Co-BusinessMate

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雪国より笑福来る、楽っ樹(がっこ)田口さん

2024年12月31日 09時00分00秒 | 東北笑福市
東北笑福市は三陸の水産加工業のメンバーで始めました。さらに仲間を増やしてチームを大きくしたいと考えながら、私は都内の食品展示会を歩き回りました。そこで立ち寄ったのが、秋田県大仙市から出展していた「いぶりだいこん」ブース。加工業者が数社並んで「味くらべ」をやっていました。
お薦めされるままに右から順番に試食すると、確かにひとつひとつ味が違います。いぶりだいこんはどれも変わらないと思い込んでいたけれど、なかなか奥が深そう・・・4~5種類試食して最後に食べたのが、楽っ樹(がっこ)のいぶりだいこんでした。

◆展示会場でメンバー勧誘
「うちは大根から作っているんですよ!」と、代表の田口悦章さんは、ひときわ元気よく話しかけてくれました。
一口いただくと・・・ほどよい甘塩っぱさとスモーキーな香りがほのかに広がり「白いご飯がほしい~!」と思わず叫んでしまいました。



いぶりだいこんは、いぶりがっこ、たくあん漬けとも呼ばれる秋田名物。もともと家庭で囲炉裏の上に吊して燻したという、豪雪地域の保存食でした。味付けの塩梅や燻し方によって、味の違いが生まれるといいます。
大根を仕入れて加工する業者がほとんどのなか、田口さんは家族経営の農家で大根栽培から全て自身でやっています。

◆家族経営の農家でひとつひとつ手作業
土づくりからこだわって、農薬も化学肥料も不使用。収穫した大根を木造の梁に並べて、香りの良い桜の木で3日間ほど燻製してから、砂糖・塩・米糠のみの味付けで漬け込み発酵熟成させます。
大切に育てた大根を一本一本ていねいに燻して味付けする、聞くだけで手間のかかる仕事です。



田口さんは初対面でもとても親しみやすく、明るくてエネルギーに満ちていて、こちらまで元気をもらえます。
「これぞ、笑福!」東北から福と元気をお届けします、という東北笑福市のコンセプトにぴったりだと直感し、私はその場で販売イベントにお誘いしました。田口さんは「ぜひ!」とすぐに快諾してくれました。

その後も何度もやりとりしていますが、田口さんはどんなに忙しい時でも「大丈夫です!」「了解しました!」と気持ちよく対応してくれます。
「人口減少が進む秋田の地域を、農業と食品加工業から元気にしたい!」という思いが、原動力になっているそうです。

今頃の秋田は大雪。1月15~20日のイベント期間中はさらに積もって、雪かきに追われるそうです。そんななか田口さんは初日から日本橋三越に駆けつけます。

東北笑福市メンバー紹介はまだまだ続きます。次回は年明けとなります。
2024年も今日で終わり。皆さま、美味しいものを食べて笑って、良い新年をお迎え下さいませ。



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