Co-BusinessMate

作り手、買い手、売り手、送り手、伝え手さんを一綴りに考える。
ビジネス情報共有ブログです。

TRS食品さんが「うめぇ」と言うのなら!

2024年12月27日 17時00分00秒 | 東北笑福市
「いま魚さばいてたんだ」「味付けして味見してたとこ。いや~うめぇ!」
TRS食品(有)の田中信博さんにお電話すると、いつもこんな会話から始まります。
港に上がった魚をさばいて、良い塩梅に味付けして、食べやすい形に加工するのが田中さんの仕事です。

岩手県釜石市大槌町にあるTRS食品(有)の前身は漁師の家系。昭和初期からイカ釣り、マグロの遠洋などの漁業と水産加工を手がけてきました。1999年に加工部門が独立してTRS食品が設立されました。
屋号には「TRY SANRIKU」という意味がこめられています。


私が田中さんと出会ったのは、(株)松栄さんと同じ2022年。やはりパッケージ制作のプロジェクトでした。
温暖化で海水温が上昇して、三陸の漁場が変わってしまった。それまで獲れていた魚が獲れなくなり、南方から今までと違う魚が入ってくるようになった。魚種の変化に柔軟に対応できるようなパッケージを開発したい・・・という目的で田中さんはプロジェクトに参加していました。
それが、今回の日本橋三越のイベントに登場する「三陸地物焼」です。

◆魚を知り尽くす田中さんの味付け
さんま、ぶり、鮭など三陸で獲れる魚を、一尾まるごと骨まで食べられるように加工調理し
て、魚本来の旨味を大切にするため魚種によって異なる味付けに。
パッケージを開けるだけで手軽に美味しくいただけて、湯煎で温めると魚の風味がさらに立ち上ります。
一番人気は「三陸魚の山ぶどう漬け焼き(さんま)」。旬のさんまを岩手県産の山葡萄ワインに漬け込んで焼いています。
どれも甲乙つけがたいのですが、私が個人的に推したいのは「三陸干物の塩焼き(さんま)」。
ほどよい塩味とさんまの香り、絶妙な脂のりとふっくらした食感で、「パッケージを開けただけで、こんなに質の高いさんま塩焼きが食べられるなんて!」と感動します。

TRS食品のオンラインストア「潮風堂」で買えるけれど、売場でリアルに試食していただけたらもっと多くのお客様がファンになるはず!
私はそう考えるようになり「だったら販売イベントを企画しちゃおう!」と思い立ったのです。

田中さんのこだわりは、魚に潜在する良い部分を存分に活かす味付け。みりん干しは甘過ぎないよう、漬魚はタレで食べさせるのではなく、あくまでも魚本来の旨味を楽しめるように塩梅よく仕込んでいます。
漁師の家系に生まれ育った田中さんの、魚への愛情が感じられます。



イベント限定「コワダ塩焼き」とは?!
今回出店する日本橋三越の催事【食のなんじゃこりゃ~博覧会】の見どころは、タイトルのとおり全国から登場する「なんじゃこりゃ~」な食品たち。
東北笑福市チームからは何を出品しようか?と話し合ったとき
田中さんから提案されたのが「コワダ」でした。
「コワダって・・・なんですか?」
「三陸地域ではふつうに食べてるよ。スーパーで売ってるし、レストランや料亭のメニューにもある。酒にも白飯にも合う。そりゃうめぇよ」

「コワダ」は東京人の私にとっては未知のもの。別名「海のホルモン」とも呼ばれるらしいのですが・・・
田中さんがうめぇと言うなら「よし、それでいきましょう!」と決定。
そこから、田中さんの試行錯誤が始まりました。
「味付けはニンニクにしようか? 生姜にしようか? 会場で匂うのはよくねぇか?」と、試しては試食する日々。
その結果、ネギ塩焼きが一番美味しい!という結論に至りました。

さてさて、田中さんがこのイベントのためだけにご用意する「コワダ」とは、いったいどんな魚でしょう?
ほかでは食べられない & 買えない限定商品になります。
イベント会場ではイートインも予定しており、田中さんが目の前で焼いてくれます(1月15日(水)~17日(木))
ぜひお召し上がり下さい!


