映画「パトリオット」を観た。
2000年のアメリカ映画。
監督はローランド・エメリッヒ。
出演はメル・ギブソンほか。
アメリカの独立戦争。英国王軍に
息子を殺された農夫。独立を狙う
大陸軍の民兵を率いて、英国王軍
に戦いを挑んでゆく。
題名はパトリオット(愛国者)だ
が、近代国家が生れる前の時代。
守る対象は自分の家族だ。
主人公は7人の子供達。兄弟姉妹
で役割がある。家族の絆も強い。
今では見られなくなった光景だが。
時代考証がしっかりした時代劇の
面白さと、スケールの大きな活劇
の面白さを併せ持つ映画だ。
だが、戦争は忌まわしい。多くの
人が傷つき死ぬ。主人公の家族や
近い人が死ぬ場面は勿論ショック
だが、画面の隅の方で名前も知ら
ない人たちが数多く倒れてゆく。
憎い敵の兵にも同じく愛する家族
がいるだろう。
戦争は兵が起こすものではない。
大抵は政治家が悪いのだ。だが、
誰かを悪者にしても戦争はなくな
らない。
映画は映画として楽しめたけれど、
戦争について考えだすと、楽しい
気分には程遠い。