絶望を超え、希望を信じて生きる魔法少女☆

震災後、辛すぎる被災地の状況を目の当たりにして
自分のやっていることに無価値感を覚えたり
何もやる気が起きなくなっていた方も多いと思います。


災害時にまず一番最初に必要なのは、命をつなぐもの。
生きるか死ぬかのサバイバルに役立つものです。


でも、現地に赴くことも出来ず、情報だけが大量に入ってくると
一体どんなスタンスで、何をどれだけ行えばいいのか・・・
日本のみならず世界中の人が考えたと思います。



私もそんな一人でした。「今、自分に何が出来るのか？」


目に見える現実的なことは、義援金や物資を送るくらい。
被災地や原発へのヒーリングやセレモニーを行いながら
「私のやっていることに意味はあるのか？」と考えたこともありました。



そんな思いを払拭して、明るい希望に変えてくれたのが
「魔法少女まどか☆マギカ」と言うアニメでした。


以前から、テーマが深くておもしろいと話題になっていたものの
震災の影響で、クライマックスの残り３話を残して放送休止。
本編中に避難所や津波を思わせる描写があったため
このまま打ち切りになるかも？と言う噂までありました。


無事に最終話までテレビで放送されたのが４月下旬。
この時は新聞に一面広告が載って、ちょっとしたお祭り騒ぎになりました。


私は、５月に入ってから、動画配信サイトでのんびりと視聴し始め
やっと昨日、全１２話の最終話を見終わりました。
号泣して大きな感動を得て、本当に感無量でした。。。



まどか☆マギカは、癒しのお仕事をされている方
ヒーラーを目指す方に、ぜひ見ていただきたいのです。
なぜかと言うと、「癒す」「救う」と言うことの本質が描かれているから。


作品を貫く大きなテーマは２つ。


「どれだけ深い絶望の中にいても、希望を見失わないこと」

「自分の意志（願い）を持って、選択し、行動すること」



主人公は、たった一つの願いと引き換えに魔法少女となり
魔女と戦い続ける中学生の少女たち。


「僕と契約して、魔法少女になってよ！」
とても可愛いらしい、宇宙からやって来た“キュウべえ”と契約して
彼女たちは魔法少女になります（トップの写真がキュウべえ）。
契約すると、魂は“ソウルジェム”へと変容して魔法を得るのです。


魔女と戦うことで、また自分の中にある負の感情によっても
ソウルジェムは穢れ、その穢れを浄化しきれなくなると
最終的に、魔法少女は魔女になってしまいます。


キュウべえは、感情を持たない謎の存在。
魔法少女が魔女に変わる時の膨大な感情エネルギーを
宇宙の存続のために利用しようと、少女たちを勧誘しているのです。



さやかが魔法少女になった理由は、事故に遭い大ケガをして
二度とヴァイオリンを弾けなくなった好きな男の子を救済するため。
その願いは正義感からのはずでした。


「人の願いより、自分の願いを・・・」と言う周囲の忠告も聞かず
自己価値の低いさやかは、自分のことなんてどうでもいいと
彼の願いを叶えてケガを治してしまう。
しかし、彼はさやかに見向きもせず、彼女の親友と付き合うことに。


その時に初めて感じた、激しい嫉妬、悲しみ、怒り、憎しみ・・・
ネガティブな感情に打ちのめされて心は壊れ
ソウルジェムは黒く濁りきって、さやかは魔女になってしまいます。



レイキアチューンメントの講義で
毎回のように、口をすっぱくしてお伝えしていること・・・


「人にヒーリングをする時は、遠隔であっても勝手に送らない」
「人の願望を叶えるために、レイキを使わない」


これは、相手の了承を得ずに行うことで
相手をコントロールして、勝手に人生を変えてしまうことにも繋がり
そのことで、新たな因果（カルマ）を生み出すからなのです。


人間は、永遠に完璧な存在にはなれないので
正義感から行ったつもりでも、エゴが働くことがあります。


結局、どこかで見返りや承認を求める気持ちが出て来てしまう。
だからこそ、まず自分の本当の気持ち、心からの願いを
それが例えネガティブであっても、しっかりと認識しておくことが必要です。


そうして、ありのままの自分を受け入れ、自己浄化を進めながら
段々とステップアップして行くのが、ヒーラーへの道なのです。



私は、まどか☆マギカを見ていて
私自身もエネルギーを扱う魔法少女だよな～と思いました。
（少女と言うには、かなり年いってますが・・・笑）


学んでいるミステリースクールの教えは
シャーマンやネイティブアメリカンのメディスンマンの流れを汲むため
ハリーポッターのようなことも行うし、本当に魔法なのです。
その意味でも、この作品はとても楽しく見れました。



まどかは、少女たちの純粋な願いを無駄にしないため
魔法少女が人間を呪う魔女になる前に消し去りたい・・・と願います。


全宇宙、過去未来の全ての魔法少女たちの絶望を受け入れて救済します。
魔法少女たちは、ソウルジェムが穢れて魔女になる前に浄化され
安心して死を迎えるようになります。


しかし、あまりに壮大な願いによって、宇宙は改変され
まどかは膨大なカルマを背負い、もう人間としては存在出来なくなる。
家族の記憶からも消え、宇宙の概念、神のような存在になってしまうのです。



私は、まどかは大天使になったのかな？と思いました。


大天使メタトロンは、人間から天界に昇格して大天使になりました。
高潔な人格が認められ、天に引き上げられて
天使のからだに変容させられたそうです。


メタトロンは、この宇宙の全ての出来事を記録している
アカシックレコードを管理しています。
亡くなった子供たちを守護したり、カルマ浄化にも関わる大天使です。


こうして見てみると、何だかまどかとメタトロンはよく似ていますね。



まどか☆マギカの凄いところは
絶望の世界をありのまま受け入れ、否定しなかったこと。


ラストシーンで、命が尽きるその瞬間に
概念となったまどかに再会できることを信じて
穢れた翼を背負って戦い続けるほむらが印象的でした。


少女たちの願いを、最初から無かったことにする選択もあったのに
まどかは、願いのために魔法少女になったことが報われるように
最後まで戦う世界を選んだのです。


光と闇を統合し、ありのままの世界を受け入れる。
宇宙における女性性の役割を果たしたのが、まどかなのだと思います。



ちなみに、まどか☆マギカの監督さんは福島出身の方だそうです。


まるで震災とシンクロするかのように
この時期にこの作品が生まれたことには、大きな意味があると思います。
全てに於いて、ただの偶然では無いのでしょう。



人間は未来も変わらず、悲しみや憎しみの感情を抱えて生き続ける。
その深い絶望の中でも希望は失われないと言うことを伝えてくれた
世界に誇れるほどの本当に素晴らしい作品でした。


今を生きるために大切なメッセージとエネルギーを
この作品からたくさんいただきました。
まどか☆マギカとの出会いに、心から感謝です☆



Don't forget.
Always, somewhere,
someone is fighting for you.

As long as you remember her,
you are not alone.


忘れないで。
いつも、どこかで、誰かがあなたのために戦っている。
彼女を忘れないでいる限り、あなたはひとりじゃない。





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