映画「ドラキュラZERO」を観た。
2014年のアメリカ映画。
監督はゲイリー・ショア。
出演はルーク・エヴァンスほか。
15世紀、オスマントルコ帝国の
侵略にさらされた王国の国王が、
自らヴァンパイアとなって、その
魔力で王国と愛する家族を守ろう
とする。
深堀りすると色々な展開も可能な
面白い設定だが、戦闘アクション
が主な内容の映画だった。ヴァン
パイアの魔力を得て、数万人の軍
隊に単身立ち向かっていく場面は
なかなか面白かった。
これはこれで良いのだが、面白い
設定だけに少し勿体ない気もする。
これではスーパーマンになるのと
同じではないか。
自らを犠牲にしてヴァンパイアに
なるという点がユニークなわけで、
そこに至る悩みや葛藤がもっと表
現されても良いだろう。
ヴァンパイアになることで失うも
のの大きさや引き受ける苦しみが
あるはずだ。それでも敢えて苦渋
の決断を・・・と。
そんな展開では本作とは全く別の
映画になってしまうだろうけど、
そんなのも観てみたいなぁ。