映画「オブリビオン」を観た。
2013年のアメリカ映画。
監督はジョセフ・コシンスキー。
出演はトム・クルーズ、
オルガ・キュリレンコほか。
地球外生物からの侵略戦争に勝利
したものの、破壊と放射能汚染で
宇宙へ移住せざるをえなくなった
人類。地球に残って監視任務に就
く主人公は不可解なフラッシュバ
ックに悩まされて・・・。
よく考えられてはいるのだけれど、
状況設定を理解するのにひと苦労。
それでいて話が二転三転するので
なかなか落ち着かない。作り手の
狙いがそこにあるのかもしれない。
映像は綺麗だし、破壊された地上
の景色も現実っぽい。スピード感
のある空中戦もなかなかの迫力。
SFチックな機械類やデザインも
観ていて楽しい。
ラブ・ロマンス的な物語でもある
のだが、記憶が消去されたり書き
換えられたり、あるいはクローン
などが出てきたりすると、愛する
自分とか、愛される自分とは一体
誰のことか、心許なくなってくる。
例えば、同じ顔したクローンが数
多くいたとして、そのうちの一人
だけ特別に愛することができるだ
ろうか。この映画から外れて別の
こととして、考えてみるのも面白
そうだ。