贈り物にはメッセージを添えると効果的
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◆贈り物として「時計」をプレゼントすることは厳禁です。絶対にしてプレゼントしてはいけない品物です。中国人なら誰でも知っていることですが、日本の皆さんは意外と知らない人が多いようです。
◆時計を贈ってはいけない理由とは・・・・
◆時計を贈るという中国語は「送鐘」(sonzhong)は「送終」(sonzhong)と同じ発音です。「送終」(sonzhong)という言葉は「死に水を取る」「死者を送る」という意味です。つまり、時計を贈るということは「死」を連想させ、「縁起でもないこと」、たいへん失礼なことなのです。
◆これは中国人の間では「あたりまえ」のことですが、意外と知らない日本人が多いようです。「中国ビジネススキルアップ研修」の冒頭に「贈り物としては相応しくない品物」というテーマでアイスブレイクを行います。意外にも参加者のほとんどが悩んでしまいます。実際に中国ビジネスに携わっている人でも、知らない人がかなり多いことに驚かされます。
◆「時計を贈ってしまったんですが、どうしたらいいでしょうか?」という相談を受けたこともあります。プレゼントしてしまったものはいまさら取り返すわけにはいきませんが・・・。「何かフォローする方法はないでしょうか・・・」という相談です。しかし、なかなか難しいところです。強いて言えば「後付でもいいから、何か時計をプレゼントした理由を知らせてみては・・・」とアドバイスしました。
◆私は中国で「扇子」をもらったことがあります。その地域では有名な伝統工芸品の「扇子」です。実は「扇子」も贈り物としてはあまり相応しくない品物のひとつです。「扇子」(shanzi)のShanという発音が離散、解散の「散」という言葉を連想させ、「ばらばらになる」「ちりぢりになる」といった言葉を連想させるからです。
◆しかし、プレゼントされたときには贈り手がある「メッセージ」を準備していました。「私たちの関係はこの扇の『要』ように強固なつながりを目指して、信頼関係を深めていきましょう」といったスピーチです。さらに扇子ひとつひとつに毛筆の直筆でひとりひとりにコメントが書き込んでありました。その演出もさることながら、実に心のこもったプレゼントでした。
◆結局のところ「贈り物」はその品物の善し悪しではなく、「気持ち」が込められているかどうかという点が大切なのではないでしょうか。「心」を伝えることが大切なのだと思います。
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