COCCOLITH EARTH WATCH REPORT

限りある地球に住む一地球市民として、微力ながら持続可能な世界実現に向けて情報や意見の発信を試みています。

学生の論文集 第2章 環境と経済 PART 2

2007-06-17 11:22:51 | Weblog
PART 1を未だご覧でない方は、そちらからおよみください。

収録論文リスト(PART 1から続く)
16.途上国に及ぶ環境問題の解決において環境税が果たす役割(学生72)
17.環境問題解決のために(学生80)
18.世界の環境と経済の両立(学生40)
19.地球温暖化問題解決のための新たな国際的枠組の必要性(学生86)
20.環境経済学に基づく環境保全(学生20)
21.地球の声を受け止める(学生8)
22.燃料に見る環境と経済の関係性(学生158)
23.経済開発による恩恵と被害の矛盾(学生69)
24.地球は破滅に向かうのか(学生62)
25.「環境」という言葉と経済社会(学生113)
26.地球を守るために(学生96)
27.現代の世界環境とこれからの動向(学生139)

--------------------------------------------------------------------------
16.途上国に及ぶ環境問題の解決において環境税が果たす役割(学生72)
 地球温暖化の原因となっている二酸化炭素の削減等を目指してすでに欧州等で導入されている環境税が果たす役割について論じてみたいと思う。
 私は先進国全てに環境税が導入されるべきだと考える。その理由として環境税が果たす役割(価格効果、財源効果、アナウンスメント効果)はとても効果的だと考えるからである。一つのつながっている地球で先進国が産業革命で生み出した環境問題は自らの国ではなくほかの国々に直接関わる問題となっている。そこで一般人も問題解決に貢献するため環境税を導入し地球全体を環境問題から守ることが大事であると考える。
 今現在、我々に直接及んでいない環境問題も一つの地球であるからこそ近い将来及んでくるのであり、環境税を導入し世界全体の環境問題に取り組むことの意味は我々日本人を守ることにもある。

17.環境問題解決のために(学生80)
 環境問題の多くは先進国が自国の水準向上のために行った経済活動の結果である。
 先進国は天然資源の使用により豊かになることができた。しかしその代償としてアジア・アフリカ等では貧困が続き、地球規模では温暖化や異常気象等の環境問題が起こっている。これらの問題は先進国だけではなく、発展途上の国々も一緒に考えなければならない。なぜなら、先進国の利益を優先させないためであり、発展途上国の今後の発展において現在の環境の破壊を最小限に押さえ、保護するためである。それから、各国で環境問題に対する教育を徹底させ、意識を高める必要がある。
 地球規模の問題であるが、まずは一人一人ができることから始めなければ問題は解決しない。

18.世界の環境と経済の両立(学生40)
 私は、今、世界的にも環境問題が、注目されている中で、経済についても目を向けたいと思いました。
 私は、経済を重視すればするほど地球の環境は悪くなると思っていました。そして、地球環境の悪化は、我々人間を含めた生物を脅かすようになります。しかし、だからといって経済をこれ以上発展させないわけにもいかない、と思います。だから、最も重要なのは、どのようにして経済の発展と、地球環境の保護、回復を両立するかということだと思います。
 そして、私は、それを守るためには、今まで以上に、世界的で厳しい条約のようなものを定めるべきだと思います。そして、世界各国がその取り組みに協力することだと思います。例えば、先進国が、その経済的、又は地球環境のための技術を発展途上国、後発発展途上国などに無償で教えたりする事だと思っています。
 つまり、経済発展と地球環境を両立するためには、世界が協力しなければいけないと思います。

19.地球温暖化問題解決のための新たな国際的枠組の必要性(学生86)
 これまで人々は無限の富を求めて、大量生産、大量消費、大量破棄を行ってきた。しかしそれが、限りある資源を使い果たし、環境を破壊する原因になっている。中でも最も深刻であると言われているのが地球温暖化問題である。
 1990年代から温暖化対策が必要であるとして数々の国の取り組みは行われてきた。現在は世界中で、温暖化効果ガスの排出の抑制、大気中の二酸化炭素の固定促進を主体として行っている。しかし、その対策を施行する際、国によって経済の構造が違うために利害の対立が起きている。また、対策の影響の度合いで、経済格差が生じる。
 先日のドイツで開催された先進国首脳会議においても、温暖化問題が主要課題として議論された。今後京都議定書に続く、米国、中国、インドを含む実効性のある新たな国際的枠組の創設が求められており、環境技術先進国である日本の期待される役割も大きい。

