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中国人理解/異文化理解

「中国人とうまくつきあう実践テクニック」(総合法令出版)著者による公式ブログ

中国ビジネスでの「禁止フレーズ」をシリーズで・・・≪禁止フレーズ その1≫

2011-05-16 | ■中国人の価値観と仕事観

今回からは中国とのビジネスの現場で、「こんな言い方をしてはいけない」、「こう言いたくなったら、ちょっと待って!」という≪禁止フレーズ≫を取り上げていきます。

 「そんなこともわからないのか」、「言わなくてもわかるだろう」、「そんなことはあたりまえだろう」、「気が利かないな」などなど。言葉にしないまでも、ついついそう思ってしまうこともあるはず。中国人を日本人と同じような見方で接していると、ストレスが溜まることがたくさんあります。

 
しかし、基本的に彼らは日本人とは違った「考え方」や「価値観」を持っています。「異文化理解」が必要です。「気が利かない」、「そんなことはあたりまえ」と考える前に、「あたりまえ」が「あたりまえ」ではないこと、異文化理解が必要なことを前提に考えて見るべきです。

 
「以心伝心」という言葉があります。言いたいことや考えていることをひとつひとつ言葉にしなくてもお互いの気持ちを理解し合えることです。相手が何を考えているか、相手の気持ちを思い量り、悟り、コミュニケーションを進めることができることです。

 言葉にしなくても理解し合おうとする気持ちが働くのが日本流のコミュニケーションです。「阿吽の呼吸」、「KY」(空気を読む)といった言葉からも日本人のコミュニケーションスタイルを見ることができます。

 
しかし、中国人とやり取りをするときは「以心伝心」には限界があります。いや、むしろ「以心伝心」を期待することは「危険」と心得ておくべきでしょう。

 
中国人の部下や取引先とのビジネスのなかで、「そこまでは言わなくてもわかるだろう」とか、「いちいち言わないとわからないのか」、「まったく気の利かないな」という思いを持つことがしばしばありあす。

 しかし、中国人には「言わない」ことはわかってもらえません。「言わない」から「伝わらない」のです。 しかし、これは「言えば伝わる」わけです。やって欲しいことは努力を惜しまず「はっきり伝える」ことが大切です。言えばわかることをきちんと伝えれば、言ったことを言った通りに忠実にやってくれるのが中国人です。

 
日本側で「わかっているはず」、「知っていてあたりまえ」、「わかってくれるだろう」という期待感を持つことのほうが危険です。実は、あたりまえのことであるが、やって欲しいことは「しっかり伝える」ことがコミュニケーションの基本であり、「伝わったことは忠実にやってくれる」のが中国人です。

 やって欲しいことをしっかり伝えることが大切。まずは日本側の「相手に伝える姿勢」から再確認したいところです。

 

 「言わなくてもわかるだろう」、「そんなことはあたりまえだろう」といった言葉は「禁止フレーズ」と心得ておきたいものです。繰り返しになるが「言わないからわからない」のであって、「言えばわかる」、的確な指示を出して説明すれば期待通りの結果を出してくれるはずです。

 「わかっているはず」に期待しないこと。「言ったつもり」をなくすこと。こうした注意点がコミュニケーションを円滑に進める第一歩です。次回も中国ビジネスにおける「禁止フレーズ」をシリーズで取り上げます。ご期待ください。

 


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ピンポイントな反論から「言い訳の逆連鎖」に注意 ≪禁止事項 その4≫

2011-05-13 | ■中国人の価値観と仕事観

禁止事項の4つ目は「反論に反論すること」です。中国人同士が会話をしているとまるで「喧嘩」をしているようです。大きな声で、眉間にしわを寄せて、お互いの主張をぶつけ合います。しかし、このような様子は決して喧嘩をしているわけではありません。

 
「主張することが評価される文化」というキーワードがあります。言いたいことや言うべきことを遠慮なく主張することが「中国流」なのです。一般的に中国人は自己主張が強く、お互い意見や主張を真っ向からぶつけ合います。YesYesと、NoNoと、言うべきことははっきり主張するのが中国人です。

 
一方、日本人は「悟り合うことが評価される文化」です。言いたいことを主張する前に、まず相手がどんなことを考えているかを想像し、相手の考えを悟ることが大切であり、自分の考えを悟ってもらうことを期待します。つまり、お互いが口にする言葉はこの時点ですでにお互いの合意点にかなり近い考えや妥協案ができあがっています。

 
KY(空気を読む)という流行語がありました。空気を読める人はできる人で、空気を読めない人はダメな人なのです。お互いに譲歩点や妥協点を探りながら議論を進めるのが日本人なのです。


  「議論は消去法で進む」というキーワードもあります。まずは主張すべきことは主張し合って、ひとつひとつのポイントを査定にかけていきます。自分に分がある主張はより強く主張し、自分に分がない主張はひとつずつ取り下げていきます。こうして主張し合うことで、主張し続けるべきことと消去するポイントを見つけながら譲歩点や妥協点を探し出し、最終的には結論へ導きだすのです。中国人とやり取りをするときには、日本側も遠慮せずに主張するべきことはしっかり主張するべきです。

 
しかし、時には意味のないやり取りの応酬になることがあります。細かなポイントにいちいち反論することは要注意です。これを「ピンポイント反論」と言います。


 中国人の主張に反論をすると、必ずまたその反論が返ってきます。そして、その反論にまた反論すると、今度は反論が「言い訳」や「へりくつ」になって返ってくることがあります。こうしてピンポイントな反論が続くと論点が曖昧になり、議論が暴走してしまうことがよくあります。

 これを「言い訳の逆連鎖」と言います。論点が迷走する反論の応酬はぜひ避けたいところです。ピンポイントな反論は避ける、反論には反論しないというのが4つ目の「禁止事項」です。

