映画「フォー・グッド・デイズ」
を観た。
2020年のアメリカ映画。
監督はロドリゴ・ガルシア。
出演はグレン・クローズ、
ミラ・クニスほか。
原題は"Four Good Days"。
"良い4日間"という題名だ。
麻薬中毒の娘を持つ母親。何度も
更生させようとするが、その都度
裏切られる。今度こそは、と行う
治療には、体内の麻薬を排出して
から4日間空けなければならない。
その4日を共に過ごす母娘だが…。
母親の姿を中心に物語は展開する。
娘を信じたいけれど信じきれない
心の葛藤。若い母親だった頃、夫
から逃げ出すために娘を放置して
しまったことへの後悔。娘の治療
に協力してくれない現夫や前夫に
対する苛立ち。麻薬中毒に翻弄さ
れる。
薬断ちに向けて順調そうに過ごす
娘だが。いつ裏切られるか判らな
い緊迫感が続く。映画の原作は、
ワシントンポストの記事で、事実
に基づいたものだと言う。そして
現実はそう甘くない。
主人公の緊張感や様々な感情の動
きは映画として惹きつけるものは
あったが。主人公に共感が持てず、
好きにもなれない。何か心に残っ
たかと考えると、印象の薄い作品
だというのが正直なところだ。