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聴刻堂日乗

映画「マリア」

映画「マリア」を観た。

2024年のイギリス映画。
監督D・J・カルーソ。
出演ノア・コーエン、イド・タコ、
アンソニー・ホプキンスほか。

聖母マリアの視点で、自身の誕生
からイエスを生むまでの苦難を描
いた物語。

神の子を称えるような宗教的な色
は薄いものの、聖書の予備知識が
全く無いと難しいだろう。

マリアは婚約者ヨゼフと交わりの
ないまま、子を身籠る。いわゆる
処女懐胎だ。不貞を犯したと噂に
なり、それを憎む民衆から襲われ、
町から逃げ出すことに。

自ら望んだ訳でもないのに、過酷
な状況に投げ込まれる。楽にして
やろうと悪魔が囁く。それでも家
族に助けられ、この子を産み育て
ようと意志を固くする。

逃亡先のベツレヘムの町で出産す
るのだが、救世主が生れれるとの
噂が広まり、人が集まってくる。
残虐なヘロデ王から追っ手が迫る
が、今度は民衆が味方してくれる。

勝手な噂で敵になったり、味方に
なったり。民衆とはいい加減で恐
ろしいものだ。現代でもフェイク
ニュースやSNSでバズったり炎上
したり。いつの時代も似たような
ものかもしれんなぁ。

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