 
ここで具体例を挙げてみるとわかりやすいでしょう。
 例えば、遅刻をしてきた部下の陳さんに日本人駐在員の田中さんが注意するという場面です。

「陳さん、今日も遅刻ですよ。遅刻をしてはだめじゃないか」と田中さん。

「交通渋滞でバスが遅れたんです」と陳さん。

「渋滞はいつものこと。もっと早く家を出なさい」と田中さん。

「早起きは苦手なんです」と陳さん。

「目覚まし時計あるだろう」と田中さん。

「時計が壊れているので」と陳さん。

「安モノの時計なんか買うからだよ」と言うと・・・。

「いいえ日本製の時計ですよ」と陳さん。

「本当に日本製?コピー製品じゃないの?」と田中さん。

「ホンモノですよ。ニセモノではありません」とふたりの応酬が続く・・・。

「すぐに壊れちゃうのは怪しいな」と田中さん。

「信用できる店で買いました」と陳さん。

「その店が怪しいな」と延々と切がありません。

 

これが典型的な「言い訳の逆連鎖」です。本来、議論すべきポイントがどんどんすり替わっていきます。負の方向へスパイラルが進んで、まったく意味のない議論に陥ってしまうのです。ピンポイントの反論に反論が続くと、本来議論すべきポイントを見失ってしまうのです。

 

「そんなまさか?」と思っている方もいらっしゃるでしょう。

しかし、実はこれが意外と多いんです。知らず知らずについやっているのでご用心・・・。

ぜひ、意識的に注意をしてみてください。

 

 

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一方的な指示には十分な説明を ≪禁止事項 その3≫

2011-05-09 | ■中国人の価値観と仕事観

前回に続いて「禁止項目」の説明を続けます。その3つ目は、「一方的な指示」です。日本人は中国人の部下に仕事の指示をするとき、説明不足の指示になってしまうことが多いようです。中国人に「説明不足」や「一方的な指示」と受け取られないように、指示を与える場合はできるだけ具体的に、指示内容をしっかり説明することが必要です。何のための指示なのか、なぜこの指示を与えるのかという点も具体的にしっかりと相手に伝えることができれば、中国人はこちらが期待する以上の動きをしてくれるはずです。

 
日本人同士であれば「以心伝心」が通じます。「空気を読む」とか「気持ちを悟る」ということが可能なのです。ひとつひとつを言葉にしなくても互いが状況を判断し、相手の考えを悟ることで伝えたいことが言葉にしなくても通じるのです。

 
しかし、中国人にこれは通用しないと思ったほうがよいでしょう。言葉が通じないからという問題だけではなく、日本人と中国人とではそもそも基本的な価値観や考え方が違うのです。伝えるべきことはしっかりと言葉にして具体的に指示するべきです。相手に悟ってもらうとか、感じてももらいたいという期待は禁物です。

 
また、「とにかくやりなさい」、「まず始めてみなさい」というような指示も要注意です。「言わなくてもわかるだろう」、「そんなこともわからないのか」というのも注意フレーズ。基本的に「説明しないことは伝わらない」と考えるべきです。「言わなくてもわかるだろう」という相手に対する期待は捨てたほうがよさそうです。(詳しくは拙著『中国人とうまくつきあう実践テクニック』総合法令出版を参照)

 
もし、中国人に指示した通りの成果を期待するのであれば、十分に説明時間を設け、具体的な指示をするべきです。「とにかくやりなさい」ではなく、努力を惜しまずにしっかり指示を出せば、期待通りのことをやってくれるのが中国人です。やって欲しいことはひとつひとつ具体的に指示するべきです。具体的な言葉にして、しっかりと相手に伝えるべきなのです。

 
思うように気持ちが伝わらずストレスがたまると、「とにかくやりなさい」、「自分で考えてみなさい」と言いたくなるものです。説明責任を果たさずに、「文句を言わずやれ」、「そんなことも説明しないとわからないのか」という言い方は論外です。これは日本側の傲慢かもしれません。中にはこのような一方的な指示に過剰に反応して日本人に反感を持つ中国人もいるでしょう。

 
そして、相手が期待通りに動いてくれない時、「それは日本では通用しない」、「日本人ならこうする」、「日本企業の常識では・・・」というような言い方になることもあります。しかし、これも要注意。問題が日本対中国という対立軸にすり替わってしまうことは危険です。信頼関係はあくまでも個人対個人の関係で築いていくべきものなのです。常に個人と個人との関係を意識して、信頼関係を築いていくことが中国人とうまくつきあっていくためのひとつのテクニックともいえるでしょう。

 
「一方的は指示」は禁止項目のひとつです。指示の仕方や用件の伝え方で説明不足にならないように、正確にかつ具体的に相手に伝えることができているか、ここで改めてもう一度考えてみてはいかがでしょうか。

 

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「謝罪」は「敗北」と考える中国人 ≪禁止事項 その2≫

2011-05-06 | ■中国人の価値観と仕事観

禁止事項の2つ目は、「謝らせる」です。謝罪を促したり、時に謝罪を強要したりすることは、結果的に無駄な努力に終わります。「謝らない」のが中国人です。「謝らせる」のではなく、どうして謝罪が必要か考えさせることが必要です。それ故、謝らせようとすることは禁止事項のひとつとして取りあげました。

 
何かトラブルがあったり、ミスを犯したりした人に対して、日本人は「まずはミスを認めようよ」、「まず謝っちゃえよ」と声をかけます。日本人同士なら珍しくないことです。日本人同士ならそれもいいですが、中国人にこれは通用しません。

 
中国人はまず自分の非を認めません。自分に責任がないことを主張し、責任がないことは決して謝りません。自分に非があるかないかを真剣に考え、非がないことは絶対に謝らないのが中国人です。一方、日本ではミスを素直に認めることが評価されたり、ミスを認める謙虚な姿勢が好感を生んだり、とにかく素直に謝ってしまう前向きの姿勢が評価される文化です。非を認めることが「潔さ」として評価されることもあります。助け合ってみんなでミスを補うので日本の文化です。

