クロスワンオーナーブログ

横浜市港南区にある隠れ家トリミングサロン、Salon CrossWan(サロンクロスワン)のオーナーのブログです。

しゃべれない犬の気持ち

2018-07-13 21:35:54 | サロン
こんばんは、クロスワンオーナーゆいです!

今日は、18歳のシーズーちゃんのトリミングがありました脂漏性皮膚炎なので、おうちでママさんがこまめに洗ってくださっていて、おかげでフワフワです慌てていて写真を撮り損ねてしまいました
爪切りも上手、シャンプーも元気で洗わせてくれたし、カットもスイスイでした

今日、高齢の子をトリミングしながら思ったのですが、犬はただでさえしゃべれないので、体調不良にはよくよく気をつけてあげなくてはなりませんよね
しかも高齢の子となると、体調の変化は急激に起こる場合だってあります。


実は私は大学在学中、たくさんの病気を経験しました。
まず一番つらかったのは、胸郭出口症候群、今はメジャーですが、当時はマイナーな病気で、診断が出るまで6件もの病院を回りました…。一番悪い時は握力も3キロ程度で、ペンすら持てず、週3回の通院で点滴や注射をし、休学して耐えていました。
その時併発していたのは頚椎椎間板ヘルニアで、これは合気道で投げられた時になった急性のものです。3年でほぼ完治しました
他にも子供の頃から慢性的な足の痛みがあり、大学で初めて分かった、股関節臼蓋形成不全。わんちゃんにも多い病気で、頭骨切除が一般的ですね。私は人工股関節を勧められています
それからマニアックですが、弾発股もあり、これはかなり重度なので藤が丘病院にかかったこともありますが、現在は整体の方で温存できています。
全部整形外科の病気です!

この経験があるから、同じように関節や骨、筋肉などで痛みを感じているわんちゃんを見ると、すごく気持ちが分かる気がします
わんちゃんが辛いのを我慢している姿が見えてきます
それを飼い主様にお伝えして、診断や、適切な治療を受けてもらったり、減量して負担を減らしてもらうことが、私にできるサポートだ、とも思っています。

私が病気で休学していた時も、見た目は健全なので、サボりでしょ〜、とか、合気道を辞めた時には、負け犬、なんて言われたこともありました
たしかにケガをしているとか、骨が飛び出てるとか、何十針も縫ったとか、そういうのではないですからね
でも痛みはすごかったです。起き上がれない日もありましたし、人格が歪んでしまうのでは、というくらい痛みと戦う日々でした

わんちゃんも同じですよね。しかも、しゃべれないというハンデまである!!!
だから私たちトリマーは、守ってあげなくてはならないし、わんちゃんの心の声を聞けるよう、いつもアンテナを張っていなくてはなりませんよね
あの時のつらい、つらい経験は、わんちゃんの心に寄り添うための勉強だったのかもしれません
私はそういう風に考えています

これからも、とにかく誠実に、わんちゃんのために頑張れるトリマーでありたいです。

サモエドのだぼんくん