10月25日、憲政記念館であった、GLOBE JAPAN主催による表記の映画の試写会に行ってきました。その前日には東京国際映画祭でも上映され、ご覧になった方もあると思います。この映画の主役は元民主党大統領候補のゴア氏で、温暖化による地球の危機の緊急性を伝えるため、世界を回りながらスライド講演会を開いています。このようなゴア氏の活動に感動した製作者の持ちかけで、一大ヒューマン・ドキュメンタリーができあがり、アメリカで記録的ヒット作品になっています。以下を読むのが面倒な方はここにアクセスすると、約2分半の動画がご覧になれます。
ゴア氏は少年時代を父親の経営する大農場で過しました。現代の工場のような農場よりもっと自然が豊かで、遊びと仕事の違いが分からないような中で育ったそうです。政界入り後のゴア氏は、太平洋上の定点観測で二酸化炭素濃度の上昇傾向を見つけたロジャー・レベル教授の警告を重視して、国内外で環境問題への関わりを深めてゆきましたが、1989年に交通事故で生死の境をさまよった末に奇跡的に回復した愛息が、これから生きてゆく場所への思いが、温暖化についてもっと学んで、地球を守ろうという真の動機になったそうです。不明朗な大統領選での敗北は大きな打撃でしたが、本当に進むべき道として、スライド講演で人々に生の声で温暖化問題を伝える活動を選んだそうです。
映画はキリマンジャロを初めとして、方々で起こっている氷河融解、有史以前からの気温の推移と近年の急激な上昇傾向、海水温上昇による巨大ハリケーン発生などの異常気象、北極地方で進む永久凍土融解で起こりつつある様々な災害、極氷融解による北西大西洋の真水化が、世界の海流循環に及ぼす可能性のある恐るべきシナリオ、生態系の変化と感染症拡大のおそれ、南極の棚氷やグリーンランドの氷床の融解による海面上昇、予想される水没する地域と大災害などの迫力ある映像に、科学的論議とユーモアに富む語りを交えて展開されます。
ハイスクール時代に友人が、世界地図を眺めながら南米とアフリカはつながっていたのではないかと質問したのに、教師が取り合わなかった話が引き合いに出されました。今では地球史解読で、一つの大陸だったものが分裂してできたことがわかってきました。人間はそんなことはありえないという思い込みに陥りがちです。地球のように大きなものにダメージは起こりえないと思い込んでいる人が多いようですが、大気圏は人間の活動で変えられるほど薄いのです。温暖化の原因は我々人間にあり、温暖化の脅威は国に関わらず、人間として対処すべき問題、モラルの問題だと説いています。
真実の中には耳に痛いものがあり、認めることが不都合な場合もありますが、ゴア氏は現在考えられる温暖化防止策と、過去に達成してきた幾つもの成果を列挙して、真実を理解することで人々の意識が変わり、新しい時代が開くことを信じています。終了後は大きな拍手が沸き起こりました。ゴア氏は大統領選に再度立候補する気はないそうですが、政治家に求められる資質は何かが感じられた映画でした。日本では新年1月20日から全国でロードショウが始まり、東京近辺ではTOHOシネマズ六本木ヒルズと、TOHOシネマズ川崎で上映になります。できるだけ大勢の方々に、この映画を観ていただきたいと思います。
ゴア氏は少年時代を父親の経営する大農場で過しました。現代の工場のような農場よりもっと自然が豊かで、遊びと仕事の違いが分からないような中で育ったそうです。政界入り後のゴア氏は、太平洋上の定点観測で二酸化炭素濃度の上昇傾向を見つけたロジャー・レベル教授の警告を重視して、国内外で環境問題への関わりを深めてゆきましたが、1989年に交通事故で生死の境をさまよった末に奇跡的に回復した愛息が、これから生きてゆく場所への思いが、温暖化についてもっと学んで、地球を守ろうという真の動機になったそうです。不明朗な大統領選での敗北は大きな打撃でしたが、本当に進むべき道として、スライド講演で人々に生の声で温暖化問題を伝える活動を選んだそうです。
映画はキリマンジャロを初めとして、方々で起こっている氷河融解、有史以前からの気温の推移と近年の急激な上昇傾向、海水温上昇による巨大ハリケーン発生などの異常気象、北極地方で進む永久凍土融解で起こりつつある様々な災害、極氷融解による北西大西洋の真水化が、世界の海流循環に及ぼす可能性のある恐るべきシナリオ、生態系の変化と感染症拡大のおそれ、南極の棚氷やグリーンランドの氷床の融解による海面上昇、予想される水没する地域と大災害などの迫力ある映像に、科学的論議とユーモアに富む語りを交えて展開されます。
ハイスクール時代に友人が、世界地図を眺めながら南米とアフリカはつながっていたのではないかと質問したのに、教師が取り合わなかった話が引き合いに出されました。今では地球史解読で、一つの大陸だったものが分裂してできたことがわかってきました。人間はそんなことはありえないという思い込みに陥りがちです。地球のように大きなものにダメージは起こりえないと思い込んでいる人が多いようですが、大気圏は人間の活動で変えられるほど薄いのです。温暖化の原因は我々人間にあり、温暖化の脅威は国に関わらず、人間として対処すべき問題、モラルの問題だと説いています。
真実の中には耳に痛いものがあり、認めることが不都合な場合もありますが、ゴア氏は現在考えられる温暖化防止策と、過去に達成してきた幾つもの成果を列挙して、真実を理解することで人々の意識が変わり、新しい時代が開くことを信じています。終了後は大きな拍手が沸き起こりました。ゴア氏は大統領選に再度立候補する気はないそうですが、政治家に求められる資質は何かが感じられた映画でした。日本では新年1月20日から全国でロードショウが始まり、東京近辺ではTOHOシネマズ六本木ヒルズと、TOHOシネマズ川崎で上映になります。できるだけ大勢の方々に、この映画を観ていただきたいと思います。
TB、コメントどうもありがとうございます
やさしそうな お人柄がうかがえるプロフィールに惹かれて、
おじゃまさせて頂きました。素人ですが、自分に出来ることを、と思い ブログの方もはじめてみました。
よろしくお願いいたします。
上のコメントに同じく素敵なお人柄にコメントさせてもらいました。僕は映画が好きです。映画の良さを伝えられればと思っています。そういった中で「不都合な真実」に出会い、よくぞ作ってくれたと思いました。人類がいて地球があるのではく、地球があってこそ人類があると思います。地球にかけた負担をこれからは還元する時だと僕は思います。映画の中でそのような事が伝われば、また良い事です。全然知識とかはないですが、興味ある事なのでまたよらせて頂きます。(* ̄▽ ̄*)ノ"
この映画を作ってくれて、出会えてよかったです。