 しかし、中国人は責任の所在を明確にしようとします。ミスはミスとして原因をとことん追及するのです。自分に責任がないことは絶対に謝りません。曖昧なままで「謝罪」はありえないのです。時には自分のミスをミスと認めないケースもあります。非を頑として認めない頑固さです。仮に自分に非があったとしても、やはりそう簡単には謝りません。まずは自分の言い分を徹底的に主張します。

 
一方、100%自分に非がなくても、「みんなに迷惑をかけた」という理由で「申し訳ありません」と口にするのが日本人です。「すみません」には2つの意味があります。ミスを犯した問題の本質に対して非を認める「すみません」と、みんなに迷惑をかけた「すみません」と2つの意味です。日本人はこのふたつが良くも悪しくもごちゃごちゃです。しかし、中国人ははっきり切り分けて考えます。


 自分が悪くないことは、他人にも迷惑をかけていないという論理です。中国人に対して「とにかく謝っちゃえよ」というように一方的に謝らせようとすることは「禁止事項」です。

日本人はミスを認めて「謝罪」をする人に対して、寛容な気持ちになります。「謝っているんだからもういいじゃない」、「悪いと思っているんだから許してやろうよ」と考えます。

 しかし、中国人犯した「ミス」や「罪」に対して厳しい姿勢で臨みます。「謝る」ことで「罪」が清算されるとは考えないのです。「ケジメ」をつけたり、「禊」を済ませても、過去の「過ち」は消えません。ミスはミスとしてとことん追及され、過去の「過ち」を水に流すことができない中国人です。

 さらに、ミスを認めたらそれに対する追求が自分自身だけでなく、自分の仲間や家族にまで及ぶことをよく知っています。「謝る」という行為は相手に自分の「弱み」を見せることであり、「弱み」を見せることは自分だけでなく家族や仲間とのコミュニティにまで影響が及ぶのです。

 中国人が謝らないのは「自分の身は自分で守る」という長い歴史の中から学び取ってきた肌に染み付いた皮膚感覚の「自己防衛本能」を持っているからでしょう。
中国人がミスを犯しても頭ごなしに謝らせようとすることは厳禁。「謝る」という「謙虚さ」や「潔さ」を求めるのではなく、彼らとじっくりコミュニケーションを図っていかなければなりません。

 


「人前で叱る」は絶対やってはいけない行為 ≪禁止事項 その1≫

2011-05-02 | ■中国人の価値観と仕事観

今回からシリーズで中国ビジネスでの≪禁止事項≫を取りあげたいと思います。禁止事項とは中国人に接する上で「やってはいけない行為」です。絶対にやってはいけない行為、まずは4つの項目を「禁止4事項」として説明します。それを4つ項目とは、「人前で叱る」、「謝らせる」、「一方的な指示」、「反論に反論する」の4つです。「中国人とうまくつきあう実践テクニック」(総合法令出版)でも取り上げました。http://bit.ly/bJNEXM

このブログでは、4回にわたって順番に取り上げていきたいと思います。特に中国人の同僚や部下を持つ日本人ビジネスマンの皆さんに知っておいていただきたいポイントです。

 

「禁止項目」の一番目は、「人前で叱る」という行為です。中国人を人前では絶対に叱ってはいけません。「人前で叱ること」、これは相手の「面子」を潰すことになります。仮に、本人に「非」がある場合や注意を与えなければならない場合でも、人前で叱る行為は厳禁です。中国人は「面子」をたいへん気にします。「面子」を潰されることを極端に嫌います。(中国人がなぜ「面子」をたいへん気にするか、についてはいずれコラムでも詳しく取り上げたいと思います)一度面子を潰してしまうと取り返しのつかないことになります。「叱る側」、「叱られる側」もこれまでせっかく培ってきた信頼関係が一気に壊れてしまいます。

 

日本人でも人前で恥をかかされたり、面子を潰されたりすることはいやなことです。しかし、日本人と中国人とで決定的に違う点があります。それは、面子を潰されたとの「深刻さ」です。中国人にとって「面子を潰す」や「面子を潰される」という行為は、わたしたちが想像を遥かに超えて深刻な状況になっているはずです。これは私たちが面子を潰されたときのダメージを遥かに超えています。

実は、日本語には気持ちを切り替える便利な言葉がたくさんあります。例えば、「水に流す」とか、「すんだことは忘れて・・・」とか、「心機一転」などなど。これを「立ち直りの言葉」と名付けました。日本は済んだことは水に流して、新たな気持ちでもう一度関係構築のやり直しができる文化なのです。一方で中国人はそんなに簡単に水に流れません。(中国人がなぜ気持ちの切り替えが苦手か、日本語のような「立ち直りの言葉」を多用しないか、また改めてコラムでも詳しく取り上げたいと思います)済んだことでも忘れないのが中国人です。

 

しかし、一度「面子」を潰された中国人はこの再出発がたいへん難しい。「面子」を潰した打撃はかなり深刻なままで残ります。だからといって中国人を「叱ってはいけない」というわけではありません。叱るときは誰もいないところで、「一対一」で注意を与えることが重要です。ここでも会社対社員の関係ではなく、個人対個人の関係を意識することがポイントです。もちろん感情に任せて叱りつけることや人前での「叱咤激励」も厳禁です。あなたは「激励」のつもりでも、中国人はそれを「励まし」とは感じていないはずです。「人前で叱る」は絶対にやってはいけない行為なので、ぜひご注意ください。

次回のテーマは「謝らせる」です。中国人は「自己主張は強いがなかなか謝らない」という印象をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか?「中国人はなぜ謝らないのか?」それを異文化理解の角度から考えてみます。

 

 

