の長時間露光撮影。

いま見ても気恥ずかしいピンぼけもヒドい一枚、傷だらけの紙焼き、跡も生々しいモノクロ写真。しかしながら自ら撮った1枚であるだけに愛着はヒトシオである。
1975年の夏、北海道室蘭本線追分駅。惜しいかな夜間撮影はこの1枚のみしか残っていない。構内入換用9600の高く長く吐き出す蒸気、構内灯にそれが浮き上がる。もっと沢山撮っておけばよかったと今更ながらの後悔。だが当時の自分の撮影技術では然程の期待も出来ないだろう。従ってこれはこれで良しとせざる得ない・・・
あれから40年・・・遠い遠い夏の夜のひと時、時折り構内に響く汽笛。吐き出すドレインの呼吸。蒸気機関車ほど人間に近い人造物は他にないだろう。

photo:Minolta-SRT101+55mm NeopanSS 1975年夏北海道・室蘭本線追分駅構内

この1枚の写真を見ながら、この曲を聴いた。
Ravel: Pavane Pour Une Infante Défunte

モーリス・ラヴェル作曲:亡き王女のためのパヴァーヌ
Herbert Von Karajan: Berlin Philharmonic Orchestra


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紙焼きの中から9600型蒸氣“19650”

2014年10月30日 21時15分34秒 | 蒸気機関車
紙焼きした中から1枚の写真
9600型蒸気機関車、それも“3つ目”北海道国鉄特有のスタイルだ。

調べた結果、どうやら追分機関区ではないかと思われる。
1975年夏、渡道した際の一コマのよう。
余り品質の良くないプリント、細かなゴミが点々とあり、画像処理を施したが際限なく途中で諦めた。
夏の日差しが降り注ぐ、遠い夏の日の一コマである。


Minolta-SRT101+55mm NeopanSS 1975年夏 室蘭本線・追分機関区


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君(39696)の息吹

2014年10月27日 22時04分28秒 | 蒸気機関車
君の息吹は、遠くから感じていたよ。
遠く遠く、迫ってくる君の息遣いのような、喘ぎのような。
それはずっと、感じていたよ。
そして、その息遣いや喘ぎは、目の前に現れたよ。

傷だらけのプリントに、その姿は焼き付いていたよ。

今見ると、ピンが合っていないよね。
たぶんそれは、出会った時の自分に理由があるよね。
たぶんそれは、慌てた自分が一緒に写っているよね。
そんな感じがする、このコマ見て。

40年も昔の、ヘタクソ写真の、自分がいますね。

1975年夏 Minolta-SRT101+55mm Neopan SS  北海道夕張線(区間不明)


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今日は私の誕生日

2014年08月11日 10時57分52秒 | 蒸気機関車
8月11日9時16分現在の福岡市、外気温25℃湿度84%。お天気、晴れ時々曇り。
今日は私の誕生日、61回目だ。

はるか61年前、とある地方都市でこの世に生を受けた。その日は扇風機のない家の中で、母はうちわで涼をとったらしいが
うちわを使いすぎて右腕がだるくなったそうだ。その話を何度か母から聴いた記憶がある。
真夏に生まれて以来、これまで大病もせず大過なく過ごし来たこと、なにより母と父に感謝したい。
結婚以来、わがままな私を献身的に尽くしてくれる妻に感謝したい。
この私を父と呼ぶ娘たち息子たちに感謝したい。

日曜日の昨日8月10日、母の入所先(今年の11月で入所以来まる3年になる介護施設)の夏祭りに行った。
お盆休み帰省中の次男と一緒に。しばらくぶりに見た母を、次男はどう感じただろうか。
ある程度想像していたであろうが、どうだろう。母に声をかける次男「ばあちゃん、判る?」
声をかけられた母は無言で次男を見つめる。ときおり涙腺から流れるものがある。
母はその後、私の顔をじっと見ていた。
次男を母の横に座らせツーショット。93歳になる母と大人になった次男との記念撮影。
次男は母から見ると内孫で末っ子、ずいぶんとかわいがったであろう。次男もその思い出があるようだ。

介護の職員さんの手で母の車イス(リクライニング式のイス)を夏祭り会場(施設1階ロビー)へ移動。
ちょっと寒すぎ。
母の好物のアイスクリームを職員さんが介助してくれた。
甘いモノが好きでソフトは特にお気に入りの様子だ。
次男はたこ焼きを、私はソフトクリームを食べた(その後に、ヤキソバも・・・)
会場は少し寒すぎで、何度かくしゃみをする母。
以前の、インフルエンザ(に罹ったこと)を思い出し、早々に母の部屋に戻った。
介護の人が「お母さんは暑がりですからね」と言うがロビーはちょっと寒過ぎでしょう。
せっかくの夏祭りで風邪など引かせては堪らん。

あまり長居はしなかったが、今月も元気な母に会えてよかった。
そして今日の誕生日を無事迎えることが出来て、よかった。

その誕生日に、この曲を聴いていた。
ヴィヴァルディのチェロ・ソナタ:Cello Sonata In B Flat, Op. 14/1, RV 47 - 1. Largo
これを4人のチェリストで聴き比べてみた。


アンナー・ビルスマ(Anner Bylsma)


アンソニー・プリース(Anthony Pleeth)


ユリウス・ベルガー(Julius Berger)


オーフラ・ハーノイ(Ofra Harnoy)

曲想はまるで子守唄だ。こころのやすらぎと静謐な空間を感じる。とてもいい曲だ。四季のヴィヴァルディとは違った世界が、ここにある。


遠い夏の日、ニッポンの夏。


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Minolta-SRT101+135mm Fuji NeopanSS 1975年夏 室蘭本線