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聴刻堂日乗

映画「私の帰る場所」

映画「私の帰る場所」を観た。

2021年のアメリカ映画。
39分の短編ドキュメンタリー。
第94回アカデミー賞の短編ドキュ
メンタリー映画賞ノミネート。
監督はペドロ・コスとジョン・
シェンク。

米国西海岸、ロサンゼルス、サン
フランシスコ、シアトルの3つの
都市でホームレス生活者の実情を
映す。

何の支援が必要ですか?
冒頭、一人ずつのインタビューで
なされた質問。男女いずれの答も
"住む場所"だと言う。

高層ビルや高速道路、都会的な
マンションが並ぶ傍らで、路上に
テントを張って寝泊りする人たち
がいる。

まるで異なる世界が併存している
かのような光景。陽が沈み、夜が
過ぎて、また朝になる。異様さが
日常になっている。

路上生活は健康面、衛生面で問題
が多い。暴力や襲撃の危険もある。
周辺住民にも歓迎されない。

転落の事情は詳しくは語られない。
でも普通の人がふとしたことで落
ちてしまうこともある。そして、
落ちたら一人では抜け出せない。

だから支援が必要だ。個人の善意
にとどまらず。社会として。その
負担をすることも承知して。

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