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贈ってはいけない品物/その他いろいろ・・・

2011-04-28 | ■中国人の価値観と仕事観

贈ってはいけない品物/その他いろいろ・・・
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◆中国人に贈ってはいけない品物を見てきました。「時計」はダメ、「傘」もダメ、「扇子」もダメ、「お菓子の詰め合わせ」もダメ(?)、「緑の帽子」がダメなどなど。気づかずについつい贈ってしまう品物もあるかと思います。

◆企業の赴任者研修で「中国人に時計を贈っては絶対にいけません」という話をしたところ・・・「その話をあと2週間早く聞きたかった」という方がいました。そうです。贈っちゃったんですね。彼は真剣な表情で「どうしやってフォローしたらいいでしょうか?」と一瞬顔が青ざめていました。大切な取引先だったそうです。

◆時計を贈ることは「絶交宣言」を叩きつけるようなものですから、さぞ相手はびっくりしたでしょう。拡大解釈すると「お前なんか死んでしまえ」というメッセージもあります。相手がどんな気持ちだったか想像すると洒落にならない出来事です。

◆さて、他にも贈っていけない品物はいろいろなモノがあります。世代によって、地域によって諸説はありますが・・・。代表的なものを拾ってみましょう。

◆「ハンカチ」はダメ(涙を誘う)、恋人以外の男性に「ネクタイ」を贈るのはダメ(首を絞める/相手を拘束するという意味があるから)、「靴」もダメ(これを履いてどこか行ってしまってください(?)という意味)、「薬」もダメなどなど。

◆中国人観光客が新宿や渋谷のドラックストアで「薬」のまとめ買いをする光景をよく目にしますが、どうやら「薬」も日本旅行のお土産のひとつのようです。プレゼントではなく「日本で買ってきて・・・」と頼まれてくるのでしょう。「ルル」や「ベンザ」、「龍角散」や「正露丸」を箱買いして行きます。この光景は圧倒的ですね・・・(@_@)〕 

◆キーワードは「安心」「安全」です。「デジカメ」や「粉ミルク」だけではなく、日本製にこだわるのは「安心」「安全」のホンモノ指向。買い物をするときにはネットで調べた上で手にとって自分の眼で確かめるのが彼らの基本。同じ日本製でも中国で梱包されたものではなく(例:中国で缶に詰められた粉ミルク)、日本で梱包されて輸入されたものがベストと言います。

◆「薬」も日本で買うことに意味があるのでしょう。確かに上海でドラックストアを覗いてみると日本製の「薬」は割高です。日本で買ったほうが「お徳感」がありますが、それにして日本旅行の土産に「薬」とは・・・(しかも箱買いで・・・)ちょっと驚かされます。(゜o゜)


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「緑の帽子」もプレゼントしてはいけない品物?

2011-04-20 | ■中国人の価値観と仕事観

「緑の帽子」もプレゼントしてはいけない品物?
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◆今回は⑥の「緑の帽子」がどうしていけないか。その解説です。


◆中国人の女の子たちのグループに「緑色の帽子」をかぶった男性が現れると女性陣がみんなくすくすと笑い出します。(中国人の男性は間違っても「緑色の帽子」をかぶって女性の前に現れませんが・・・)例えば、日本人の男性は「どうしてみんな笑っているのだろう???」ときょとんとしてしまうかも知れません。

◆実は「緑色の帽子」というのは・・・、「私のガールフレンドは別の男性と『不倫』をしていますよ」とみんなの前で宣言しているようなものです。「緑色の帽子」というのは「妻を他の男に奪われた男性」という意味があります。つまり、「不甲斐ない男性」を意味します。

◆「緑の帽子」をかぶることは「不甲斐ない男性」を意味します。また、「妻を他の男に奪われた男性」という意味もあります。実は、その理由は諸説あるようです。 

◆ひとつは、昔の中国の元王朝、明王朝時代に娼婦の親族の家長は「緑色の頭巾」(一説には青)を頭に巻いていたという説があります。また、当時は色によってその階級や身分を表わしていたようで、身に付ける衣服の色まで法律で制限がありました。実は、「緑」や「青」は「賎職」の色とされていました。

◆当時は階級制度が厳しく、「娼婦など賤職に携わる人々は緑の衣服を身にまとうように」という決まりがあったとも言われています。「娼婦の父および家族は青色の帽子をかぶること」という規則があり、それが「緑の帽子」という形で現代に残り、「戴緑帽子」(dai lumaozi)という中国語は「妻を寝取られた男」という意味するが今でも残っているわけです。


◆また、こんなエピソードもあります。浮気をしている女性が自分の夫が出張に行くときに「緑の帽子」をかぶせたそうです。彼は商人でたびたび出張がありました。「緑の帽子」はこの女性から浮気相手の男性への合図です。

◆つまり、女性が夫に「緑の帽子」をかぶらせて家を送り出した日は、「今夜は夫は帰ってこない」という浮気相手の男性へのサインなのです。何も知らない夫は「緑の帽子」をかぶって仕事に行きます。それで「緑の帽子」が「妻を他の男に奪われた男性」、「不甲斐のない男性」を意味しているわけです。

◆例えば、中国人の女性の前に「緑色の帽子」をかぶった男性が現れると彼女たちはくすくす笑います。男性が「緑の帽子」をかぶっているということは、「私は甲斐性のない男性ですよ」、「私の妻は実は不倫をしています」、「私のガールフレンドは別の男性と浮気しています」とみんなの前で公然と宣言しているようなものです。中国へ出張や旅行で出かけるときには、くれぐれも「緑の帽子」はかぶらないように・・・。もちろん、プレゼントとしても相応しくない品物です。

◆くれぐれも中国人の前で「緑色の帽子」をかぶらないように・・・。もちろん、プレゼントとしても禁物です。会社のエコキャンペーン、グリーンキャンペーンで「緑色の帽子」をノベルティとして作って配ったりしていませんか?要注意! (+。+)


