映画「スプリングスティーン・
オン・ブロードウェイ」。
2018年製作のアメリカ映画。
ブルース・スプリングスティーン
のブロードウェイでの公演を収録
したものだ。
じんわり感動した。
これを観れて良かった。
普通のコンサートじゃない。
冒頭から語りが多い。
自らの生い立ちを語ってゆく。
語りの合間に歌を歌う感じ。
演奏は自らの演奏のみ。
アコースティック・ギターと
ハーモニカ。あるいはピアノ。
My Hometown
Born In The U.S.A
Dancng In The Dark, etc.
語るときも、楽器をつま弾く。
BGMのように。
語りはお笑い芸人も顔負け。
ユーモアに富んで大いにウケる。
かと思えば、しんみり。
亡くなった家族や友人を偲ぶ。
彼の生きてきた物語を語るのだが、
その言葉はもはや詩だ。
美しい情景が目に浮かぶ。
故郷を出て、都会へ出たこと。
様々な場所で歌ったこと。
成長し、愛する人と出会う。
彼の妻、パティ・スキャルファが
ステージに上がり2曲デュエット。
著名人とのエピソードは一切無し。
実に、等身大の人なんだな。
そして彼の生き方そのものが、
特別でない、アメリカ人の人生だ
と言ってることに気付く。
自らの演奏と自らの肉声で。
それが伝わる960席の劇場で。
これを観れて本当に良かった。