20.環境経済学に基づく環境保全(学生20)
 環境問題の深刻化に対して社会が関心をよせる中、環境経済学への期待が高まっている、という。そこで私は、環境経済学について調べた。
 地球温暖化や環境破壊はなぜ発生するのか。環境経済学は、環境問題が発生する原因を明らかにし、環境破壊の影響を評価することで、今後の環境保全型社会の実現に向けて、解決のための対策を提示することを課題としている。環境問題が起きる背景には、利益優先の市場経済の仕組みが存在する。環境を守っても企業の利益にならないため、環境が適正に評価されず、環境破壊が深刻化してしまう。環境経済学には、こういった従来の産業中心の市場経済の問題点を見直すと同時に、持続可能な社会のあり方とそのための具体的な方策を示すという根本的な課題が存在する。
 今後、環境経済学が環境保全のためにどのような役割を担っていくのかに注目しつつ、私自身も環境問題を解決するために何が出来るかもう一度考えたい。

21.地球の声を受け止める(学生8)
 地球が悲鳴をあげている。しかし、多くの人達はその声を無視して、今まで通りの生活を続けている。 
 地球温暖化と言われていてもクーラーのお陰で暑さは解消される。スーパーに行けば大抵の物は手に入り、レジ袋を断る客はほとんどいない。このような生活を「便利」で「豊かな」生活だと言えるだろうか。日本は経済大国であるから、表面上に地球の危機は見えにくい。しかし、私達が気づいていない所で確かにそれは始まっていて、力のある国によってどんどん被害は拡大されている。経済活動と被害は表裏一体ではあるが、被害を出す程の上に成り立つ生活を続けていてはいけない。
 今こそ地球の声を受け止め、今まで通りの生活を手放す時だ。私達のために地球を生かすのではなく、地球のために私達が生きる。これが地球を救う鍵であろう。

22.燃料に見る環境と経済の関係性(学生158)
環境と経済を燃料で考える。
 その際注目すべきは、その燃料は無限であるかどうかだ。有限である場合、環境と経済の両方をバランスよく良い状態にしておくことなど不可能である。例えば、現在バイオエタノールが化石燃料に代わる燃料として世界中で注目されている。しかしその一方で、原料となるトウモロコシから作られるトルティーヤが主食のメキシコでは、価格高騰に対するデモが頻発している。このように、環境と経済どちらかを優先すると片方に問題が生じてしまう。その原因は、理論上は半永久的に使える燃料であるとは言われているものの、バイオエタノールも有限であるところにある。そこで、有限でない燃料を使用するべきであると私は考える。例えば太陽光などがこれにあたる。太陽光はよほどの気候変動でもない限り無限に供給されるものだ。
 このように環境と経済どちらにも問題を与えることなく、ほぼ無限に供給されうるエネルギーを考える必要がある。

23.経済開発による恩恵と被害の矛盾(学生69)
今日、我々の直面している様々な環境問題のほとんどが、結局のところ人間の環境開発の代償であることは周知のとおりである。
しかしその問題の多くは、開発を推し進めて恩恵を受けてきた先進国ではなく、環境開発をあまり行ってこなかった発展途上国などに皺寄せされているのが現状である。たとえばオセアニア州に位置するツバル共和国などは、先祖代々独自の文化を育み、自然環境と共存してきた歴史ある国であるにもかかわらず、地球温暖化により最初に水没すると言われている。しかも、先進国に住んでいる我々は、それらの問題によって実生活に支障をきたすことはまずない。夏の平均気温の上昇などでさえ、様々な技術を駆使することで、一時的ではあるが容易に回避することができる。
この状況はあまりにも不平等ではないだろうか。先進国に住む我々は、技術によって様々な情報を得ることもできるのだから、せめてそのような国々の状況に気付くべきである。