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「お菓子」を贈るときの上級「実践テク」

2011-04-10 | ■中国人の価値観と仕事観

「お菓子」を贈るときの上級「実践テク」
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◆中国出張のとき「お菓子」の詰め合わせを持っていくときの注意ポイントです。まず、「つまらないものですが・・・」という言葉はNG・・・。お土産を渡すとき、日本ではこんなふうに言って相手にお土産を渡すところですが、中国ではちょっと注意が必要です。

◆「贈り物は人間関係を表わすバロメーター」というキーワードがあります。つまり、「つまらないもの」を贈ってはいけないのです。「私たちの関係はこの程度???」と思わせるような贈り物は避けたほうがいいですね。もちろん、「つまらないものですけど・・・」は自分を謙らせて相手を尊敬する日本人特有の表現ですが、中国人に対しては「つまらないものですが・・・」ではなく、「陳さん、すごくおいしいお菓子を買ってきましたよ。絶対おいしいですからぜひ召し上がってください」ぐらいの表現のほうがベストです。

◆「みなさんで召し上がってください」もNG・・・。中国で「贈り物」を贈るときは基本は「一対一」で贈ることです。皆さんではなく陳さんに対する「贈り物」を「皆さんで召し上がってください」と言って渡すのは陳さんの「面子」を潰すことになります。

◆ここで「実践テク」の上級編とは・・・。お土産のお菓子を準備するときは陳さん用にひとつと、みなさんで召し上がっていただくためにもうひとつと、2つ準備すること。「これは陳さんどうぞ召し上がってください。それからもうひとつはみなさんで召し上がってください」と言ってふたつ渡します。陳さんの面子を潰さずに済みますし、私のお土産を陳さん自身が社員に配ることで別の面子を立てることにも通じますね・・・。(^。^ )/

◆しかし、「これでもまだ不十分」と友人の中国人が教えてくれました。「ヨシムラさん、2つじゃなくて、3つですよ!」とアドバイス。それは、陳さんにひとつ、みなさんでひとつ、それから陳さんの家族にもうひとつ。「なるほど・・・」それが正しい心遣い(?)かも知れません。(-_-#)

◆しかし、実はこれでもまたまだ不十分(?)と言う友人からアドバイス。「えっ?まだ足りないの?」と問い返すと、私の友人は「ヨシムラさん、本当にみなさんで召し上がってほしかったら、陳さんにひとつ、家族にひとつ、それから陳さんの部下にひとりひとりに『ひとつずつ』準備するべきですね」とコメント。なるほど!なるほど! それが本当に美しい(?心遣いかも知れません。(-_-#) (-_-#)(-_-#)

◆確かに、中国から来るお客さんから受け取るお土産はそうですね。日本で開催されるイベントで(投資説明会や展示会など)、中国の企業や地方政府の方々のサポートをすることがよくあります。その時に彼らが持ってくるお土産はひとりひとつが原則です。そういえば「みなさんで召し上げってください」というお土産を受け取ったことがありません。こんなところに中国人の気遣いを改めて発見します。(^o^)v

次回は「緑の帽子」の解説・・・


お菓子をお土産に持って行ってはいけない?

2011-04-02 | ■中国人の価値観と仕事観

お菓子をお土産に持って行ってはいけない?
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ケーススタディ「贈り物選びには要注意」
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◆「贈る物選びには注意」というテーマです。お土産として相応しくない品物です。前回は「時計は絶対に贈ってはいけない」という点を述べました。この6つの中に贈り物としてふさわしく品物があります。「贈り物」として相応しくないと思うものには×、問題ないと思うものには○をつけてください。

① 職人が手作りで仕上げた伝統工芸品の和傘  【×】
② 日本各地の有名お菓子を集めた詰め合わせセット
③ 設立25周年を記念して作ったインテリアとしても美しい木目調の置時計  【×】
④ 秋葉原でしか買えない数量限定のキャラクターデザインの可愛い扇子  【×】
⑤ 太陽パネルで電池交換の不要なハイテク目覚まし時計  【×】
⑥ 会社のエコキャンペーンで製作し、TVでも有名になった緑の帽子

◆今回は「お菓子の詰め合わせ」について解説します。


◆贈り物として「お菓子の詰め合わせ」は絶対に贈ってはいけない品物なのでしょうか?「私は毎回手土産にお菓子を買って行く」、「チョコレートや人形焼はけっこう人気がある」(特に『白い恋人達』)という方もいらっしゃるのではないでしゅか? そうです。実は「お菓子の詰め合わせ」を贈ってはいけないのではなく、お土産を渡すときの「渡し方」の問題です。日本人同士ならよく使う言葉ですが、「つまらないものですが、どうぞみなさんで召し上げってください」という言い方をします。実は品物が悪いのではなく、渡すときにどんな言葉を添えるかが問題です。

◆最初のポイントは「つまらないものですが・・・」という言葉です。日本人なら誰でも理解できることですが、「つまらないものですが」という言葉は、自分を謙らせて相手に対する尊敬の気持ちを表すときの言葉です。本当に「つまらないもの」と思っているのではなく、謙遜の気持ちを表現した言葉です。日本人特有の謙虚さや謙譲の美徳がその背景にあります。日本人なら誰でもあたりまえによく使う言葉ではないでしょうか?

