好き、愛しい、って気持ちが増える度、
『早く帰してあげなきゃ』
っていう気持ちと、
『帰らないで』
って気持ちで入り乱れて苦しくなる。
帰る時間が迫って、切ないな、帰したくないな、って思うと雰囲気を察するのか、山川さんもそう思うのか、キスから切なさが伝わってくる。痛い程に。
だから、泣きそうになる。
でも、目の前では泣かない、滅多に。（何回かありますが・・・ｗ）
だって、
「大丈夫？」
って言ってくれても、山川さんは帰るもん。
もちろん、最大級のワガママと泣きが入れば、いてくれるかもしれない。奥様からの痛い視線を覚悟で。
でも、それは出来ない。ただでさえ、ワガママ言って随分時間使ってくれてるのに、これ以上苦しめられない。
『だいじょうばない
』
と泣いたところで、すがったところで、所詮は人の旦那様。私にしてくれる事は限られてる。
寂しい思いをさせないように、辛い想いをさせないように、といつも時間を作ってくれる。かなり頻繁に一緒にいてくれる。
そんな彼を心の底から愛おしいと思う。
でも、私の物ではない。
だから、どれだけ時間を使ってくれても、どれだけ愛してくれても、満足する事はない。
普通のカップルなら、とっくにマンネリになっていると思う。
ただでさえ逢いすぎなのに。
でも、マンネリにならないのは、このどんどん増加する切なさのせいかもしれない。
だから、常日頃冗談で、
『男の子と飲んで来るかも
』
という冗談でからかって遊んでる。それくらいライトな方がきっと楽しいから。
（実際は週の2～3回は一緒にいるので、逢わない日は他の友達とのお食事や、接待や、会社の飲み会、残業でほぼ潰れるのですがｗ）
でも、どんどんどんどんライトじゃなくなってくる。
好きの気持ちが増加してくる度に、切なさも増加してくる。
これが不倫なんだ、と思った。
どこまで行けば終わりが見えてくるのか。
どんな気持ちになれば、彼を見送る時に泣かなくて済むのか。
折角楽しい時間だったのに、泣いてバイバイしたい訳じゃない。
でも、彼の見つめる目や、愛おしそうに髪を撫でる手が、私の涙腺を崩壊する。
絶対自分の物にならない人を欲しがるのは、子供がスーパーで欲しいおもちゃが手に入らず駄々をこねてるのと同じ。
ただの欲望に忠実なだけの、中途半端な子供なんだ、と。
そんな、下らない気持ちをブログに吐いてたら、メールが来た。
家に入ってる筈の彼からメールが来る事なんてない。
奥様が寝てたみたい。
『泣いてないか心配』
って。
今は泣いてなかったのに、そのメールでまた泣いたよ・・・・。
一緒にいてくれないなら、今晩はメールはいらなかったな・・・。
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