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聴刻堂日乗

映画「詩季織々」

映画「詩季織々」を観た。

2018年の日中合作のアニメ映画。
総監督はリ・ハオリン(李豪凌)。
制作会社はコミックス・ウェーブ・
フィルム(以下CWF)。

新海誠監督の作品に感銘を受けた
リ・ハオリンが同作品の制作会社
CWFにオファーを続けて共同制作
となったらしい。

「陽だまりの朝食」
「小さなファッションショー」
「上海恋」
という3編オムニバス。
それぞれ日中の若手が監督だ。
どれも佳作ではある。

いずれも中国の町が舞台。そして
若者が主人公で、回想的な物語だ。
あの頃の自分、よく頑張ってて、
愛おしい。

発展の速度が速く、十年もすれば
古いものが無くなってしまうから、
なのかも知れない。

他に共通点としては、夢や希望が
ストレートなこと。仕事は成功す
べし、恋愛は成就すべし、試験は
合格すべし。

単純なモノサシは、解り易いけど、
ともすると味気ない。チャンピオン
は一人で、あとは敗者。世の中は
そればかりでもないだろう。

ともあれ、こうした分野で共同の
作品が創られることは良いことだ。
政権や国レベルでは嫌いだけど、
人どうし互いに理解が進むのは。

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