◆しかし、中国人に対しては必要以上に謙った表現は不要です。「つまらないもの・・・」ではなく、むしろ「陳さんのために一番いいものを買ってきました。」と言って手渡すほうが正解です。中国人に「贈り物」をするときには、「あなたのために一番いいものを選んできました。」、「いっしょう一所懸命選んでわざわざ買って来ました。」、「これは一番おいしいお菓子の詰め合わせです。」と言ったほうがむしろ喜ばれるでしょう。

◆「贈り物は人間関係のバロメーター」というキーワードがあります。実は「つまらいもの」は贈ってはいけないのです。贈り物はふたりの関係を象徴するいい物(りっぱなもの、価値のあるもの、それなりに金額の高いもの)を贈るべきです。本来、「つまらないもの」は贈るべきではありません。「私とあなたの関係はこの程度・・・」と思わせてしまう可能性があります。この点は中国と日本との文化の違いです。

◆もちろん「お菓子の詰め合わせ」が悪いのではなく、心を込めて贈れば「お菓子の詰め合わせ」でも大丈夫ですが、「陳さんのためにとってもおいしいお菓子を選んできました」というぐらいの言い方はしたいですね。次に中国人にお土産を渡す機会があったら、ぜひ実践してみてください。受け取る側は今まで以上にあなたのお土産に感激するはずです。


◆もうひとつポイントがあります。お土産を手渡すときに、「みなさんで召し上がってください」という言い方です。実は、これは渡す相手に対して失礼な言葉です。「贈り物」とは基本的に個人が個人にプレゼントするものです。一対一が基本です。「皆さんで召し上がってください」という心遣いはわかりますが、「どうぞ陳さん受け取ってください」と言って渡すべきです。

◆「ありがとうございます。せっかくですから、みんなでいただきましょう」と言って受け取り、みんなで食べるかどうかを判断するのは陳さんです。最初から「みなさんでめしあがってください」ということは、陳さんの面子をつぶすことにもなりかねないので注意が必要です。



To be continued


贈り物をするときのちょっとしたひと工夫/実践テクニック

2011-03-11 | ■中国人の価値観と仕事観

贈り物をするときのちょっとしたひと工夫/実践テクニック
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◆「贈り物は人間関係を表すバロメーター」というキーワードがあります。それなりの地位にある人にはそれなりのいい物を贈りたいものです。「形だけですが」、「つまらないもの」は中国人もいらないのです。

◆また、贈り物をするときにこんな【実践テク】もあります。
①贈ったものをどこに置いたらいいか予め想定して贈る。
②贈ったときのストーリーを忘れない仕掛けを作る。
③そのストーリーをみんなに自慢したくなるような仕掛けも準備する。

◆例えば、日本人形や絵などの飾り物なら・・・、

①は会議室や社長室がベスト。人が多く出入りする場所がいいでしょう。大きい品物なら玄関やロビーなどもいいロケーションです。予めこちからどこに置いてほしいかをイメージして贈り物を選びます。そして、渡すときには「ぜひここに置いてください」と場所をしていしてしまうのです。ちょっと大きなお世話ですが・・・。こちらの熱い思いを伝えるには効果的です。

②はコメントを書いた色紙や飾り物の横に置くプレートを作ることです。「20××年○月○日贈呈」と書いたプレートにストーリーのキーワードを書き加えると理想的。色紙でもかまいません。メッセージをフォトフレームに入れて渡すという方法もあります。簡単にメッセージを買いて贈り物といっしょにこの色紙やプレートもプレゼントします。

③は贈った相手がその友人や取引先に対してもらったことを自慢できるような品物であり、エピソードを添えることがポイントです。ひと工夫してエピソードやメッセージを考えましょう。その品物に関する皆さんが知らないような知識とか、鑑賞のツボとかでもいいかも知れませんね。自慢慢したくなるようなものだと彼らは会議室や社長室に来客があるごとに紹介するはずです。

ぜひ、試してみてください。



【実践テク】 贈り物は人間関係を表すバロメーター
①贈った品物をどこに置いたらいいか想定
②贈るときのエピソード(キーワード)も色紙やプレートに
③周りの人にもらったことを自慢したくなるような品物やエピソードを


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贈り物にはメッセージを添えると効果的

2011-03-08 | ■中国人の価値観と仕事観

贈り物にはメッセージを添えると効果的
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◆贈り物として「時計」をプレゼントすることは厳禁です。絶対にしてプレゼントしてはいけない品物です。中国人なら誰でも知っていることですが、日本の皆さんは意外と知らない人が多いようです。

◆時計を贈ってはいけない理由とは・・・・

◆時計を贈るという中国語は「送鐘」(sonzhong)は「送終」(sonzhong)と同じ発音です。「送終」(sonzhong)という言葉は「死に水を取る」「死者を送る」という意味です。つまり、時計を贈るということは「死」を連想させ、「縁起でもないこと」、たいへん失礼なことなのです。

◆これは中国人の間では「あたりまえ」のことですが、意外と知らない日本人が多いようです。「中国ビジネススキルアップ研修」の冒頭に「贈り物としては相応しくない品物」というテーマでアイスブレイクを行います。意外にも参加者のほとんどが悩んでしまいます。実際に中国ビジネスに携わっている人でも、知らない人がかなり多いことに驚かされます。

◆「時計を贈ってしまったんですが、どうしたらいいでしょうか?」という相談を受けたこともあります。プレゼントしてしまったものはいまさら取り返すわけにはいきませんが・・・。「何かフォローする方法はないでしょうか・・・」という相談です。しかし、なかなか難しいところです。強いて言えば「後付でもいいから、何か時計をプレゼントした理由を知らせてみては・・・」とアドバイスしました。

◆私は中国で「扇子」をもらったことがあります。その地域では有名な伝統工芸品の「扇子」です。実は「扇子」も贈り物としてはあまり相応しくない品物のひとつです。「扇子」(shanzi)のShanという発音が離散、解散の「散」という言葉を連想させ、「ばらばらになる」「ちりぢりになる」といった言葉を連想させるからです。

◆しかし、プレゼントされたときには贈り手がある「メッセージ」を準備していました。「私たちの関係はこの扇の『要』ように強固なつながりを目指して、信頼関係を深めていきましょう」といったスピーチです。さらに扇子ひとつひとつに毛筆の直筆でひとりひとりにコメントが書き込んでありました。その演出もさることながら、実に心のこもったプレゼントでした。

