デグーのこむぎと暮らす博士学生の日常

博士課程の備忘録として、日常の出来事を気ままに記録していきます。

札幌での学会を終えて

2019-07-11 22:16:17 | 日記
札幌から戻ってきた。

1日目に発表があった。今まで発表した中でいちばん大きな会場で、少し緊張したが無事発表を終えることができた。また、研究室のLさんやKk君も応援に来てきくれた。研究室メンバーと参加する学会は始めてだったので、心強い後押しだった。そして、ありがたいことに、論文賞をいただくことができた。毎度のことですが、実験を手伝ってくれた後輩たち(今回発表した実験では、Iさん、Lさん、P君、Kk君に何度も手伝ってもらいました)、執筆指導してくださるS先生、様々な局面で相談に乗ってくれるYさんやKm先生、実家から支えてくれる両親など全ての方々のサポートがあっての研究だと感じています。本当にありがとうございます。

Kk君や、Lさんも初めての学会発表ということで緊張していたようだったが、それぞれ立派に発表していたと思う。終わった後のほっとした表情が印象的だった。Lさんは受賞できず少し残念がっていたが、賞は本当に運要素が強いので、あまり落ち込まず前向きな経験に昇華して欲しい。以前N先生も仰っていたが、レベルの高い質問は、レベルの高い発表にしか来ない。難しい質問が来たということは、高い水準の研究であるという証だとも考えられる。今回いただいたフィードバックを研究に反映させることで、研究のステージもまた一つ高いものになる。

また、岡村甫先生が、こんな趣旨のことを仰っていた。
(平成の竜馬をめざせ!―高知工科大学特別講義録より)

「研究のステージが10あるとすると、9進んだあたりから進みが急に遅くなり、10に到達させようとするとそれまでの時間と同じくらいの時間が必要になる。そのため多くの研究は途中で終わることになる。これは、研究を仕事という言葉に置き換えても当てはまるはずだ。人生の中で10に到達できる経験というのは、2つか3つだろう。それでも、粘りづよく責任を持って、10まで進められる経験を、一つでも多くすること、しようとすることが人生を深めていくと考えている。」

少し大げさかもしれないが、Lさんは、ここまでコツコツと頑張ってきたからこそ、今9まで来ていると考えて良いだろう。ここで折れずに10に向かっていくことが今後の人生の糧になるはず。先生に申し訳ないと感じる必要もない。先生方としても、研究室としての業績を伸ばすのは二の次で、学生に研究という箱を通して人生を深める体験をしてもらうということの方が本望だろう。だからLさんには、ここまで時間をかけて積み上げてきたからこそ、あと少しの期間だが、できることをやりきってまた一回り成長してくれたらなと感じる。

ところで、"発表の合間を縫って"、わずかばかり皆で観光もできた。この二日間で、ラーメン→海鮮丼→夕張メロン→スープカリー→海鮮丼という完封リレーを決め込むことができた。


また、今日の午後は、H大に移られたM先生と合流。M先生のマイカーとKm先生が借りてくれたレンタカーで神威岬に向かった。


僕とYさんは、M先生の新車に乗せてもらう。ライトブルーの可愛い車で、M先生のお茶目な一面が垣間見えた。新車特有の香りが残る車内ではM先生が自作してくれたプレイリストをかけてくれた。このプレイリストがまた凝っていて、年代ごとのヒット曲を網羅しており、プレイリストが進むにつれて現代に近づいてくる。M先生は戦前流行歌が好きということなので、プレイリストは1900年代初期の頃から始まっていると思われるが、僕らに合わせてくれたのか、1980年代からのスタートだった。こういう時のために(とは明言していなかったが)プレイリストを編集しているとは、これまたお茶目な一面を見てしまったのであった。

神威岬に着いた時の曲は、猿岩石の白い雲のように。後方座席で座っていただけだったが、おかげで、ユーラシア大陸を横断した後のような壮大な達成感を味わいながらの到着となった。

そこからは徒歩で岬に向かう。

積丹(シャコタン)ブルーと言われる綺麗な青い海。



わずかな時間ではあったが、北海道の大自然を感じられて素晴らしいリフレッシュになった。M先生、素敵な提案と往復の運転ありがとうございました!

弾丸日程だったが、学会発表という面でも、研究室メンバーとのイベントという面でも充実した二日間となった。皆さまお疲れ様でした!









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