道尾秀介の「いけない」を読んだ。
4つの章からなる推理小説。各章
の後ろに1枚の絵が付いていて、
その絵から"隠された真相"を発見
するらしい。仕掛けは何だか面白
そうだ。
読んでみた。
全然、面白さが解らなかった。
やっぱり自分はミステリーが好き
じゃないんだ。
読後の感想は、クロスワードとか
数独とかのパズルをやった感じ。
なぞなぞの答合せみたいなことは
したけれど、その結果、何か心に
残ったものがあるかと言うと、何
も無い。ヒマ潰し以外の何物でも
無かった。
ちなみに"数独"の名前の由来は、
"数字は独身に限る"なのだそうだ。
なるほど独り身の人が持て余す
ヒマを潰すためのパズルなんやな。
と思っていたが、数字はシングル
=1桁の数字、という事らしい。
こういった、どうでもいい雑学の
1つでも残るものなら、まだマシ
なのだが。
まあ、パズルが好きな人はいるし、
それが悪いわけでもない。ただ、
自分が小説に求めるものが違うと
言うだけの話だ。
直木賞作家でもある著者の作品を
読んだのは初めて。それはそれで
良い機会だったが、他の作品を読
むことは無いやろな。