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聴刻堂日乗

「偶然を生きる」(冲方丁)

「偶然を生きる」を読んだ。

著者は、冲方丁。
好きな作家さんだ。

だが、読みにくかった。
それホント?と思うようなことも。
根拠も示されずに断定してしまう。

そういう読みにくさに目を瞑れば。
なるほど、と思う点もあった。

偶然と必然というのがキーワード。
もともと全ては偶然だったと言う。
人や社会の進化で必然が増えた。
必然は安定や安心をもたらすが、
全て必然だと人は退屈してしまう。
偶然と必然の両方が必要であり、
そのバランスが大事なのだと言う。

バランスかぁ・・・。
自分で割合を考えろということか。

喜劇は偶然の起こすおかしさ。
喜劇から派生したものはホラー。
悲劇は必然に導かれる悲しさ。
悲劇からの派生はミステリー。

文学論だと説得力はあるなぁ。
分野は異なるが、野球の野村監督。
こう言っていたのを思い出した。

勝ちに不思議の勝ち有り。
負けに不思議の負け無し。

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