24.地球は破滅に向かうのか(学生62)
 環境と経済、温暖化が進む一方のこの地球で、人間が頭を抱える最大のキーワードの一つと言えるだろう。果たしてそれらの均衡をとることは可能なのだろうか。それともマヤ文明やモアイ文明などと同じ一途を辿るのだろうか。
 ツバルという国が今消えようとしている。珊瑚礁でできたスポンジ状のこの国は温暖化による海面上昇の影響を最も受けやすい国の一つで、地図上からその姿を消そうとしている。
 我々の多くはその事実を知っても、まるで想像もつかないのではないか。なぜなら先進国にいる我々は今まで、発展途上国の環境悪化と引き換えに自国の経済発展を実現させてきたのだから。
 しかしそのことが自国のみならず地球全体を破滅に向かわせるという皮肉な結果になってしまった。実際に欧州では熱波で3万5千人が死亡し、アメリカではハリケーンが甚大な被害を及ぼしている。
 もはや一人一人の利益だけを考えているだけでは、この文明の崩壊は免れない。

25.「環境」という言葉と経済社会(学生113)
 最近の経済社会では、一見経済の発展とは負の関係のような「環境」という文字が、企業や経済全体の発展に大きな影響を及ぼしている。
 その理由は、環境破壊の影響を受け始めた私たちが、「環境」という言葉に敏感になったからだ。アメリカでは低燃費を謳った日本のハイブリットカーが飛ぶように売れ、カリフォルニア州の世界一厳しい排ガス規制に対応するため自動車会社は日々研究をする。企業は自社の環境貢献活動を公表する。私のアルバイト先でも、同じような商品でも、「環境」という言葉があると、売上がかなり変わってくる。
 このように、今の経済社会では、「環境」という言葉が大きな影響を及ぼしている。しかし、実際は中身をよく考えずに、ただ言葉だけに反応してしまっているだけではないだろうか。大切なことは、社会も個人も言葉だけにとらわれずしっかりと考えて行動することだ。

26.地球を守るために(学生96)
 現在地球は深刻な温暖化の問題を抱えている。それはここ何年かで急速に経済が発展し、二酸化炭素が大量に発生したり車の排気ガスなどが発生したからである。もう地球の環境は崩れ始めている。
 地球温暖化説は1980年代から唱えられるようになり、90年代からさまざまな対策が行われるようになった。温室効果ガスを削減したり森林育成などによる大気中の二酸化炭素の固定促進を主体として行われている。しかし中国やアメリカなどの工業の発展は止まらず、地球の環境はどんどん崩れていっている。
 工業が発達し、便利な世界になるのはいいことだが、北極、南極の氷は溶け始めすでに大きな影響が起きている国は少なくはない。工業の発展ばかり考えるのではなくこれからの地球のことをもっと考えていくべきだと思う。

27.現代の世界環境とこれからの動向(学生139)
 現代の世界の気候の変動は年々深刻化してきている。特に温暖化の問題は、確実に、そして如実にその影響が表れてきている。最近の大きな天災がその大きな例である。しかしそれだけでなくいろいろな所へと影響が出ている中で、われわれが出来ることはなんなのだろうか?
 地球温暖化の主な原因は大規模な森林伐採、化石エネルギーの使用による二酸化炭素の大量放出などさまざまな原因がある。温暖化の影響として、熱波、洪水などの天災にとどまらず、食物の生産が激減など地球上の生物の生存が困難になってしまう。そんな中で、新たなエネルギーの使用を私はもっと本格的に早く導入してほしい。水素エネルギーなど地球に害を与えないエネルギーをもっと利用するべきだ と思う。
 今回の授業を通して、世界はめを背けることは出来ないほどに深刻化している事がはっきりわかった。我々一人一人が、これからの未来のために自らの生活を見直す必要があると思った。












コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 学生の論文集 第1章 公害... | トップ | 学生の論文集 第2章 環境... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事