![]() | なんか変!ひょっとしてあなたは発達障害? |
ロビン・パウク,カリーナ・ノリス | |
飛鳥新社 |
図書館の新刊コーナーで見つけた1冊
著者の1人、ロビン・パウクさんは英国人でカイロプラクティック神経学専門博士をお持ちの方です。増田院長もカイロプラクティック神経内科学博士を取得していましたから、勝手に親近感を覚えついつい手にした本。
本書では発達障害、主に読字障害・協調運動障害、注意欠陥・多動性障害、強迫性障害、トゥレット症候群、自閉症・アスペルガー症候群に分けてその症状の現れる典型的なパターンが記されています。
上記のような分類には区別されていますが、実際に一人ひとり症状の出方は異なり、どこで線引きするというのは難しいですし、いくつかの障害が併発しているケースも多くあります。
子供たちの将来のことを考えると、病名や症状による悪影響よりも、もっと大きな観点からその人の全体像を見て、適切なケアをしていく必要があるとこの本では訴えています。
この本に「フォン・エコノモ細胞」という脳細胞が発達障害の多くの症状に関係している、と書かれています。この細胞は前頭前皮質に多く存在し、知的行動・周囲の状況への対応・行動の決断などに関わっており、ここがダメージを受けると集中力が無くなり、読み書き、計算が極めて困難になるとのこと。
初めて耳にしたフォン・エコノモ細胞。詳細を調べようと思いましたが見つけられず、増田院長に聞いてみても「知らない」との回答。
ただ本書での対処法(適切なケア)としては、この細胞の発達をどうのというのではなく、食生活の改善(砂糖や脂質の問題など)が挙げられています。