今日の朝日新聞「ひととき」欄、
不覚にも朝も早からポロポロと、鬼の目にも涙。
古い自転車、涙の別れ
中学1年の長男と小学4年の次男がまだ小さかった頃に買った、
子供用シートつきの自転車。
晴れの日も雨の日も乗り続けて7年、ライトとベルとギアが壊れ、
後輪がゆがみ、前のかごは茶色にさびていた。
修理しようと自転車屋に行き、状態を見てもらうと、新しい物を
買った方がいいと言われた。渋々買う決断をした私に、様子を見ていた
長男が 「古い自転車を捨てないで」 と、泣きそうな顔で言った。
長男の言葉が気になりつつも、持って帰るわけにもいかず、自転車屋で
処分してもらうように頼むと、ポロポロと涙を流す長男、続けて次男も
ポロポロ・・・・・・。
「捨てないでよ」 と泣く2人を見ていて、ついにワタシもポロポロ。
思い出がたくさんあったよね。
「さようならさようなら」 と自転車を触りながらお別れ。白い自転車、
にっこり笑って 「ばいばい」 と言ってるように見えて、またわんわん泣いた。
私の手にぴったりなじんだハンドル、いつも手をつないでくれてるよう
だった。
ありがとう、白い自転車。あなたとのサイクリング、忘れないよ。