Co-BusinessMate

作り手、買い手、売り手、送り手、伝え手さんを一綴りに考える。
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猫の額で考える: 夢の国に学ぶ集客

2024年07月08日 08時00分00秒 | 猫の額で考えるマーケ

こんにちは、営業部長のカカオです。いや~毎日ひどい暑さですね~!
ふようふきゅうの外出はさけましょう!といわれるほどです。
そんなときにニャンと、またしても社長からムチャぶりが~(汗)
「圧倒的な人気を獲得しているもの、大勢に支持されている超メジャーなものを体験してきて! 
人気の理由は何か? そこから学ぶものがあるはずだからね」
・・・ということで、ぼくはあのネズミが主役の 「夢の国」 に行くことになりました。

猫がネズミに学ぶなんてありえニャイ! すごい人混みらしいしイヤニャー!と抗議しましたが、社長命令はくつがえりません(涙)

あんのじょう、ものすごい混雑でした。
駅から夢の国の門まで、ぞくぞくと人の波が押しよせます。なん千、いや、なん万もの人、人、人……
見たこともない人のむれに、ぼくはクラクラしてきました。
おそるおそる中に入ると、なん万もの人たちはみんな笑顔ではしゃいでます。
ネズミの耳のアクセサリーをつけたり、ぬいぐるみを抱えている人もいます。スマホで写真をとりながら、お目あてののりものをめざして、ウキウキワクワク歩きまわっています。

「ようこそ!」 と、そこで働く人たちもみんな満面の笑顔です。
列に並ぶ人たちに目を配り、歌うような話しかたで迷っている人に声をかけ、きびきびと動きまわっています。

ぼくが驚いたのは、なん万もの人々が押しよせても、まったく混乱がないことです。
列を乱したり、立ち食いしたり、ルールをやぶる人はいません。
ぼくは初めてなのでまごまごしてしまいますが、きっとみんな何度も来ているのでしょう。
何度も来るファンがこんなにいて、みんなで夢の国の平和をまもっている……すごい!と思いました。

のりものはおもしろい。レストランの食事もおいしい。ネズミと仲間たちが歌って踊るショーも見ごたえがありました。
……でも、それだけじゃニャイ。
ぼくはいつしか、このキラキラした時間と空間にうっとりと浸っていました。
夜になると、みんなたくさんおみやげを買って、なごりおしそうに帰っていきました。

こ、これが夢の国か……た、たしかにすごかった。
ぼくはかんがえました。人気の理由はニャンだろう? それはきっと、のりものやお城じゃニャイ。
お客さまがおもいっきり楽しめるように 「また来たい!」 とおもえるように、そこで働く人たちが心を配り、あたたかくもてなす。
来た人はここが好きになって、大切にするようになって、夢の国の一員としてふるまうようになる。
するとますます魅力的になってファンがふえる……
そのウラ側には、見えない努力と工夫がたくさんあるにちがいニャイ。

日本のあちこちの地域が 「○○の街」 「□□な街」 というキャッチコピーをつけて、観光客を呼びこもうとしています。
新しい名物やおみやげ品をつくって、売ろうとしています。
しかし人を惹きつけるのは、そんな表面的なものじゃニャイ!と、ぼくは気づきました。

地域がそれぞれ 「夢の国」 になれたら、しぜんと人が集まってくるでしょー。買いものもするでしょー。
ジェットコースターやお城やキャラクターをつくろうという話じゃニャイですよ。
大切なのは、そこに暮らす人たちが地域にほこりと愛着をもって 「どんな夢の国にするか?」 その中身をみんなでかんがえて、力を合わせて
ウラ側でどれだけ努力や工夫ができるか?

ウラ側も中身もニャければ 「○○の街」 はただの 「はりぼて」 です。
はりぼてに人は興味をもたニャイし、行ってみよう・買ってみようと思わニャイ。

……ということで、ぼくの外出シリーズはこれでおしまい。
じぶんで言うのもニャンですが、人混みが苦手なのによくがんばりました!
これよりしばらく、ひきこもらせてもらいます。