(2024年6月18日更新)
広報やメディア関係の仕事であれば、そうした機会は日常的でしょう。ただそうした人でも大容量データの受渡しにおいては、思わぬトラブルに遭遇する場合があります。
送ったはずのものが届かない。
届いた写真の解像度や画質が劣化していて使えないなど…
また先方の対応によって、意外な手間がかかってしまう。といった事態も起こります。
大容量データの受渡しには様々な方法がありますが、要点は以下の3つになるでしょう。
- 操作がシンプルで分かり易い
- 容量や対応ファイルなどの制限が少ない
- 相手(取引先)の作業ストレスが少ない
結論として、ファイル転送サービスを利用するのが無難と思われます。
無料で使えるファイル転送サービスの中でも、先の要点を満たせるものとしてここでは「ギガファイル便」をご紹介しておきます。
「ギガファイル便」は、容量無制限(1ファイル300GBまで)で使い方も簡単です。
比較的シンプルな操作性で、アップロード、ダウンロードともにページの遷移などもありません。

アップロード:(ファイルの送り方)
- ファイルの保存期間(3,5,7,14,30,60,100日)を選択します。
- 送りたいファイルを指定されたエリアにドラッグ&ドロップするとアップロードが始まります。複数ファイルの場合には「まとめる」ボタンをクリックします。あるいは事前にzipファイルにしておくのも良いでしょう。
- アップロード完了後に表示されるURLをコピーし転送相手にお知らします。その際、ダウンロード期限をお知らせする事も忘れずに(必要に応じ「削除キー」もお伝えしましょう)。
ダウンロード(ファイルの受け取り方)
- 知らされたURLにアクセスします。
- 「ダウンロード」ボタンのクリックでダウンロードが始まります。
- ダウンロード後、zipファイルは必ず解凍(展開)処理をします。
注意点としては、先の要点3.について見落としがちという事です。
先様が新しいビジネスパートナーとなる可能性がある場合などには、とくに注意が必要でしょう。
- 原則、ファイルは1つにまとめる(重複zip化に注意)
- 機密性を考慮の上、むやみにパスワード化しない
- 必要な保持期間を設定し、削除キーもお知らせする
自社の都合で使い慣れたwebサービスを利用した結果として、お相手に登録やログイン操作を要求するような方法は避けるべきと思います。
【その他の方法の注意点】
◆ メール添付によるデータの受渡し
複数の写真や製版用途の高品位データ、または動画などの大容量データはメール添付では送れない場合がほとんどです。メール添付可能なデータサイズの上限は利用しているメールサービスによってまちまちです。つまりあるメールアドレスに送れたとしても、違うメアドには送れない(受け取れない)…といった事は普通に起こります。

一例としてG-mailの添付上限サイズは、25MBと比較的大きなデータの添付が可能です。しかし送信先が許容する添付ファイルの上限が10MBだった場合は、添付ファイルが削除されるか、あるいはメール自体を受信しないという可能性があります。
目安として合計5~10MBを超えるデータを送る場合には、ファイル転送サービスを利用した方が確実です。
写真データなどを無理に圧縮してサイズを小さくしてしまうと、本来の画像品位を損なってしまいます。目的によりますが原則、オリジナルデータをそのまま送る事を考えましょう。
◆ SNSによるデータの受渡し
SNSやメッセージアプリでもデータの受渡しは可能です。ただし、これらのサービスは本来コミュニケーションを目的としていますので、データの受渡しには向いていません。
ほとんどのサービスでは、サーバーの運用負荷を減らすため、写真や動画データのダウンサイジング(間引きと圧縮)を行っています。

仮に設定を変更してデータ品位を維持しようとしても、オリジナルをアップロードできるとは限らず何某かの変換処理を施される可能性があります。
そのため必要なデータ品位を確保できない場合のある事を覚えておきましょう。
今回のお話は以上です。
ほんの少しの気遣いが、大きなお仕事に繋がっていくかもしれません。
相手に極力ストレスをかけない気持ちは大切にしたいものです。