福岡タワーとの対話

タワーと出会い早30年。動画制作にも意欲を持つ令和版高齢者!

ジュゼッペ・シノーポリという指揮者のこと

2015年05月27日 21時51分44秒 | 音楽、聴きかじり
2015年5月27日水曜日、終日暑い晴天日。午後9時過ぎ現在時外気温21℃湿度65%、北の風1m/s。

NHK-FM・ベストオブクラシック“ヨーロッパのオーケストラ注目の演奏会(3)”を聴きながらのブログ・アップです。

指揮者、ジュゼッペ・シノーポリを考える。
彼の遺した作品を考える。
聴く作品の中にチャイコフスキーの交響曲が2曲ある、5番と6番。いずれもオーケストラはフィルハーモニア管弦楽団である。

Tchaikovsky: Symphony #5

Giuseppe Sinopoli: Philharmonia Orchestra
チャイコフスキー作曲 交響曲第5番ホ短調作品64
リムスキー=コルサコフ作曲 序曲《ロシアの復活祭》作品36
指揮:ジュゼッペ・シノーポリ
管弦楽:フィルハーモニア管弦楽団
録音:1992年1月ロンドン

Tchaikovsky: Symphony #6

Giuseppe Sinopoli: Philharmonia Orchestra
チャイコフスキー作曲:
交響曲第6番ロ短調作品74『悲愴』
幻想序曲『ロメオとジュリエット』
指揮:ジュゼッペ・シノーポリ
管弦楽:フィルハーモニア管弦楽団
録音:1989年8月(デジタル、セッション)
シノーポリ名鑑コレクション、第2回発売分。ジュゼッペ・シノーポリ指揮、フィルハーモニア管弦楽団の演奏による、チャイコフスキー作品を収録した1989年録音盤。 (C)RS
絶好調シノーポリによる名演。第1楽章の劇的な構築、第2楽章での不安感、第3楽章での自棄的な空騒ぎ、そして第4楽章での深い絶望といった要素がダイレクトに感じられる強烈な演奏で、ヴァイオリン両翼型の楽器配置も実に効果的です(HMV評)
このシノーポリのチャイコフスキー作品への当方評は後日としたい。

Symphony #1 / Pomp & Circumstance

Giuseppe Sinopoli: Philharmonia Orchestra
≪威風堂々≫は、ジュゼッペ・シノーポリとフィルハーモニア管弦楽団がオーケストラの雄大さを保持しながらも内省的な部分も表現した感動的な仕上がり。1987年~1991年録音。・・・これは素晴らしい出来です。

Paganini; Saint-Saëns: Violin Concertos

Gil Shaham; Giuseppe Sinopoli: New York Philharmonic Orchestra
パガニーニ作曲:ヴァイオリン協奏曲第1番変ホ長調作品6
サン=サーンス作曲:ヴァイオリン協奏曲第3番ロ短調作品61
Vn:ギル・シャハム
指揮:ジュゼッペ・シノーポリ
管弦楽:ニューヨーク・フィルハーモニック
録音:1989年12月(デジタル、セッション)・・・未だじっくり聴き通しておりません(泣)


以下作品は私が最も期待したものです。
Opera Choruses

Giuseppe Sinopoli: Deutsche Oper Orchestra & Chorus
(Chorus & Orchestra of the Deutsche Oper Berlin)
シノーポリ/オペラ合唱曲集
【収録曲目】
01. モーツァルト:歌劇『魔笛』~僧侶の合唱「イシスとオシリスの神に感謝を」
02. ベートーヴェン:歌劇『フィデリオ』~囚人の合唱「おお、なんという自由のうれしさ」
03. ヴェーバー:歌劇『魔弾の射手』~狩人の合唱「狩人の喜びは」
04. ヴェーバー:歌劇『魔弾の射手』~村人たちの合唱「勝利だ! 勝利だ!」
05. ワーグナー:歌劇『タンホイザー』~大行進曲「歌の殿堂をたたえよう」
06. ヴェルディ:歌劇『ナブッコ』~ヘブライの捕虜たちの合唱「行け、わが思いよ、金色の翼に乗って」
07. ヴェルディ:歌劇『十字軍のロンバルディア人』~十字軍兵士と巡礼の合唱「おお主よ、ふるさとの家々を」
08. ヴェルディ:歌劇『マクベス』~スコットランド亡命者の合唱「しいたげられた祖国」
09. ヴェルディ:歌劇『トロヴァトーレ』~アンヴィル・コーラス「朝の光がさしてきた」
10. ヴェルディ:歌劇『アイーダ』~凱旋の合唱「エジプトとイジスの神に栄光あれ」
11. ヴェルディ:歌劇『アイーダ』~勝利の合唱「戦いに勝った将軍よ、前に出よ」
指揮:ジュゼッペ・シノーポリ
管弦楽:ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団
合唱:ベルリン・ドイツ・オペラ合唱団
録音:1982年5月(06)、1984年6月(01-05,07-11)、ベルリン(デジタル)

オペラは総合芸術といわれますが、そのなかでも特に合唱は欠かすことのできない大きな要素です。このアルバムにはヴェルディの作品を中心に、モーツァルト、ベートーヴェン、ウェーバー、ワーグナーのオペラの魅力溢れる合唱を収録しています。数多くのオペラ録音で高い評価を得ているシノーポリがベルリン・ドイツ・オペラ合唱団を指揮して、名曲中の名曲の荘厳、華麗、勇壮、悲嘆といった多彩な内容を鮮烈に表出しています(ユニバーサルミュージック評)・・・チョット長目のコメントを引用。
との評価の通り、作品集前半までは各作曲家で後半はヴェルディです。同国・同郷・同胞・・・様々な想いがありますが、シノーポリはやはりイタリア人なのです。この作品集の曲目を見れば彼の思惑が見えて来ますよね。やはり彼はイタリア人なのです、作品の出来栄えを聴くとそうだという答えが出てます。血は争えない・・・これは別の使い方なのでしょうが、シノーポリとイタリア出身の作曲家(ここではヴェルディ)とで浮かぶ言葉がこれなんです。

あれこれ作品を聴き通して感じるのは、ヴェルディなんかが一番スッキリするんですよね。多分に、作曲家の意図と譜面を通して解釈する指揮者に合い通じるものがあって、それが結局、作品を聴く側に伝わって湧き出るものが感動なのではないか。巷良く聞く“鳥肌もん”とかなんとか。そのようなアレコレを考えさせるに十分な、シノーポリの作品集でした。

この指揮者、誠に残念ですけど逝去してますよね、残った作品を時間をかけて深堀り(深聴き)してみたいと思います。


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