映画「ミッドナイトスワン」
を観た。
2020年公開の日本映画。
監督・脚本は内田英治。
出演は草彅剛、服部樹咲ほか。
音楽は渋谷慶一郎。
故郷を離れ東京で暮らすトランス
ジェンダーの男。親戚の子供で、
母親から虐待されていた中学生の
少女を預かることになり・・・。
久々に出会った邦画の力作だった。
トランスジェンダーに関しては、
自分は正直よく解からない。それ
が却って良かったかもしれない。
幼い者を守りたい、可能性を伸ば
してやりたい、例え自分が犠牲に
なっても。その想いは、父親とか
母親とか役割とは無関係に抱くが
ゆえに、より純粋なものに感じら
れた。
あるいは、大人の勝手さに振り回
される理不尽さ、子供の自分では
どうにもできない悔しさ。だから
早く大人になりたい。そんな思い
には、どうにも共鳴してしまう。
ひとりの大人と、ひとりの子供の、
ジェンダーや社会的な役割を超え
た物語。裏を返せば、ジェンダー
や役割に普段いかに縛られている
か、ということも気付かせてくれ
た。