映画「ノン・ネゴシアブル
~ソレは譲れない!~」を観た。
2024年のメキシコ映画。
監督はフアン・タラトゥート。
出演はマウリシオ・オフマンほか。
主人公は人質事件の交渉人の男。
愛妻とは喧嘩ばかり。一人娘は慣
れているのかマイペース。
大統領が誘拐され、交渉人が指名
される。犯人は因縁のある奴なの
か。犯人の立て籠もる部屋には、
愛妻も人質にされている。犯人と
政府の間で板挟みになって奮闘す
る主人公だが・・・。
意外な方に展開していって、あら
そんな着地なのね、という感じ。
よく考えると腑に落ちない点も色
々あるんだけど、86分の短さに
免じて目をつむろう。
権力者は誰も彼も汚い奴らで民衆
を搾取する。そんな考えが根底に
あるようだ。権威に反抗する現場
の連帯とか、権力者を懲らしめる
犯罪者とかに、ヤンヤの喝采が送
られるのだろう。
日本にも判官贔屓はあるけれど、
ちょっとニュアンスは違う気もす
る。どんなに酷い目にあっても、
こんなもんさと言ってしまいそう
な、カラリとしたニヒリズム。
メキシコって、そんな感じかなぁ。