映画「えんとつ町のプペル」
を観た。
2020年製作の日本アニメ。
監督は廣田裕介。
脚本は漫才コンビ・キングコング
の西野亮廣。
原作は西野の絵本だ。
制作会社はSTUDIO 4℃。
ちょっと不思議な世界観で、それ
が面白かった。
えんとつ町は、煙突が沢山あって、
煙が空を覆っている。それは外の
世界を知ってはいけない、という
町の運営によるもの。知ろうとする
と異端審問に捕まってしまう。
強権国家と同じだ。
主人公の少年は母と二人暮らし。
父親は、煙の空の上には星がある、
と公言して行方不明に。そんな父
を持つ少年には友達がいない。
ハロウィンの夜、ごみを集めた体
のごみ人間が現れる。ごみ人間と
少年との友情、冒険、父の思い出、
そして真実を広く知らせるための
闘いへ…。
何故ごみ人間なのかは謎だが、
このごみ人間、キャラが秀逸で。
最初は不気味に見えたものの、
段々親しみがわいてくるのだ。
えんとつ町の人々。大部分が体制派
だが、中には少年に味方する人たち
も。そういうレジスタンスの物語
でもある。
自由や真実を求めて戦うのは、
いつの時代も若者と異形の者たち
なのだ。