松栄さんと出会うと、ワカメのイメージが変わります

2024年12月25日 18時00分00秒 | 東北笑福市
唐突ですが、皆さんはワカメをどうやって食べますか?
お味噌汁、酢のもの、ラーメンにトッピング・・・・ほかに使い方あるかな~。というかそもそも私は、ワカメ自体をあまり意識したことがありませんでした。
(株)松栄の岩﨑さんと出会うまでは。



岩手県大船渡市に加工場を構える(株)松栄は、わかめ一筋35年。塩蔵ワカメ、乾燥ワカメ、業務用など、三陸産を中心に加工販売しています。


私が専務の岩﨑和美さんと出会ったのは、2022年の秋でした。
加工場の前には太平洋が広がり、背後の山は色づいていました。今の穏やかな景色からは想像できませんが、2011年3月11日に大津波に襲われた場所で、地域の人たちと裏山を駆け上がって避難したそうです。



私はパッケージ制作のプロジェクトで訪問したのですが、岩﨑さんは開口一番、力強くこうおっしゃいました。

「ワカメを主役にしたいんです!」

たしかにワカメって、主役の食材ではないですよね。あれば使うけど、無くてもいい。
岩﨑さんは「そんなワカメのイメージを変えて、もっと多くの人に知ってもらいたい、食べてもらいたいんです!」
と熱く語りました。
「うちのワカメだけじゃなくて、三陸の、全国のワカメの地位を上げたい」と。

ワカメは食物繊維、栄養素が豊富で低カロリー。いやそんなことより、単純に美味しいし、楽しみ方の幅が広い。
とくに、三陸の海で早春の頃に採れる「早づみわかめ」は、若い葉が柔らかくて茎はシャキッとして香りが高い。
ワカメにこんなに語るべきことがあったとは・・・岩﨑さんのお話を聞きながら、私の意識はだんだん変わっていきました。



(株)松栄では特殊な技術で葉と茎を塩梅よく乾燥させ、手軽に食べられる乾燥ワカメを完成させました。
「これを食べたら、ワカメって美味しいね!って、見直してもらえると思うんです」
と岩﨑さん。
さっそく味噌汁に入れていただくと、たしかに! 風味も食感も、今まで食べてきたワカメとは格段に違います。
煮てもクタッとならないし、香りも豊かなまま。
塩蔵ワカメは水で洗って10分くらい塩抜きして、ポン酢をかけていただくだけで一品できあがり。

私のワカメ観は一気に変わりました。
気がつけば、岩﨑さんと同じことを家族や友人に力説するようになっていました。
「このワカメ使ってみて!簡単に美味しく食べられるから」
そしていつしか「販売イベントを開催して、もっと多くの人にお薦めしたい」という思いが湧いてきたのです。



今年の夏、猛暑と温暖化の影響で三陸の海水温も上昇し、ワカメの漁場も養殖場も大打撃を受けたそうです。
(株)松栄では素材を無駄にしないように工夫を凝らし、佃煮の商品開発に乗り出しました。
日本橋三越のイベントでは、「早づみわかめ」とともに新作の佃煮各種、三陸めかぶをご用意し、岩﨑さん自らがお客様に美味しい食べ方をお伝えします。
試食もイートインもありますので、ぜひお楽しみ下さい。

わかめ室長のインスタグラムも好評です
↓ ↓

・・・ということで、私の個人的偏愛が炸裂してしまいましたが
こんな調子で、東北笑福市メンバー7社をご紹介して参ります。
次回はチームのムードメーカー、TRS食品(有)さんをご紹介します!


カカオ部長的2024年の漢字

2024年12月23日 08時00分00秒 | 猫の額で考えるマーケ
こんにちは。営業部長のカカオです。
はやいもので今年も残りわずかとニャりました。いや~ほんとうに時がたつのははやいものです。
みなさんにとって2024年はどんニャ一年でしたか?

今日は、ぼくニャりに2024年をふりかえってみたいと思います。
そして、昨年どうように「今年の漢字」でぼくの一年を表してみました。
ズバリ!今年の漢字は「縁」です!