◆結局のところ「贈り物」はその品物の善し悪しではなく、「気持ち」が込められているかどうかという点が大切なのではないでしょうか。「心」を伝えることが大切なのだと思います。


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どうしても「時計」を送りたいときは・・・

2011-02-28 | ■中国人の価値観と仕事観

どうしても「時計」を送りたいときは・・・
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◆贈り物として「時計」をプレゼントすることは厳禁。時計を贈るという中国語は「送鐘」(sonzhong)は「送終」(sonzhong)と同じ発音。これは「死に水を取る」「死者を送る」という意味になり、時計を贈るということは「死」を連想させて「不吉なこと」「縁起でもないこと」だからです。

◆「傘」や「扇子」も贈り物としては相応しくない品物です。「傘」や「扇」が「散」という漢字と発音が似ていることから、「離散」、「ばらばらになる」、「別れ別れになる」ちう言葉を連想させるからだ。しかし、中国で「扇子」をもらったことがあります。その地域では有名な伝統工芸品の「扇子」だそうです。通常、「扇子」も贈り物としてはNGなのですが・・・。

◆プレゼントされたときには贈り手がある「ストーリー」を準備していました。「私たちの関係はこの扇の『要』ように強固なつながりを目指して信頼関係を深めていきましょう」といったメッセージでした、それに加えて扇子ひとつひとつに毛筆の直筆でひとりひとりにコメントを書き込んでありました。その演出もさることながら、実に心のこもったプレゼントだった。

◆ここで皆さんへの【実践テク】です。
贈り物をする場合は、何かメッセージを準備することが効果的です。簡単なメッセージでかまいません。どうしてこの品物をあなたに贈りたいか、どんな風に使って欲しいか、あなたにとってどんなメリットがあるか、そんなストーリーを伝えます。こんなエピソードを1分間ぐらいのストーリーにして、お土産を渡すときに相手に伝えるのです。これは絶対に効果があります。「つまらないものですが、どうぞ・・・」というのは禁句です。「すばらしいものを買ってきました。どうぞ受け取ってください」と言うぐらいの熱い思いを伝えるべきです。

◆例えば、こんな【実践テク】もある。どうしても「時計」を贈らなければならないときはどどうしたらいいでしょうか。会社の設立30周年で作ったインテリアとしても美しい置時計です。どうしてもこれを贈りたい。実際にこんな相談がありました。

◆こんなときは、贈り物を渡すときに相手に1元コインを一枚要求します。つまり、贈ったことではなく、1元で売ったことにしてしまうわけです。「時を刻む置時計は両社の信頼と友情の証です」と言って、1元コインを1枚くれるようにお願いします。「送鐘」(「送終」死者を弔う)ではなく、「売鐘」というわけ。「時計」を贈りたい人は実践してみてください。これだけでも相手の心に残るひとつのエピソードになりますね。

【実践テク】--------------------------------------------
◇「時計」を送りたいときは、渡すときに1元コインを要求する。贈ったのでなく、売ったことにしてしまう。

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贈り物選びに注意(答えと解説)

2011-02-22 | ■中国人の価値観と仕事観

ケーススタディ「贈り物選びには要注意」
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◆「贈る物選びには注意」というテーマです。皆さんいっしょに考えてみてください。◆中国出張のとき、取引先の担当者にお土産を買って行こうと思います。相手は仕事で日頃からお世話になっている中国人です。鈴木さんは成田の免税店でお土産を選ぶことにしました。◆しかし、次の①から⑥の品物の中で、「贈り物」には相応しくない品物があります。贈り物としてはたいへん失礼な品物があります。さて、「贈り物」として相応しくないのは、どの品物でしょうか?贈り物として相応しくないと思う品物に×を、大丈夫と思う品物には○をそれぞれつけてください。

① 職人が手作りで仕上げた伝統工芸品の和傘
② 日本各地の有名お菓子を集めた詰め合わせセット
③ 設立25周年を記念して作ったインテリアとしても美しい木目調の置時計
④ 秋葉原でしか買えない数量限定のキャラクターデザインの可愛い扇子
⑤ 太陽パネルで電池交換の不要なハイテク目覚まし時計
⑥ 会社のエコキャンペーンで製作し、TVでも有名になった緑の帽子




◆さて、いかがでしょうか。○と×の記入は終わりましたでしょうか?記入が終わったら方から答えを確認してください。答えはこのブログの最後の行にあります。まず、答えを確認してから、解説を読み進めてください。

◆まず、最も注意しなければならない品物は③と⑤です。ポイントは「時計」です。掛け時計、置時計、目覚まし時計など、中国ではこのような「時計」を送るということは厳禁です。「時計」は中国語で「鐘」(zhong)と発音します。掛け時計は「掛鐘」(kua zhong)、置時計は「坐鐘」(zuo zhong)、目覚まし時計は「閙鐘」(nao zhong)と言います。

◆「時計」の「鐘」(zhong)という文字の発音が、「終」(zhong)という文字の発音と同じです。「時計」を送るということは、「終了」、「おしまい」を連想させます。つまり、「私たちの関係をこれで終わりにしましょう」という意味です。大げさに言うと「絶縁状」を叩きつける行為、「絶交宣言」なのです。

◆また、「時計を送る」という意味の「送鐘」(song zhong)という言葉は、まったく同じ発音に「送終」(song zhong)という言葉があり、これは「死者を見送る」、「死者を弔う」という意味になります。

◆例えば、皆さんの家族や友人の結婚式に黒いネクタイをして来た人がいたら、皆さんはどう思うでしょうか?「縁起でもない」、「なんて失礼な人なんだ」と思うでしょう。中国人に「時計」を送るということは、これと同じような感覚です。不吉なことを連想させる常識はずれの行為なのです。

