20240710(火)
最近忙しくなかなか日記が書けませんでした。
「放射エミッション試験」というものをやらされていたからです。
「CEマーク」取得とか「電波法」取得とかをめざすため、装置が周りにまき散らす放射ノイズ(電磁波)が、
決められた値よりも小さくなければこれらの取得ができないそうです。
うちの会社の製品も通すことになったらしいので、測定してきたり対策をしたりしました。
測定するにあたり、会社では測定機器が高額すぎてもてないので、東京都立産業技術研究センターで測定しました。
6月下旬に一回目の測定に行ってきました。
1回の測定は15分程度。なかなかの設備でした。事前予約をして設備を借りるのですが、なかなかいい時間帯で予約できません。
また、設備校正の時期に当たってしまったようで、その影響もありそうです。
結果はやっぱり駄目だったので、持ち帰って対策です。
対策をネット検索してもなかなかヒットしない!
このコンサルはいい商売になっていることが分かりました。
何よりも経験が必要そうです。
装置の穴をアルミホイルで覆ったりして次回に向けて、対策をしました。
2回目の測定は7月上旬です。
おおむね予想通りの結果が得られましたが、意外だったのは、
出力ケーブルがアンテナになって放射ノイズをまき散らしていたと思われる結果が得られました。
ノイズ源も特定できて、ある程度対策も立てられそうです。
出力ケーブルにフェライトコアをつけると驚くほど放射ノイズが減少しました。
ほんとうに、このコンサルはいい商売になると思います。
事前に会社でも簡易なスペアナ(スペクタラムアナライザ)で放射ノイズを測定していたのですが、
この結果が、どうやってもあまり変わらない結果となり、事前にこうしたらよいというところまで想定できませんでした。
見えない電磁波を抑えるっていうのは難しいですね。