この一年、ぼくは外にでていろいろな町を歩きました。
ぼくのように仕事をしてがんばっている仲間たちにも出会いました。
外にでたくニャい、だれにも会いたくニャい、ひきこもりのぼくが・・・です。
はじめは社長のムチャぶりでしかたニャく・・・でした。けれど、福島のみーちゃんや杉並のレイくん、マイちゃんをはじめ
多くの仲間たちとお話し、みんなが活躍している姿から元気をもらったり
「みんなもがんばっているんだニャ」「よし、ぼくもがんばろう!」ニャ~んて、がらにもニャく前向きな気持ちになりました。

そう、ぼくは気づいたのです。
ひとりじゃできることは限られているけれど、みんなといっしょニャなら、仲間と力を合せれば、もっと良くできるのでは? むずかしいことも解決できるのでは?・・・と。

お金を使ってだいだい的に宣伝したり、いっとう地に大きな店をかまえたり、強い力をもっていたり・・・
ひとむかし前は、そういう人が “ひとりで” 勝てたかもしれません。
でも今はそういう時代ではニャくニャりました。
お金があっても、大きな店をかまえても、力が強くても、声が大きくても・・・人を集めたり、モノを買ってもらったりするのはとてもむずかしくニャりました。



大きな話にニャりますが、ぶっか高、食料もんだい、しょうしか、気候へんどう、せんそう、AI・・・世の中は何びゃく年に一度の転換期にとつにゅうしているそうです。
ぼくのアタマでは追いつきません。
気がつけば世の中も、人の行動も、いしきも、ずいぶんと変わって、いろいろなことが前と同じではニャくニャりました。
そして、今までとちがうこと、あたらしいことを考えて、じっこうすることが必要にニャりました。
今までとおなじじゃいられニャい。大変です。

けれど、むずかしいから、大変だからとあきらめてはいけません。
まわりを見わたせば、かのうせいはまだまだあります。
自分のためだけじゃニャく、世の中をよくしようと仲間といっしょに挑戦している人も猫もいます。
そういう人と人の(猫と猫の)つながり、つまり「縁」を大切に、力を合わせて前を向けば、大きなエネルギーにニャる!
もう “ひとり勝ち” をめざすのでニャく、これからは仲間と力を合わせたもの勝ちの時代になるのではニャいでしょうか?
ぼくはそう信じて、新しい年をむかえようと思います。

・・・と、えらそーなことを言いました。お恥ずかしいです。ひきこもり猫のくせに、スミマセン。
正直にはくじょうすると・・・やっぱりぼくは、おうちでひとりゴハンを食べる時間が好きです。
「縁」もいいけど「缶」が好き。
みなさん、よいお年をおむかえくださいませ。


ふくしまBM【最新】首都圏キャラバンについて

2024年12月16日 09時32分32秒 | ふくしまBM
 来年実施の首都圏キャラバンは、現在、販路サポータによる訪問先様との調整作業が進められています。
訪問先として、すでに3社が内定されていますが、引き続き2社と交渉・調整中です。キャラバン参加企業様におかれましては、別途、ご案内させて頂いた内容に沿って、ご準備の方をよろしくお願い致します。
最終決定まで、今しばらくお待ちくださいませ。



 
ふくしまBM運営員会
 

東北笑福市とは?

2024年12月14日 08時00分00秒 | 東北笑福市


東北笑福市は、これまで被災地として応援される立場だった東北エリアの生産者が、今度は首都圏の皆さまに元気と福をお届けしよう!というコンセプトで立ち上がりました。

東北地方の漁業、農業、畜産業、ものづくりの小規模な事業者がチームとなって首都圏に出張し
さまざまな売場で期間限定のマルシェや販売イベントを開催しています。



第1弾は2023年11月。自由が丘の人気セレクトショップ・カタカナで週末マルシェを開催しました。
岩手・宮城・福島から旬の地魚、カニ、ワカメ、牡蠣などの水産加工品が登場。
生産者5人が店頭に立ち、試食やオススメの食べ方など、お客様とのコミュニケーションを大切にしながら、2日間で売り切れ続出となりました。





そして第2弾は来る2025年のお正月明け。
日本橋三越本店の催事会場に岩手・宮城・福島・秋田の食品が登場します。

このブログでは、東北笑福市のメンバーや出品商品の一部をご紹介しながら、これから始まるイベントをご案内して参ります。
ただ美味しいだけじゃない。食べて笑えば元気になれる!
・・・を合い言葉に、皆様に元気と福をお届けします。
ぜひご覧下さい!

運営事務局