◆選択肢には「会社設立30周年記念」の置時計とか、「キャラクターデザイン」の目覚まし時計とありますが、これらはあまり問題ではありません。会社のノベルティグッツでもキャラクターデザインであってもそうでなくても、「時計」は送ってはいけない品物です。

◆但し、同じ時計でも「腕時計」は問題ありません。プレゼントしても大丈夫です。「腕時計」は中国語では「手表」(shou biao)と言います。「鐘」(zhong)という言葉は入っていないので大丈夫です。置時計や目覚まし時計は発音から連想される言葉から、「贈り物」として相応しくない品物なのです。

◆同じような理由から、①の「傘」や②の「扇子」も避けたほうがいい品物です。中国語の発音では「雨傘」(yu san)、「扇子」(shan zi)と言います。これらの言葉は、中国語の「分散」(fen san)、「離散」(li san)という言葉を連想させます。これは「散らばる」、「ばらばらになる」、「別れ別れになる」という意味です。「関係が壊れる」、「縁が遠のく」というマイナスイメージを連想させる言葉です。

◆選択肢には日本的な図柄、伝統工芸、職人が作った、日本ブランドといった説明がありますが、これらは特に意味がありません。「傘」と「扇子」という品物が送ってはいけない品物なのです。

◆この話をしたとき、ある企業の方から「あと二週間早く知っていれば・・・」というコメントがありました。聞くと、前回の中国出張で中国の取り引き先に「置時計」をプレゼントしたそうです。彼は、「そう言えば先方は、贈り物を渡したときあまりうれしそうな表情ではなかった」とその時の様子を振り返って話してくれました。

◆もし、このことを事前に知ってさえいれば、絶対に起こさないで済むミスでした。中国では考え方や習慣の違いを「知らなかった」というだけで犯してしまうコミュニケーションギャップがけっこうたくさんあります。逆に、これは知ってさえいれば、避けることができたことです。

◆常識を疑い、「違い」を見つけ出す目を持ち、こうしたポイントをひとつひとつ発見していくことも中国ビジネスでは大切なことです。「気付くこと」がいかに大切であるかを知ることが異文化理解を深めていく基本であると言えるでしょう。


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【解答】①× ②× ③× ④× ⑤× ⑥×






贈り物選びに注意/絶対に贈ってはいけないもの・・・

2011-02-20 | ■中国人の価値観と仕事観

このブログは「中国人とうまくつきあう実践テクニック」をテーマに、中国人の価値観や中国j人ビジネスマンの仕事観、就業意識を考えながら、彼らとどのようにコミュニケーションを図っていくべきかを考えていきたいと思います。

単なる「異文化論」ではなく、現場のビジネスですぐに役立つより実践的な内容を目指したいと思います。中国人の考え方や彼らがそう考えるその背景を理解した上で、「じゃ、どうしたらいいの?」という疑問に少しでも答えられるように、心がけたいと思います。

人間関係を構築するプロセスの違いについて、家族や友人を大切にする独特なコミュニティ感覚について、部下のモチベーションを上げて辞めさせずにがんばって働いてもらう方法など、皆さんが仕事の現場ですぐにお役立ていただけるような内容を取り上げていきたいと思います。

また、このブログは私がコラムを担当している「フジサンケイビジネスアイ」(産経新聞社)と連動して書き進めていきたいと思います。毎週土曜日の「フジサンケイビジネスアイ」中国面にコラムを執筆しています。このブログでは新聞紙面では書ききれなかった内容や取材の裏話なども紹介していきたいと思います。「フジサンケイビジネスアイ」とあわせてご覧いただけると幸いです。


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◆ケーススタディ「贈り物選びには要注意」
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◆さて、今回は簡単なクイズを考えてみていただきたいと思いますが・・・。「贈る物選びには注意」というテーマです。皆さんいっしょに考えてみてください。

◆中国出張のとき、取引先の担当者にお土産を買って行こうと思います。相手は仕事で日頃からお世話になっている中国人です。鈴木さんは成田の免税店でお土産を選ぶことにしました。しかし、次の①から⑥の品物の中で、「贈り物」には相応しくない品物があります。贈り物としてはたいへん失礼な品物があります。さて、「贈り物」として相応しくないのは、どの品物でしょうか?贈り物として相応しくないと思う品物に×を、大丈夫と思う品物には○をそれぞれつけてください。

① 職人が手作りで仕上げた伝統工芸品の和傘
② 日本各地の有名お菓子を集めた詰め合わせセット
③ 設立25周年を記念して作ったインテリアとしても美しい木目調の置時計
④ 秋葉原でしか買えない数量限定のキャラクターデザインの可愛い扇子
⑤ 太陽パネルで電池交換の不要なハイテク目覚まし時計
⑥ 会社のエコキャンペーンで製作し、TVでも有名になった緑の帽子

To be continued 答えは後ほど・・・


「中国人とうまくつきあう実践テクニック」総合法令出版

2011-02-19 | ■中国人の価値観と仕事観

中国人の考え方や価値観を知ること、中国人ビジネスマンの仕事観や就業意識を知ることがテーマです。異文化理解という視点に立ち、中国人とどうやったらうまくつきあっていけるかを自身の体験をもとにまとめました。「中国人の黄色いタマゴ」「社員管理のドーナツ」といった独自の図形を使って、中国人の考え方をわかりやすく解説します。

中国人はなぜ自己主張が強いか? 中国人はなぜ謝らないか? 中国人はなぜ列に割り込むか? 中国人はなぜ同僚の残業を手伝わないか? 中国人はなぜ喧嘩をしているような話方をするのか? このようなマイナス面ばかりを切り取ってしまうとつきあいにくい印象を持つ中国人ですが、決してそうではありません。

中国人の考え方や価値観を知り、その背景のある歴史や文化を知ることで誤解しがちな中国人のマイナス部分を取り払い、よりよい関係を作っていくために異文化理解の基本中の基本を知るための「本」です。ぜひ、ご一読ください。


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